大画面サイズの液晶テレビが手に届く価格帯になってきた今日この頃。
画面が大きくなると、映像にもたいへん迫力が出てきます。
しかしなにやら感じるギャップ感……。
そう、サウンド(音響)です。
昨今のテレビは大画面なのは良いですが、音響機器としては非常に低品質。
それもそのはず、筐体が薄くなればなるほどいわゆるスカスカな音質になってしまうのは、どうしても避けることのできない宿命です。
(音響世界はあまりにも深いのでこれ以上の言及は避けますが、とにかく薄さと音質は両立不可)
実は以前からPCスピーカーとしてBOSEのCompanion2を利用しており、私はこのスピーカーが奏でるサウンドが本当に大好きで、せっかくならばBOSEサウンドを大画面で楽しんでしまおうと画策した訳です。
しかし、蓋を開けてみると・・・。
BOSEのサウンドバー、めっちゃ種類あるじゃん!
ということでいつものごとく、比較検討大好き人間の血が騒いでしまったので色々と調べることとなったのでした。
BOSEのテレビ用サウンドバーの種類について
BOSEが現在発売しているサウンドバーは全部で4種類です。(廃盤品除く)
- BOSE TV Speaker 黒のみ
- BOSE Smart Soundbar 300 黒のみ
- BOSE Smart Soundbar 600 黒のみ
- BOSE Smart Soundbar 900 黒・白
基本的には上から下にレベルが上がっていくラインナップとなっています。
ひとつずつざっくりとした特徴を見ていきます。
BOSE TV Speaker
テレビが、もっと聴こえてくる
まずは割とローカルな家電量販品でも見かけることが多い、BOSE テレビスピーカーです。
おそらくは「あまりにもテレビのスピーカーがしょぼくて良く聞こえない。」
だけども別に低音とかBOSEサウンドとか求めてないし、とにかく声がくっきり聞こえればいいや。
っていうなかなかにニッチな層に向けたアイテムです。
スピーカーは前面×3で実売価格は約3万円程度。
サウンドバーの形状が必須でなければ名作2WAYスピーカーとして名高いコンパニオン2が半額で手に入りますからちょっと検討の余地があるかなあというところ。
BOSE Smart Soundbar 300
すべての人の、毎日に
BOSEらしいサウンドバーはこのBOSE Smart Soundbar 300からスタートします。
使われるスピーカー数は5つ。
左右2つに正面に3つ。
TVスピーカーとの違いはスピーカー数の違いだけではありません。
この300からはAmazonのAlexaに対応します。
もちろんBluetoothにも対応してますから好きな音楽をBOSEサウンドで楽しむこともできます。
ただ、次の600を見てしまうとちょっと300は選択肢に入らないかな?というのが個人的な感想。
BOSE Smart Soundbar 600
すべてのサウンドに、没入感を
BOSEが発売するサウンドバーでもっとも新しいのがこちらのBOSE Smart Soundbar 600です。
スピーカー数は全5つで、横向きに2つ、正面に1つ、そして、、、なんと上向きに2つです。
これはいま話題の映画館での没入感を自宅で体験できる「Dolby Atmos(ドルビーアトモス)」に対応した形。
正面、左右、そして上下から文字通り包み込まれるサラウンドサウンドを体験できるんだとか。
しかもドルビーアトモス非対応音源では、BOSE独自のTrueSpaceテクノロジー機能で音源を自動分析してアップミックスすることで臨場感あふれるサウンドにパワーアップしてくれるというステキンな機能付き!
そして価格はBose Smart Soundbarに+1万円ほどと非常に良心的。
BOSE Smart Soundbar 900
映画館のような迫力サウンドをご自宅で
そして最後に登場するのはBOSEの現行最上級グレードとなるBOSE Smart Soundbar 900です。
左右に2つ、上向きに2つ、そしてフロントに5つものスピーカーユニットを備えたまさに超級サウンドシステム。
アレクサには当然のごとく対応。
Dolby AtmosはもちろんTrueSpaceも搭載しつつ、さらに目玉機能として「ADAPTiQテクノロジー」が唯一搭載される機種となります。
このアダプティクテクノロジーは設置した部屋の形状に最適な音響調整をするというとんでもないもので、どんな形状の部屋でもBOSEが理想とする音響を楽しむことができてしまうんだとか!(すごい)
音響機器は現物を聞くべし
通販大好きな私は大抵ものは通販でレビューを調べて自己判断自己責任で買っちゃいます。
しかし、音響機器となると話は別です。
以前、クラブカルチャーだったり、真空管アンプなどを用いた「高品質な音楽環境」に片足を突っ込んだ身としては、できる限り現物を聞くほうが良いと思っています。
今回は一度購入すればかなり長い間リビングで使用することとなるサウンド機器ですから、やはり現場に赴く必要があります。そう、行かなければならないのです。
Bose Smart Soundbar 600 VS 900 徹底比較!!
ということで街の電気店に繰り出し、BOSEサウンドバーの実際の実力を聞き比べてみることにしました。
今回伺った店舗ではスマートサウンドバー600と900を聴き比べることができるコーナーがありました。
元々上向きのアップファイリングスピーカーに興味があった私のためのコーナー!?!?と見つけたときに興奮してしまいました。笑
BOSE サウンドバー600と900を聴き比べ
上から順にBOSE Smart Soundbar 900、600、TVとなります。
とりあえず当たり前なんですけど、こう並んじゃうとサッと聞いた感じでもTVスピーカーは勝負にならないって感じでした。笑
なので比較は600と900で。
BOSE Smart Soundbar 600
まずはBOSE Smart Soundbar 600。
ボーズのサウンドバーなの中では中級機に位置する製品です。
ちょうど川のせせらぎが聞こえるデモがあったのですが、まあ音の解像度が高いこと!
テレビ自体も音質にこだわったタイプでしたが、切替ながら聞き比べるとその違いは明らか。
そして何より、筐体がBOSEらしい?マットブラックでカッコいい!
別の場所で行われていたデモンストレーションでは、Dolby Atmosを使った音の位置がわかる映像とサウンドが使われていました。
映画のようなシーンでは大変な臨場感が。
ライブシーンでは大変刺激的かつ、聴いていて楽しくなる。
シーンに合わせてそのシーンの魅力を何倍にも広げるそんな音作りでした。
サブウーファーとしてBose Bass Module 500が設置されていました。ウーファーはオフよりオンのほうがもちろん迫力はありましたが、驚いたことにウーファーがなくともかなり低音が出ており、「さすがBOSE・・・」と思いましたね。
BOSE Smart Soundbar 900
そして次に試したのが最上級機となるBOSE Smart Soundbar 900。
デモンストレーションではちょうど同じ幅の大型テレビが使われていたのですが…。
もう音がスゴイ。笑
もちろんドルビーアトモス対応なので映像に応じて、かなりわかりやすく音の位置が動くのはもちろんのこと。
なんというかサウンドに輪郭がついたと表現すれば良いのか。
音がクッキリと身体に伝わる感覚を覚えました。
こちらはBose Bass Module 700がセットされており、オンオフで聞き比べることができました。
サウンドバー600と同様にウーファーをオフにしてもまったく期待外れの音作りにはなりません。
ちなみにサウンドバー900は唯一、ホワイトカラー(白色)の展開もあり、ご自宅の雰囲気に合わせることができるのもGOODポイントのひとつ。
BOSEサウンドバー原寸大シートをGETせよ!
ちなみに今なら?サウンドバー原寸大シートというのが店頭でもらえます。
サウンドバーはテレビのスタンドにより、置き場所がかなり制限されますから、これは嬉しい販促グッズです。
我が家はレグザの55インチなのですが、スマートサウンドバー600だとTVスタンド内に収まります。
しかし、BOSEサウンドバー900だとTVスタンドの前に出さざるを得ない状況ということがわかりました。
いやー、美しくないな~笑
YouTuberの評価は?
外国のユーチューバーですが、BOSEスマートサウンドバー600と900を比較している良い動画がありました。
結論としては、小~中規模の部屋であれば600がオススメ!ということでした。
その理由としては、600と900の主な違いはボリュームが大きな要素を占めるという点が強いとのこと。(もちろん900の方がより解像度が高いが、そこまで向上する訳ではないという意見でした)
まとめ BOSEサウンドバー 900と600の比較結果
ということで、本ブログ記事ではBOSE Smart Soundbarの600と900の購入前実機比較レビューをご紹介しました。
個人的なまとめは下記です。
600と900の音質評価と違い
正直にいってデモンストレーション環境ではそこまでの差を感じませんでした。
音量を上げて集中して聞き比べると確かに900の方が良いかな?程度です。
ただし、600と900では適正な音響で聴ける範囲は明らかに違います。
600は正面に座っている3人程度まで、900なら周りで聴いている人も高いレベルの音響レベルを味わえます。
ベースモジュールの有無
サウンドバー+ベースモジュールは冗談抜きでIMAXの映画館並みです。
もう聴いてみてビックリし過ぎたとしかいいようがありません。笑
とはいえ、ひとつポイントをあげるとするならば、これはそれなりに音量が出せる環境であればという条件がつくと思います。
集合住宅であったり小さなお子さんがいる家庭ではベースモジュールはちょっと仕事をし過ぎるかもしれません。
結局どっち買うの?
今のところは900が優勢です。というのもこういった製品の場合、私はすぐに買い替えないタイプなのでできるだけハイエンドのものを購入して長く使うほうが後悔が少ないかなと思っているからです。
一方で600の収まりも捨てがたい…。そんな感じで悩み続ける今日この頃でした。
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