チャーチのシャノンに履き下ろし前のプレメンテをしました。【Church’s Shannon】 | ミウラな日々

チャーチのシャノンに履き下ろし前のプレメンテをしました。【Church’s Shannon】

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Church's Shannon WR

チャーチのシャノン。

ドレスシューズ界ではオールデン9901と並びプレーントゥの超名作として有名な逸品です。

本記事ではチャーチ(Church’s)のシャノン(Shannon)を履き下ろす前にやりたいこと。ということで、そのレディース版となるシャノン2WRに履き下ろす前のプレメンテを行っていきます。

ちなみにメンズ版は形がやや異なるくらいなので同じプレメンテで構いません!

プレメンテの手順

  1. シューツリーを入れ、形を整えます。
  2. アプリケータークリーム(靴クリーム)で栄養補給をします。
  3. 靴ブラシでブラッシングし、余計なクリームを落としつつ革にクリームを定着させます。
  4. つま先とカカトにKIWIパレードグロスでワックスをかけます。

 

今回使用するのはこの4つ。

 

1.シューツリーを入れ、形を整えます。

シャノンにコロニルのシューツリ―を入れる

35.5サイズのチャーチにはコロニル社のシダーウッドシューツリー(レディースS)がピッタリ合います。

革を傷つけないように、ゆっくり装着します。

よくやりがちなのがシューツリーのカカト側パーツを履き口に引っかけてしまうこと。

あれ?入らないなあと思ってグイグイやると履き口に変な皺が入ってしまうことも。

 

シューツリーを入れたシャノン

シューツリーが入り、手入れがしやすくなりました。

シューツリーを入れないままブラッシングやクリームを入れようとすると、中が空洞のため少しやりづらい感じになりますし、万が一手が全て変なところを押し込んだ結果、変な皺が入ったら目も当てられませんしね。

 

2.アプリケータークリーム(靴クリーム)で栄養補給をします。

チャーチの純正クリーム

チャーチの靴にはチャーチのクリームが一番合います。

一般的に靴クリームなどのケア用品はシューメーカー自体は生産していません。

OEMという形でシューケアメーカーから供給されているのですが、各シューメーカーごとに成分の配合を調整しているそうですよ。

革靴は製造されて何か月間かはまったく栄養補給がされていないわけですから、言ってみればスキンケアを一切していない乾燥肌に近い状態になっています。

この状態の問題点は、革が固すぎることによる足を嚙むような皺の入ってしまうことや、乾燥したまま屈曲されるので革そのものへのダメージがあります。

なので靴クリームを入れることで革に栄養を補給し、柔軟性を与えます。

 

純正クリームを塗る

チャーチ純正の靴クリームはとっても使いやすいチューブタイプ。手が汚れずに作業できます。

今回は黒を使用していますが、チャーチのポリッシュドバインダーカーフ素材の場合、ほとんど色が抜けないため無色でも問題ありません。(直営店スタッフさん談)

 

全体的に塗ったら、革にクリームが浸透するまで待ちます。

約15分も待てばOKでしょう。

 

3.靴ブラシでブラッシングし、余計なクリームを落としつつ革にクリームを定着させます。

コロンブスの豚毛ブラシを使います。

このタイプのブラシはなぜか他のシューケアブラシと違ってとっても安いので助かります!(笑)

 

豚毛ブラシでブラッシング

チャーチのポリッシュドバインダーカーフはガラスレザーなので、なるべく力を入れずにササササッと軽やかに丁寧に素早くブラッシングをしていきます。

(よほど力を入れないと傷が付くことはないと思いますが)

 

クリームだけでも全体的に良い艶が出てきました。

基本的なお手入れだとこれで終了となりますが、今回はもう1手間加えることにします。

 

4.つま先とカカトにKIWIパレードグロスでワックスをかけます。

KIWIパレードグロスとチャーチ シャノン

どんなに丁寧に使用していても靴は靴。つま先やカカトを不用意にぶつけてしまうことも多々あります。

そんなときの傷を防ぐため、そして見た目をよりエレガントにするためにワックスをかけていきます。

チャーチ純正のワックスもありますが、今回はKIWIのパレードグロスを使用することにしました。

 

KIWIパレードグロスを開け、蓋に水をたらしておきます。

 

シャノンにワックスを塗りこむ

着古したTシャツの切れ端などを使ってワックスを塗りこんでいきます。

 

ポリッシュドバインダーカーフとKIWI

カカトにも。

どこを塗ればいいかよくわからないという話をよく聞きますが、答えは簡単でワックスは心材が入っているところに塗っておけば間違いないです。

屈曲部分に塗るとそこからワックスの膜が割れてきます。

 

ポリッシュドバインダーカーフを鏡面磨き

ワックスを塗り終わったら少し時間を置きます。

10分程度でしょうか、表面が乾いてきたら磨き頃です。

 

つま先に水を一滴落とす

先ほどワックスの蓋にとった水を珈琲豆1つ分程度乗せます。

 

つま先に塗膜が出来てくる

そのあとは500円玉くらいの大きさの円を描きながら塗膜が残らなくなるまでゆっくりと丁寧に磨いていきます。

上手く磨け始めると金属的な光沢が出始めるのでわかりやすいと思います。

 

TVの画面が映る程度までになったらOKです。何層も重ねていくと鏡に使える程度までなりますが、そこは時間との相談になります。(笑)

 

靴磨きをしたChurch's Shannon

つまさき部分の輝きが他の箇所に比べてとても艶やかになっているのがわかりますね!

 

ポリッシュドバインダーカーフのプレメンテまとめ

プレメンテが終わったチャーチのシャノン

これで履きおろす準備はバッチリですね!

チャーチのような本格靴はちょっとしたメンテナンスを続けることが大切です。ちょっとした手間をかけるだけで価格以上の価値を返してくれます。

お手入れさえすれば何年でも付き合ってくれる素敵な相方になりますから、一番初めから道具を揃えておくのがお勧めです。

形から入る事は決して悪い事ではありません。

ケアグッズが揃っていれば靴のお手入れをする気にもなりますしね。

ぜひぜひお手元にないグッズがあれば検討してみては?

この記事があなたのシューケアライフに役立てば幸いです!

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