2021年、秋。
北海道にありそうでなかった足元のお店が誕生しました。
それが「ASHIDO HOKKAIDO」です。
これまで北海道には、靴店、靴修理店、ビスポーク、靴磨き店はありました。
一体全体ありそうでなかったお店とは?
そう、「ASHIDO HOKKAIDO」は全国初のラバーソール(ソール張り替え)専門店なんです!
昨シーズンから愛用していた冬用街歩きブーツのソールが削れてしまって困っていたミウラ。ちょうどこういったソール張り替え専門店を求めてました。笑
ということで、今回は靴好きの友人Zと共に、ASHIDO HOKKAIDOさんで冬用のハーフラバーをお願いした様子をご紹介していきたいと思います!
ASHIDO HOKKAIDOとは?
アシドウホッカイドウは2021年に札幌でオープンした道民のためのラバーソール(ハーフラバー等)専門店です。
ハーフラバーとは靴底に貼るゴムのことで、素材やソールパターン、色、メーカーなど、本当に色々な種類があり、いわゆる「靴修理」のひとつです。
ASHIDO HOKKAIDOでは古今東西ありとあらゆるハーフラバーを取り揃えており、その数なんと最大216種類もあったんだとか(!)
そしてお気づきの方も多いと思いますが、このお店の魅力はハーフラバー(ソール張り替え)だけではありません……。
超有名靴磨き職人のGAKUさん!
https://www.scotchgrain.co.jp/blog/outlet/sapuraizugakuplus/
カスタマーサービスを担当するのは超有名靴磨き職人のGAKUこと佐藤我久さん!
銀座三越で行われた靴磨き選手権では、圧倒的なエンターテイメント性を発揮しながら靴磨き選手権最年少出場・審査員特別賞受賞。
その活躍は靴磨きに留まりません。
シューケアメーカーコロンブスとコラボしたオリジナルシューケアグッズの発売に加え、タンナーも巻き込んだ日本の名シューメーカースコッチグレインとのコラボシューズの開発、さらにはオリジナルシューズの展開などなど、まさに革靴業界の風雲児とも呼んでも過言ではないGAKUさん。
なのでハーフラバーの依頼はもちろん、全国トップクラスの靴磨きサービスも楽しめちゃうって訳なんです!
リペア担当は東京のメジャーリペアショップで修行を積んだ北村さん!
実際のリペア(ハーフラバー取付・靴修理)を担当するのは北村航さん。
東京発の超有名リペアショップなどで修行を積んだ後、GAKUさんと運命的な再会を果たし意気投合。ともにASHIDO HOKKAIDOの立ち上げに至ったそう。
実は私、以前お世話になってました…。笑
あの超丁寧な仕事ぶりを思い出す限り、「この人に任せるなら安心」という気持ちしか湧きませんん。
もちろん、東京中心に修行をされていたこともあって、道内ではなかなか見かけることのできないシューメーカーの修理経験も超豊富。
そういった意味でもやはり「この人に任せるなら安心」という気持ちしか……(2回目)
冬用ラバーソールを相談!
ここからは実際に相談した様子をご紹介したいと思います。
216種類以上のハーフラバーとか選び切れないし、そもそも小難しい話もちょっとよくわからないよ!という方も安心してください。
靴磨き業界のトップエンターテイナーのGAKUさんが本当に親身になって相談に乗ってくれます。
猛烈な靴愛と共に、靴磨き店でのリペア修理やオリジナルシューズでの経験をもとに的確なご提案をしてくれるので、安心して決めることができると思いますよ。
ほとんどのブーツやシューズでも対応可能!
ちなみに革靴のみならず、女性用のブーツ、ドクターマーチン、UGG、SOREL、レッドウィング、ホワイツなどなど非常に幅広くソール張り替えに対応されているそうです。
さて、我々の話に戻りましょう。冬用ハーフラバーの話です。笑
いまASHIDO HOKKAIDOでとくに人気なのは3種類。
- VIBRAM アークティックグリップ
- VIBRAM ラプターソール
- スノーレイン(国産)
の3つだそう。
このブログをご愛読いただいている方ならピンときた人もいるかもしれません…。
そうです、私は3つの内、2つをすでに体験済みです。
ビブラム アークティックグリップ|最強冬仕様!
まずは新時代の冬用ラバーソールの決定版!
ビブラムアークティックグリップです。
ミウラはJ.M.Westonの705サイドゴアブーツに装備して最強冬仕様のブーツとして愛用しています。
雪でも氷上でもしっかりグリップするナイスなラバーソール。
固い路面だとガラス繊維の音がキュッキュッと鳴ることがありますが、それはグリップとのトレードオフでしょう。
温度によって色が変わるセンサー的なラバーチップもギミック好きにはたまりません。
今では厚さや幅などのバリエーションも多く出ており、婦人靴でも登山靴でも何でも対応できるそうです。
ビブラム ラプターソール|オールシーズンOK!
そして、もう一つはビブラム ラプターソール。
アークティックグリップが冬に特化しているならば、こちらはオールシーズン対応しつつも冬にも強いタイプ。
特殊なコンパウンドが配合されたラバーは雪を掴むようなソールパターンに設計されています。
冬だろうが雨の夏だろうが、ゴムの固さがほぼ変わらず、いつでも同じような柔らかい歩き心地が嬉しいやつです。
上の画像はASHIDO HOKKAIDOのリペア担当北村さんに以前取り付けていただいたもの。
以前はヒールとハーフラバーの2つしかなかったそうですが、あまりにも全面ラプター仕様の要望が多かったため、アシドウホッカイドウでは全面シートも用意してしまったのだとか!
なので今ではほとんどの形状の靴底にラプターソールを取り付けることができちゃうようです。すごい!
スノーレイン(国産ラバーソール)
3つ目はスノーレインと呼ばれる国産のラバーソール。
ガラス繊維とセラミックが入ったラバーで超本格的な上2つのラバーソールにグリップ力は劣るものの、とにかく冬用ラバーソールにしては薄めに仕上げることができるのが特徴だそう。
ゴツさを出したくないけど冬に履きたいドレスシューズや、婦人靴などにはピッタリな感じですね!
冬用ラバーソール第三の定番?ビブラム マルチコントロール
さて、せっかくラバーソール専門店にきたのに、今までと同じソールを選ぶのはちょっとおもしろくないところ。
でも実は店内をサラッと見た時に気になるやつが一枚あったんです。
それがこの真ん中にある白い円が特徴的なラバーソール。
VIBRAM MultiControl(ビブラム マルチコントロール)です!
VIBRAM MultiControlとは?
元々は2014年ごろに発表されたヨーロッパ市場向けの冬用ソールみたいです。
濡れた路面や凍結路面での転倒防止を目的とした冬用ラバーソールで、アークティックグリップのようなプロフェッショナル向けというよりは、街歩き用のブーツやウォーキングシューズの交換用ラバーとして設計されたそう。(トレッキングでも使えるみたいです)
白い円は3層構造でなんと特別に開発された布素材。これが外側ゴム、ファブリック素材(布素材)、内側のゴムと組み合わさることで氷上でのグリップを発揮するようです。
なので今回お願いする街歩き用のブーツにはかなりピッタリじゃあないですか!
こんな仕様でお願いしました。
ミウラ:ダイナイトソール+ビブラム マルチコントロール
まずは私のブーツから。
ダイナイトソールのパターンがだいぶ削れてしまい、北海道の冬には厳しくなってきたチャーチのブーツ。
実は以前からダイナイトソールにハーフラバーが貼れるらしいとの噂を目にしていました。(耳じゃない)
北村さんとGAKUさんに聞いたところ、問題なく対応できるということで、第三の冬用本格ハーフラバー「VIBRAM マルチコントロール」をお願いすることにしました。
友人Z:半カラス仕上げレザーソール+スノーレイン(国産ハーフラバー)
友人Zは先日手に入れたガジアーノガーリングのチェルシーブーツ「バーナム」
黄金のトライアンフに加え、ドレッシーに仕上がるスノーレイン(国産ハーフラバー)をチョイス。
半カラスのパターンに合わせたカットと、GAKUさんの靴磨きもお願いしました。
(なんて贅沢…!!)
オリジナルシューズも展開している!
ASHIDO HOKKAIDOではオリジナルシューズも展開しています。
特別にオーダーした「雪に強い革」を含む約60種類のアッパーレザーに加え数百種類のデザイン、サイズは22~30cm、ウィズは8種類、さらに乗せ甲対応可と一般的なオーダーシューズに比べてもかなり緻密に足と好みに合わせたシューズが注文できます。
しかも降雪地帯に強い北陸の老舗シューメーカーとコラボしているので北海道でも安心して履くことができるというこだわりよう。
新しい革靴やブーツがほしいけど、なかなか足に合わない、あるいは好きなデザインがない!という方はぜひ一度相談してみるのもいいかもしれません。
靴磨き好きこそ反応してしまう物販コーナー
ASHIDO HOKKAIDOの店内にはGAKUさんこだわりのシューケアグッズも置いてあります。
普通の人がみたらなんてことのない物販コーナーですが、靴磨き好きの人が見たら結構「おや?」と思うようなマニアックなものも揃ってるんです。笑
絶対触ってみてほしいSHOJI WORKSの靴ブラシ
その中で、一つだけご紹介できるなら?と思ったときに迷わず選ばざる得なかったのが、こちらの靴ブラシ。
ASHIDO HOKKAIDOではGAKUさんが激PUSHする「ブラシのある暮らし」を提案するSHOJI WORKSさんの靴ブラシを取扱っています。
種類は磨き用の豚毛ブラシ、ホコリ払い用の馬毛ブラシ、そして馬のたてがみを使った仕上げ用シャイニングブラシの3点。
これまで仕上げ用の靴ブラシは山羊毛が定番でしたが、ショウジワークスのブラシは馬のたてがみを8mmずらす2層構造で仕上げることにより、軽いタッチでも強いタッチでも靴磨きを仕上げることができるナイスなブラシになっているようです。
実はこの2層構造ってカシミヤ用ブラシで使われてる手法なんですよね。さすがブラシ屋さんの靴ブラシといったところ。
透けないほどの密度の靴ブラシなのに…
しかし、なぜGAKUさんが激PUSHしているのか?具体的な理由が知りたいところですよね。
その答えはとっても簡単。
「めちゃくちゃ品質高いブラシなのに手に取りやすい価格だから。」なんです。
靴ブラシの品質って色々あると思います。
柄の仕上げやデザイン、毛の密度や植え方……。
SHOJI WORKSはそのすべてがハイクオリティ。
上の画像をもう一度見てみてください。
ブラシが透けていないんですよね。毛の密度がめちゃくちゃ高いんです。
ひとたび指で触れればその圧倒的な毛量と絶妙なコシ具合に驚き、そして価格にも驚くこと請け合い。
靴磨き好きであればあるほど、「この靴ブラシを試してみたい…!!」と思うんじゃないかなと。
ぜひ店頭で見て触って、そのすごさを体験してみてください。(ちなみに友人Zはさっそく全種類買っていきました笑)
ちなみに北海道での取り扱いはASHIDO HOKKAIDOのみとのこと(!)
ASHIDO HOKKAIDO(アシドウホッカイドウ)のまとめ
ということで本ブログ記事では、北海道のラバーソール専門店「ASHIDO HOKKAIDO(アシドウホッカイドウ)」をご紹介しました。
“北海道の足元から世界を支える道を創る”をミッションとし、
ビブラムソールを始め、世界中から取り寄せた216種類以上の靴底から、カスタマー1人1人に最適な靴修理を提案してくれるASHIDO HOKKAIDO(アシドウホッカイドウ)
冬道の転倒防止はもちろん、摩耗した靴底に困っている方はぜひ一度相談に行かれてみては?
- 超有名靴磨き職人×実力派靴職人が開いたハーフラバー専門店。
- 北海道にフォーカスしたリペアメニューやオーダー靴、靴磨きサービスを提供。
- 靴磨き好きこそ楽しめる物販コーナーも。
(ハーフラバーとラバーソールの博物館のような店内は、ゆったり見てるだけでも楽しめます。)
続きの記事:冬用ビブラム マルチコントロールでダイナイトソールをハーフラバー交換してみたよ。
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