先日、機械式時計がほしくてたまらないような私の心情をご紹介しましたが、ついに…ついに…。
ついに「心からほしい!」と思う腕時計が見つかりました。
それがロレックスのボイラーゲージというちょっとユニークな腕時計です。
ということで、このブログ記事ではロレックス初心者が必死になって集めたROLEXオイスターパーペチュアル デイトジャスト ステラボイラーゲージの情報や購入までの葛藤などをご紹介していきたいと思います。笑
ロレックスのステラボイラーゲージとは?
ロレックスの大定番商品、オイスターパーペチュアル。
まさにROLEXの入門用ともいえる腕時計で、ロレックスらしい堅牢性、防水性、耐久性を兼ね備えたモデルです。
スタンダードなタイプだと時分秒の3つだけとなるのですが、それに日付機能を加えたものが「デイトジャスト」と呼ばれています。
このデイトジャスト(日付機能付き)というモデルのなかで、1980~1990年前後の期間限定でロレックスらしくないアラビア数字デザインのインデックスを使用していたのがステラボイラーゲージというモデルなんです。(もちろん、一般的なバーインデックスも流通していたため、玉数が滅茶苦茶少ない)
文字盤は白、黒、ベージュ、3種類のバリエーションのエナメル塗装仕上げ。
エナメル塗装によりやわらかい印象となるダイアルの上に、ひとつひとつ丁寧に削り出されたアラビア数字によるインデックスがあしらってあり、まさにその名の通り、ボイラーの圧力計のような見た目が特徴です。
そんな訳でロレックスらしくなくてめちゃくちゃカッコ良い!これは良いぞ!
対象のオイスターパーペチュアル デイトジャスト
大抵の腕時計は品番で製品を区別することができますが、ステラボイラーゲージの場合は品番だけでは判断できません。
前述したとおり、1980~1990年前後で生産されたオプション商品のため、実物の写真をみることで「これはスタンダードな仕様だな」「これはステラボイラーゲージ仕様だな」とわかるっていう寸法なんです。
なので品番だけで探すとこのROLEX OYSTER PERPETUAL DATEJUSTはステラボイラーゲージ仕様かもしれない…。程度しかわからず、なんならほとんどの場合はスタンダードなバーインデックスタイプとなります。
ちなみにステラボイラーゲージの可能性がある品番が下記。
- 16013 ゴールド×ホワイトゴールド
- 16014 ホワイトゴールド
- 16018 ゴールド
- 16030 ステンレス
- 69178 ゴールド(レディース)
文字盤(ダイアル)はホワイト、ブラック、クリームの3パターンです。
キャリバーはCal.3035
キャリバー名 | Cal.3035 |
駆動方式 | 自動巻き |
パワーリザーブ | 48時間 |
振動数 | 28,800回/時、8回/秒 |
追加機能 | 日付機能(クイックチェンジ)、ハック機能(秒針停止) |
石数 | 27個 |
風防 | サファイアクリスタル |
ケースサイズ | 36mm |
ステラボイラーゲージが生産されていた時期のオイスターパーペチュアル デイトジャストには、ロレックスのムーブメントとして初めてのハイビート(1秒間に8振動以上で現在の機械式時計の標準程度)となったキャリバー3035が搭載されています。
すぐに次世代型のCal.3150が登場したため、ロレックスのなかでは短命なムーブメントとして知られており、1977年頃~1988年頃までの10年強程度生産されていました。
ちなみに現在主流となるCal.3100台ムーブメントの基礎となっており、その完成度については非常に高い評価を得ているそうです。
こういった歴史的に良い評価のムーブメントが使われているのも古い腕時計を買うという点では安心感のあるポイントですよね!
誕生年のデイトジャストを探せ!
さて、私がこのステラボイラーゲージに惚れたのはそのデザインに加え、誕生年のアンティークウォッチとしての側面もあります。
これだ!と思ったデザインかつ、自分の生まれ年のアンティーク・ビンテージウォッチを腕に付ける。
まさに理想の条件が揃った腕時計を見つけてしまった訳です。
とはいえ、どうやって誕生年の個体を見分ければ良いのでしょうか?
ロレックスは品番で生産年が確認可能…?
実はROLEXは2010年頃までに生産された個体であれば、いわゆるケース横に掘られているシリアルナンバーを照合すれば大体の製造年を確認することができます。
国内外のいくつかのサイトを確認し、80年代分を抜粋したのが下記。
年代 | シリアルナンバー |
1980~ | 6434000~ |
1981~ | 6910000~ or 6520870~ |
1982~ | 7386000~ or 7100000~ |
1983~ | 7862000~ or 7400000~ |
1984~ | 8338000~ or 8070022~ |
1985~ | 8814000~ or 8614000~ |
1986~ | 9290000~ or 8900000~ |
1987~ | 9766000~ or 9400000~ |
1988~ | 9999999~ or R598200~ |
1989~ | 9999999~ or L980000~ |
1987~1988 | R000001~ |
1989~1990 | L000001~ |
……。
国内外のロレックス取り扱い店のアンオフィシャルな表を調査したのですが、お店やウェブサイトによって若干のブレがあるんです。
もちろん日本ロレックスにも問い合わせましたが、「製造年月日についての情報は公開していない」とのこと。
結論としてシリアルナンバー基準で探すと確実な製造年がわからない訳です。
これじゃあ誕生年のロレックスを狙い撃ちにするのは少々難しい……。
しかし、希望はまだあります。
保証書では購入日を確認可能。
年(YEAR)にこだわるのであれば、保証書に記載されている購入日(Date of Purchase)を基準にするというパターンも選択可能だったりします。
2006年以前であれば昔ながらの紙の保証書となり、購入日が必ず記載されているのです。
なので生まれ年の腕時計という意味ではこっちの路線でもありっちゃありな気がしますね。
決断に悩む。
はてさて。
完全にこれだ!感の強まったロレックス ステラボイラーゲージですが、アンティーク相場を見ると50~70万円程度。さすがにポンッと出せる金額ではありません。
そして気になるのが耐用年数。一般的な機械式時計で10年程度、とはいえアンティークウォッチ、ビンテージウォッチという世界では30年40年選手も珍しくありません。
ですが、その30年40年選手があと何年使えるのか?というところは非常に気になるところ。
これから「集め始める腕時計」ではなく、「アガリの一本として腕時計」を探している訳ですから、このポイントは残念ながらアンマッチな訳です。
ですが、「今までチェックした中でダントツに自分好みのデザイン」「生まれ年という年々玉数が減っていくという特別感」という点でいつまで経っても決断ができませんでした。
ブロガー仲間からのアツいPUSH!
あまりに答えが出ないものですから、前回の記事中でご紹介したブロガー仲間の方にも相談させてもらいました。(その説はたいへんありがとうございました!)
すると……。
「時計はカッコいい!って理由で買うと終わりがありませんよ」
「次から次へ必要な時計が出てきてスパイラルに陥ります。」
「ですが、生まれ年のビンテージなどの明確な理由があれば、愛着もひとしおで時計沼にハマらずアガれます。」
「……だから今回買った方が経済的ですよ!」
ロジカルに激PUSHいただきました。笑
いやいや、確かにそうかもしれない!壊れたら壊れたで機械式時計を卒業するって路線もありですし、やっぱり「今しか入手できない」ものっていうのは自分の中で価値が高い。
もはや条件は揃いつつあり、背中も押してもらった!
あとはちょっとの覚悟だけか…!?
さらばボイラーゲージ
と、思っていたのですが、悩みに悩んだ数週間、結局最後のピースがパチッとはまらない感覚があり、産まれ年のロレックス ステラボイラーゲージ、買わない決断をしました。
その理由は下記。
- 本当にこの個体が産まれ年のものか確定できない。
- 他の機械式時計の新品が買える金額だが、残された耐用年数に全く期待できない。
- 妻からの評判が悪い。(実は)
買わないと決めてからというもの、どんどんと自分の中で買わなくて良い理由が増えていってビックリしたのですが、その反面1-2か月はふと気づいたときに画像を見ていたりしましたので、本当に紙一重だったんだなと思います。笑
そんな訳でいつか、いつか自分の腕にパチリとハマる機械式時計に出会えればいいなと思うミウラでした。
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