前回、USA製造のボタンダウンシャツがなくなってしまう!?
ということで滑りこみゲットしてきたブルックスブラザーズのボタンダウンシャツ。
アメリカンクラシックを代表するアパレルメーカーのアイコンアイテムなだけあって、そのこだわりやディテール、そして着心地は本当に素晴らしいものでした。
最高品質の商品だけをつくり、取り扱うこと。適正な利益のみを含んだ価格で販売し、
こうした価値を商品に求め、その価値を理解できる顧客とのみ取引すること。ヘンリー・サンズ・ブルックス
本記事ではそんなBrooks Brothersのポロボタンダウンシャツのディテールやサイズ感、そして着心地についてなどをご紹介したいと思います。
Brooks Brothers USA製のポロボタンダウンシャツを味わう
襟先についたボタンにより立ち上がったロールドカラーが特徴的なブルックスブラザーズのアイコンアイテム、ポロボタンダウンシャツ。
一般的なボタンダウンシャツの場合、襟がしっかりと立ち過ぎた雰囲気のもありますが、適度な柔らかさを感じるテイストに仕上げているのはさすが創業約200年の超老舗といったところ。
https://tempusmagazine.co.uk/news/the-duke-of-sussex-competes-at-british-polo-day
ちなみに元々の成り立ちは、イギリスで親しまれているポロという競技からで、乗馬中の選手たちの襟が風に煽られてバタバタしないようにボタンで留めつけたところが発祥なのだとか。
(流石に現代では化学繊維のポロシャツを着用しているみたいですね)
アメリカ製のスーピマコットンを使用
1896年に初代モデルが販売され、100年以上も愛され続けているブルックスブラザーズのポロボタンダウンシャツ。
製造はもちろんのこと、その素材までもがアメリカ製ということはこのご時世で本当に驚くべきことですし、大変に貴重なプロダクツではないでしょうか。
ユニクロでも採用されているアメリカ製のスーピマコットンを贅沢にシャツに使用しており、その肌触りは本当に滑らか。
アメリカの生地でアメリカ人が製造するアメリカらしいドレスシャツ。
本当の意味でのアメリカ人のクラフトマンシップを感じられる気がするのは私だけでしょうか。
真珠ボタン
ボタンには高級シャツには欠かせない(?)真珠ボタンがついています。
クリーニング代がちょっと高くなっちゃいますが、こういうものは所有している満足感とのトレードオフみたいなものですからしょうがありませんね。笑
しっかし、ロールドカラーの柔らかさを感じる雰囲気が本当に良い!
キャンディストライプ
遠目から見ると淡いカラーのシャツに見えますが、近づいてみると細めのストライプが見えるキャンディストライプ柄。
元々は良くあるポップキャンディーの棒からインスピレーションを受けたものだとか。
ビジネスシーンでもカジュアルシーンでも使いやすいライトブルーを選びました。
胸ポケット付き
胸にはアメリカのドレスシャツらしくポケットが付いています。
スーツが生まれたヨーロッパではジャケット・ベスト・トラウザーズの3ピースが基本となっており、シャツ=下着という認識のため、ドレスシャツは現在でも胸ポケット無しが基本とされているそうです。(英国王室御用達のターンブルアッサーとか)
https://turnbullandasser.co.uk/blogs/off-the-cuff/off-the-cuff-if-the-shirt-fits
そんなヨーロッパから夢を追いかけて北米大陸に飛び出した野心溢れるアメリカ人の先祖達。
彼らの中でジャケット・トラウザーズだけとなる実用的な2ピーススタイルが主流となったことで、これまでただの下着扱いだったシャツに機能性を求めるようになりました。
その結果、ベストについていたポケットをシャツにつけたり、半袖シャツが生まれたりしたようです。
話は逸れますが、湿度の高い日本では本当に半袖シャツは快適そのもの。センキューアメリカン!
ガントレットボタンは無し
ブルックスブラザーズのボタンダウンシャツはガントレットボタンがついていません。
メンズファッションのバイブルともいえる落合 正勝氏の名著「男の服装術」内でシャツのガントレットボタンが外れたイラストが掲載されており、ずーっと「これってイラストの間違いなのかな?」と思っていました。
しかし、アメリカンスーツスタイル超正統派ともいえるブルックスブラザーズのシャツでそもそもガントレットボタンがついていないことをみると、「なるほど、あれはアメリカンスタイルのイラストだったんだなあ」と一人で深く納得してしまいました。笑
(落合氏のファッション観はイタリアベースらしいので全然違うかもしれませんが!)
カフスは柔らかめ
腕周りのいわゆるカフス部分は一般的なシャツよりかなり柔らかめ。
ほぼ心材は入っていないのではないでしょうか。
ドレスシャツ…というより質の良いロンTを着ているような腕当たりのため、とても楽な気持ちになります。
また、カフスボタンは1つのみです。
ブルックスブラザーズのボタンダウンシャツの着心地やサイズ感
ということで実際に1日着用してみた感想などをご紹介したいと思います。
私の身長体重は173cm、68kg、やや筋肉質な体形です。
着用しているサイズはMilano Fitの15 1/2-32となります。
身体にフィットするミラノフィット
前回の記事でご紹介した通り、身体にゆとりを持たせながらピッタリとフィットするミラノフィット。
見た目の印象からもスリム過ぎず、まさに現代の中庸を感じられるシルエットになっているのではないでしょうか。
熟練の販売員さんに採寸してもらったおかげで袖丈がピッタリ。
袖口がやや広めなこともあいまって、締め付けはありませんし、なにより腕を上げたときに時計が見やすくて見やすくて。
※ちなみに袖の先が手のくるぶしから2cm下くらいが適正だそうです。
バラクーダG9を合わせて休日のナイスミドルコーディネート
イギリスとアメリカの夢のコラボレーション…。
バラクーダG9のクラシックフィットを羽織っていたときの様子がこちら。(どこにナイスミドルが?という疑問はもちろん受け付けておりません)
冗談はさておき、ブルックスブラザーズのミラノフィットは身体に沿った作りのため、こういった上着を羽織ったときこそ本領を発揮しますね。一般的にリラックスさが感じられるインナーに上着を合わせると少なからず「かさばり感」を感じてしまうものですが、ほとんど感じることはありません。
また、アメリカンスリムフィットということもあって、アームホールや身幅も細すぎずにちょうど良いバランスとなっており、生地の柔らかさも相まって着心地は本当にグッド!
急な子供のリクエストに対応できるほど動きやすい!
そしてそして!
あまりに動きやすいブルックスブラザーズのボタンダウンシャツなら、子供が急にグルグル回転遊びをねだってきても対応できます!(なんて)
アメリカのプライドを感じるBBボタンダウンシャツのまとめ
ということで本記事ではブルックスブラザーズのアイコンアイテム「ポロボタンダウンシャツ」の着心地やサイズ感についてご紹介しました。
私の中で、このシャツは袖を通す度にアメリカのプライドを感じることができる、そんな特別なシャツ。
本当に着心地が良いシャツですので、シャツ好きの方、あるいは着心地の良いシャツを探している方はぜひ一度袖を通してみてはいかがでしょうか?
アメリカンクラシックの世界があなたを(まだ)待っているかもしれません。
ブログ内を検索する!