まさかこんなことになるなんて。
去年頃から急速に時計沼にハマっていた私ですが、ちゃんとした腕時計との出会いは妻からのプレゼントでした。
といっても
何気ない会話から衝撃の事実が発覚したのです。
――いや~、このレベルソ。手巻きしたときのカリカリ音がとても良いよね!どう?
おおー、いい音!
そういえば忘れてると思うけど実はずっと前から手巻き時計に憧れてたんだよね。
――・・・え?そうだっけ?
〇〇のときに(まあまあ最近)そういう話したんだけど、1日くらいで止まるし大変だからやめなって言われたんだよね。
――(これはとても良くないぞ)マジか!俺もまだまだモノを知らなかったからかな、ハハハ!!
――ところでどんな手巻き時計を思い描いていたの?
うーん、今はもう色々あるからね。色はシルバー系、形はなんでもいいけど機械が見えるやつがいいかも。だってせっかく機械で動いているのに外したときしか見えないの残念じゃない。あと今風じゃない長く使えるデザインかなあ?
――(少し候補が絞れた気がするぞ?)まあそう言えばそうだね~。
――(これは急いで探せねば・・・)何か良いのがあるといいね。
・・・とレベルソを買い替えたばかりの私にとっては時計趣味を共有したいという想いと、そしてちょいとヤバイという想いが入り混じり、さっそく妻向けの機械式手巻き時計を探すことにしたのでした。
女性の腕は細い。妻は腕周り14cm
時計を探す。
といってもいわゆる腕時計市場では、そのケース径がとても大きな要素を占めています。
一般的な男性で16cm前後という知識はありましたが、女性の腕周りがどのくらいなのかなんてまったく皆目見当がつかないので測らせてもらいました。
するとなんと14cm。
こんなに細いんだな・・・と思いつつその細さを確認するため色々と時計を付けてもらってみました。
一般的なレディースサイズは24mm前後
こちらが妻が普段つけているラウンドタイプの腕時計。
シルバーカラーにシェル文字盤でダイヤモンド付き。
ケース形は24mm程度でまさに一般的な女性用といったところ。
(大きさも違和感なし)
36mmでも男性用の40mm超え相当
いわゆるボーイズサイズと呼ばれる私の大好きなシーマスターをつけてもらいました。
このシルエット、どこかで見た事あるな?
あーこれは41mmのロレックスを付けた男性の腕に見える気がします。
(レディースの普段使いとしてはやや大きいか)
狙いは28mm~34mmか
となると、これまでの結果から狙いは24mmから34mm程度のケース径ということなりました。
現在、女性用腕時計のほとんどはクォーツ式でその小ささを保っているマーケットになっています。
機械式になると平気で40mm前後まで大きくなりますから、はてさてどんな腕時計が選択肢として残るのか不安が残ります。
レディースのオープンハートな腕時計を探せ!
腕時計の文字盤から中の機械が見える時計をオープンハート型の腕時計といいます。
これは昔流行った真ん中がくり抜かれたハート型を指しているわけではなく、腕時計のハート=機械を指しています。
そのため、オープンハート型と呼ばれる腕時計は文字盤からまさに常時動いている部品が見えるように設計されているものがほとんどです。
ハミルトン ジャズマスター OPEN HEART LADY AUTO
まずメンズレディース問わずもっとも有名なオープンハート腕時計といえば、ハミルトンのジャズマスターオープンハートシリーズでしょう。
アメリカ生まれということもありメンズは大き目モデルが多いハミルトンですが、レディースモデルは36mmとボーイズサイズで男女問わず使いやすい大きさ。
シーズンごとにオープンハートの肉抜きフォルムが更新された新しいモデルが出るのも嬉しいポイントですし、何より最近の腕時計ではダントツに長い80時間というパワーリザーブは必見。
- ハミルトン ジャズマスター オープンハート レディース
- 機械式自動巻き腕時計
- パワーリザーブ80時間
- ケース径36mm
- 5気圧防水
エポス オープンハート ダイアモンド
次に目を付けたのがスイスのエポスです。
しっかりとした歴史と確かな技術のある素晴らしいウォッチメーカーの一つで、非常に可愛らしいデザインだけれども、伝統的な機械が詰まった女性用腕時計が多数ラインナップされています。
「スイス製」で「オープンハート」、そして「機械式」、さらには「シェル文字盤+ダイヤモンド」と女性らしい装飾も完璧です。
…しかし!
先ほどご紹介したとおり、我が妻はすでに「ラウンドタイプ」の「シェル文字盤+ダイヤモンド」の腕時計を持っており、オープンハート以外は完全にかぶってしまうので対象外となりました。
もしも被っていなかったらEPOSにしていたかもしれません。
- EPOS OH DIAMOND
- 機械式自動巻き腕時計
- パワーリザーブ38時間
- ケース径32mm
- 5気圧防水
RADO DiaMaster Automatic Open Heart Diamonds
ダントツでオシャレだなと思ったのがラドーのダイアマスターオートマティックオープンハートダイヤモンドです。
デザインがめちゃくちゃモダンでハイセンス。(この時点で妻の好みからは外れたか)
ちょっと合わせる服は選びそうですが、時計単体としても非常に美しい。
ボディは最先端のプラズマハイテクセラミックスとチタニウムが使われており、新しいモノ好きの人にもピッタリです。ただしケース径はやや大きめの35mmなので気持ち大きめかもしれません。
- DiaMaster Automatic Open Heart Diamonds
- 機械式自動巻き腕時計
- パワーリザーブ80時間
- ケース径35mm
- 5気圧防水
オリエントスター CLASSIC SEMI SKELETON
最後に見つけたのが日本のウォッチメーカーとなるオリエントスターが出す女性向けオープンハートがCLASSIC SEMI SKELETONです。
これはかなり我が妻の理想に近いが気がします。
なぜなら「オープンハート」はもちろん、「シルバー」も「長く使えるデザイン」も揃っています。
ケース径も30.5mmとオープンハートの中ではかなり小型。これは決まりでしょう!!
- オリエントスター クラシックセミスケルトン レディース
- 機械式自動巻き腕時計
- パワーリザーブ40時間以上
- ケース径30.5mm
- 5気圧防水
レディースのスケルトンな腕時計を探せ!?
そんな訳で無事に妻の初手巻き時計はオリエントスターに決まったと思ったら、ここでとんでもない方針転換が発生しました。
とある日の午後、iPadでダラダラと時計を見ている私の画面を覗く妻、そして一言。
「これいいじゃーん、これこれ、こういうのを求めてた!」
(なにぃ!?!?)
エルメス Sesame(セザム)スケルトン
- エルメス セザム スケルトン ウォッチ
- 機械式自動巻き腕時計
- パワーリザーブ不明
- ケース径36mm
ということで妻が一目惚れしたのがエルメスのスケルトン腕時計、Sesame(セザム)です。
エルメスはスケルトンモデルとしてアルソーも販売していますが、妻の好みは断然このセザム。
自分自身、見た瞬間「これはあり・・・かもしれないぞ?」と思いました。
見た目はクラシカルなラウンドウォッチ、しかしながらごちゃごちゃし過ぎない程度にスケルトン化された文字盤。
流石はエルメスなバランスだなと腕時計素人でも感じざるを得ないバランスと完成度。
しかし、そのケース径は36mmと女性用としてはやや大型。
大きくて重い時計は妻の希望ではありません。
ですが、私の目指す方向性は決まりました。
「エルメスに小さなスケルトンも作ってって言っておいて~笑」と冗談交じりの一言。
なるほど、それがゴールだな・・・!!ようやくクライアントの真なるニーズを引き出せました。(仕事か?)
俺たちの冒険はまだまだ続く…。
(ってか、自分用にアリなのでは?)
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