パラブーツのミカエルフォックを開封する【生産中止のレディースモデル】

前回、まさかの邂逅によりミウラ家にくることとなった緑色のボックス。

今回はこのミカエルフォックをじっくりと眺めていきたいと思います。

PARABOOTミカエルフォックに出逢う【幻の廃盤アザラシ革】
シューメーカーでは意外と良くある廃盤 革靴を好きになると最新のモデルから定番モデルまで様々な靴達に出会い、そして時には別れを繰り返すことに...


PARABOOTについて

PARABOOTは1908年に創業者のレミー・リシャール・ポンヴェールがアメリカを訪れた際、現地の人たちが雨水から靴を守るためのオーバーシューズを使っていることにヒントを得て、ラバーソールの靴を創り始めたのが始まりだそうです。

150以上もの工程を経て完成されるパラブーツのシューズは完全自社一貫生産のため純度100%のフランスメイド。さらには生産数の約7割がフランス国内で流通しており、まさにフランスが生み出したフランス人のためのシューメーカーとも言っても過言ではありません。

コンセプトは”価値ある歩き”

そんなパラブーツのコンセプトは『Invest in your walk』価値ある歩きというワードです。素材から製法に至るまで全ての工程で妥協を許さない姿勢があるからこそ、価値ある靴を生み出すことができる。そんなパラブーツを履く人自身に本物の価値をもたらすことに結びつく。そういったコンセプトのようです。

ミカエルについて

PARABOOT MICHAEL PHOQUE

PARABOOT MICHAELはチロリアンシューズタイプのパラブーツの代表作の1つです。チロリアンシューズは元々アルプス山脈の高原地帯で使用されていたブーツの流れを汲むタイプでアイレットが2-3個で脱ぎ履きしやすかったり、ベロが靴本体と繋がっている構造により小石などが入りずらい造りになっているのが特徴です。

元々はモジーンと呼ばれるモデルにあのエルメスがアザラシの毛を使用して別注したのが始まりだそう。今では靴全体をリスレザーで作ったタイプに限らず、ウサギやポニー、さらにはミンクの毛皮を甲革に使用した様々なモデルが展開されています。

本当にあったエルメス別注品!

https://auctions.yahoo.co.jp/

なななんと、本当に存在しましたエルメス別注品が!ヤフオクにてレディースサイズが出品されています。違いとしてはウェルトが角ばったデザインになっており、履き口のステッチが追加、U字部分のデザイン、そしてカカトに刻印されたエルメスロゴなどが大きな違いのようですが、本当に良く似ています。サイズが合う人は是非落札されてみては?

MICHAEL PHOQUEについて

パラブーツ ミカエルフォック

そんなミカエルの甲革にアザラシの毛皮を採用したのがミカエルフォックというモデルになります。このアザラシファーは2000年前半まではそれほど希少でもなかったのですが、2009年にEUで取引が制限されて以来、急激に生産数および流通数が減ってしまい今ではもう新品は手に入らないとされていました。

しかし、今回運よく購入する機会に巡り会え、見事私…ではなく妻がこのレアモデルをGETすることが出来たという訳です。(笑)

チロリアンシューズ

ミカエルはチロリアンシューズに分類されるシューズです。チロリアンシューズとはアルプスのチロル地方という高原地域で愛用されていたブーツが元になっているもので、特徴としては少な目のアイレットにベロが靴本体と一つになるように作られているという2点が大きな特徴となります。

折りたたまれている羽根の裏部分には広がり過ぎないよう接着剤が使用されています。

ノルヴェイジャン製法

本格的な登山靴にも採用されているノルヴェイジャン製法。堅牢性、通気性、そして防水性を兼ね備えながらもソールの張替えも可能なため、強く長く愛用できる製法です。ラウンド状にデザインされたウェルトは機能性はもちろん見た目もカワイイ。

パラブーツの緑タグ

数ある本格靴の中でもっとも異色なのがこのタグでしょう。ほかのシューメーカーが印字や手書き、あるいはソックシートあたりに…というのが多い中でパラブーツはこの緑色のタグをあえてアッパーに配置します。これが好きという人もいれば切ってしまう人もいるようで、ファンの中でも賛否両論があるみたいです。ちなみに私はなるべくタグが汚れないようにしておきたい派です。(笑)

ソックシート

ソックシートは少し厚めの型押しレザーにロゴが配置されたシンプルなものです。ちなみにソックシートしたにあるインソールについて、パラブーツのものはちょっと他とは違う肌触りなのが個人的に好みだったりします。

GRIFFソール

パラブーツといえばラバーソールです。このミカエルフォックにはGRIFFソールというラバーソールが採用されています。パラブーツで通常採用されているソールよりもやや薄めですが、天候の悪い日に滑りづらいという点もあるようですし、ヒールも一体成型なので取れることはなさそうです。触ってみた感じもラバーのねばり強さを感じる触り心地なので北の大地でも安心して履くことが出来ますね。

嬉しいシューキルト

嬉しいサプライズだったのがシューキルトが付いてくること。実はミウラ家ではキルト付きのシューズは初めて。これからどんなコーディネートが生まれるのか楽し…と思っていたら妻から「キルト付けるとアザラシ隠れるからいいや」とのこと。

キルトを使ったコーディネートはまだまだ先の話になりそうです。

本当に今回で最後らしい。

今回で本当に生産終了らしい。

さて、今回のミカエルフォックですが、材料としてのアザラシ革はとっくに無くなっていたのですが、なぜかこの甲革部分の形にカットした素材だけが残っていたようです。そんなこともあってこれでアザラシ革の在庫が本当になくなり、時勢が変わるまでは廃盤のままということみたいです。(例えばアザラシが大量発生して…とか)

以前から狙っていたミウラ妻に取ってはまさに僥倖といったところ。昔からそういうところがミウラ妻にはあります。逆に私は自分から行動しないと何も手に入らないタイプなので本当に羨ましい今日この頃です。棚ボタよ!たまには来てもいいんだよ!(笑)

PARABOOTオリジナルシューキーパー

さてさて、実は今回購入したPARABOOT札幌店ではイベントを開催しており、期間中に購入するとイベント専用のオリジナルシューツリ―が付いてくる特典がありました。

PARABOOTのロゴがレーザー刻印されており、なかなか素敵な仕上がりです。PARABOOT直営店を中心にこのシューツリープレゼントキャンペーンは定期的に開催されているようなので、気になる方は要チェック!

ちなみに8.5サイズのPARABOOTウィリアムには42/43サイズのシューツリーがピッタリでした。バンプ部分の皺もしっかり伸びていて良い感じです♪

ミカエルフォックのまとめ

ということで全2回に渡ったパラブーツのミカエルフォックと出逢うシリーズもこれにて閉幕…。手に入れた時期が夏ということもあり、履き下ろしに関する記事は当分先になりそうです。しかし、ほんとメンズも何とか再販しないかしら…。可能であればブーツがほしいミウラでした。