昨年はブログやX(旧Twitterなど)で様々な腕時計ネタを楽しみました。
私自身は元々興味が薄かった分野でしたが、いざ周り(といってもオンライン上ですが)から熱をもらい始めた結果、ブレモン→ロレックス→ジャガールクルト→オメガ→ジャガールクルトと大暴走。
そんな状況ですから、もちろん人生のパートナーでもある妻にも楽しんでもらいたい。こんな気持ちが芽生えまして。
今回は妻ととあるビンテージ腕時計店に訪れたときのエピソードをご紹介します。
女性用ビンテージ・アンティークウォッチの世界
レディース用アンティークウォッチの世界は大きく分けて2つに分かれます。
電池式とも呼ばれるクォーツか、機械式手巻き時計か。
またサイズ感は大体ですが30mm以下程度。28mmくらいが標準のようです。
男性用の腕時計に慣れているとその小さな姿にとても驚くはず。
まあでもよくよく考えると女性の腕は本当に細くて、腕周りは大体14~15cmくらい。
男性だと腕周り16~18cmくらいで直径約36~40mmの腕時計が主流と思うんですよね。
そうなるとこの大きさはまあ納得かなと思えるかなという気がします。
クォーツタイプ
さて、話は戻ってクォーツとはなんぞや。というところを見ていきたいと思います。
まず明らかに違うのが1分を60秒で刻む秒針の動き。
クォーツの秒針はいわゆる普通の腕時計によくついているような1秒ごとにコツコツと刻むような動きをします。
そしてもちろん電池式で、具体的にはボタン電池を使います。
寿命は約10-20年ほどでいわゆる電子回路が故障するようです。新品で買うなら十分な期間と言えますが、ビンテージだと心配だなと。
基本的には各メーカーが純正のオリジナルパーツを在庫しているようですが、あまりに古いとそういったメンテナンス体制からも距離を取ってしまうこともあります。
その場合は、どうやら専門業者で電子回路の交換もできるそう。
あらゆる意味でもっとも使いやすいタイプがクォーツ。そう呼んでも差し支えないと思います。
機械式の手巻きタイプ
機械式手巻き時計の秒針はいわばプールの時計のようなジンワリとした動きです。
実際には歯車やらなんやらで細かく刻んで動いているのですが、パッと見はジンワリと動く感じ強め。
また、手巻き時計はその名の通り手巻きという動作が必要です。具体的には大抵時計の右側についているリューズと呼ばれる突起を時計周りに回すことでゼンマイというパーツが巻き締まり、それが動力となって動く、そんな感じのものです。
アンティークやビンテージの腕時計では大抵24時間程度は動くことを確認しているようですが、原則として例えば毎朝のルーティンに「手巻き時計を巻く」という動作が入るのが唯一無二の特徴でありメリットであり、そしてあえて言うのであればデメリットでもある言ってよいかもしれません。
いずれにせよ、ロマンが詰まった時計という表現が適切な気がします。
女性用アンティーク腕時計を試着してみよう!
それではさっそく夢が広がるアンティーク腕時計の世界に足を踏み入れてみましょう!
今回試着できたのは下記4つ。(右下のスクエアタイプは筆者所有のSEIKO)
- 王道のラウンドタイプ|ROLEX プレシジョン
- スクエアタイプの金時計|OMEGA
- ステンレスのブレスレットウォッチ|タンク・フランセーズ
- コンビのオリジナルデザイン|カルティエ サントス・デュモン
王道のラウンドタイプ|ROLEX
まずはビンテージでも超王道のROLEX。
新品のロレックスにはまだまだ一般層から偏見があるものですが、これが不思議なことにアンティークやビンテージだと途端にちょっと良い時計が強まって敷居も下がってしまいます。
元々は質実剛健な要素が強かったロレックスですからビンテージとなったとしてもその耐久性には一定の信頼感がありますし、何より超ポピュラーな時計ですからどこでも修理可能というのは古い腕時計を扱うにあたり結構大事なポイントな気がします。
今回試着したロレックスはプレシジョン(PRECISION)というモデルで1960年頃に発売されたものです。
ケース径は約22mmで秒針はありません。
12時の箇所にはロレックスマークが施されていますが、そもそも直径22mmですからその主張はとっても控えめ。当時のことはわかりませんが、アンティークウォッチとなったいま、ブランドを主張するというよりもその耐久性や信頼性の証としての役割を担っているように感じられます。
ぷっくりとしたドーム型の風防がなんともいえぬ可愛さ
また、当時は今では一般的となった高硬度のサファイアガラスがないことから、ガラスかプラスチック製の風防となります。
薄く仕上げては割れてしまうということで見やすさと耐久性を追い求めた結果、なんというか風防がスライムのような形状のドームとなっておりこれがまたなんともいえぬ味わいを醸し出しています。
スクエアタイプの金時計|OMEGA
次は時計界の2大巨塔のもうひとつとなるオメガ(OMEGA)です。
ロレックスと同様に耐久性やそのメンテナンス性に定評があるウォッチメーカーで、アンティークやビンテージウォッチとなってもやはりどこでも修理しやすいというメリットがあります。
1970年に製造された腕時計で、12時にOMEGAのロゴ、そして6時には今ではかなり珍しいGENEVE(ジュネーブ)の文字が入っています。現在オメガのジュネーブ工場はクローズしていることもあり、アンティークウォッチならではのレアなデザインが入っているともいえます。
レアなのはデザインだけではなくその形状、今ではなかなか見ない正方形タイプでさらにレディース向けの小型径。
ゴールドのケースにロイヤルブルーストラップの組み合わせは非常にエレガントで眩しい。
ステンレスのブレスレットウォッチ|タンク・フランセーズ
こちらはちょっと方向性を変えてブレスレットウォッチと呼ばれるタイプの「カルティエ タンク・フランセーズ」です。
カルティエのタンクといえば、メンズ・レディース問わずとてもトラディショナル、そして薄型のスクエアウォッチとして有名ですが、こちらのタンク・フランセーズはカルティエ創業150周年を祝ってデザインされたモダンな腕時計です。
ブレスレットは戦車のキャタピラーをモチーフにしたとは思えないほどモダンかつエレガントな仕上がりとなっています。
レザーベルトの腕時計は持ってるし、丸型の普通の腕時計もあるし…そんな人にこそピッタリなのがブレスレット要素もありつつもちろん腕時計要素もあるブレスレットウォッチという選択だと思います。
コンビのオリジナルデザイン|カルティエ サントス・デュモン
最後に試したのは同じくカルティエのサントス・デュモンです。
こちらはメンズタイプも非常に人気のあるカルティエウォッチを代表するモデルのひとつです。
スクエアタイプながら角に丸みがあって印象は非常に柔らか。そして飛行機のネジをそのままビスのモチーフとした大変ユニークなデザインが特徴です。
タンクフランセーズより薄型でよりドレッシーな印象があるのもサントスの特徴。普通に比較して軽いですしね。
何よりコンビデザインでもしっくりくるため、1本持っていればシルバーでもゴールドでもどんなアクセサリーも合わせやすいのが嬉しいポイント。
世界初の腕時計であり、世界初のパイロットウォッチ
ちなみにこのサントス・デュモン、実は世界初の腕時計としての側面もあります。
遡る事100年以上の1904年、ヨーロッパ初の飛行機開発者でもあるサントス・デュモン氏がカルティエ創業者のルイ・カルティエに「飛行中でも時間を確認できる時計をつくってほしい」という依頼により、腕時計というものが誕生したという話。
世界初の腕時計であり、世界初のパイロットウォッチでもある訳ですね。
当時の写真を見るとレザーバンドを装着してますから、ロマン派の人はレザーストラップに変更して付けても楽しいかも?
まとめ
ということで今回は女性用アンティークウォッチを選ぶ様子についてご紹介しました!
色々なポイントに触れてきましたが、やはりアンティークやビンテージは数十年前の腕時計。
新品ピカピカの腕時計も良いものですが、自分より長い歴史を過ごしてきた時計を所有することで、あなたもまたその歴史の一部になれる・・・というのはカッコつけ過ぎでしょうか。笑
お気に入りの一本が見つかれば良いですね♪
- アンティーク・ビンテージウォッチは歴史も知るとより楽しい!
- 機械式手巻きかクオーツ式が主流!
- 有名なウォッチメーカーだとメンテナンスや修理が楽!
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