その革靴履く前に!
本格靴を購入すると1足につき数万円以上の費用がかかってきます。
もちろんほとんどの方はポンポンとはその費用は出せず、色々な情報を調べてみたり、実際に履き比べたり、寝る前に想像してみたり、と色々なことを行為を行って購入に至っていると思います。
そして、そんな様々なストーリーを経て、いざ新しい相棒が手に入ったとき。やっぱりすぐに足を入れて外に行きたくなるというのは仕方ありません。
だけどちょっと待ってください。たった1つのことだけやってみてください。
革靴を履き下ろす前にやるべきたった1つのこと
革靴を履き下ろす前にやるべきたった1つのことをやらなかった革靴
これは私がこれからオススメする”革靴を履き下ろす前にやるべきたった1つのこと”をやらなかったチャーチのコンサルです。
革靴を履き下ろす前にやるべきたった1つのことをやった革靴
そしてこちらは”革靴を履き下ろす前にやるべきたった1つのこと”をやったチャーチのチェットウインドです。
何が違うかお分かりいただけたましたか?
念のため、別の写真も。
革靴を履き下ろす前にやるべきたった1つのことをやらなかった革靴【別角度】
革靴を履き下ろす前にやるべきたった1つのことをやった革靴【別角度】
もうお分かりいただけだと思います。
そう、たった1つのことをやっていない革靴には革が割れたようなシワが入ってしまっているのです。反対にたった1つのことをやった革靴には足の形に沿った綺麗なシワが入っているのがこれまでの画像で確認できます。
革が割れたようなシワがなぜ悪いのか。
理由は単純明快で革が割れたようなシワが入る事=革靴の寿命が縮まってしまうからです。
この割れたようなシワは革自体が硬い状態で屈曲の動きが入ったことで生じます。
革靴は製造される際に釣り込みと呼ばれる作業で革を引っ張りながら整形していくため、屈曲の動きの影響はより強く働くことになります。
そしてこのシワが入ってしまうと長年の屈曲運動に耐えれなくなったとき、そこから革は割れてしまいます。
ではどうすればいいのでしょうか。答えはとっても単純なんです。
・・・
革靴を履き下ろす前に必ずシュプリームクリームを塗る!
履き下ろす前の革靴の屈曲部のみに(親指と小指の付け根を結ぶライン)シュプリームクリームを塗りたくります。
屈曲部に革が割れたようなシワが入ることを防ぐには、屈曲部にシワが形成される際に極めて柔らかい状態にしてしまえばいいんです。
デリケートクリームでも良いですがシュプリームクリームがオススメです。
理由はその成分。
デリケートクリームで有効なのは革を柔らかくする作用があるラノリンだけですが、シュプリームクリームはラノリンに加えてシダーウッドオイルが配合されているため、めちゃくちゃ浸透力が高いんです。
実際に履き下ろす前の革靴で実践。
とはいうものの、こんな1夫婦の趣味ブログですから信憑性にかけますよね。そこで先日オーダーし届いたばかりのChurch’s Diplomat Walnuts Nevada Calfを使って実演してみたいと思います。
屈曲部分(親指と小指の付け根を結ぶライン)にシュプリームクリームを塗ります。
塗って5分待ち、さらに塗って5分待ちを4-5回繰り返します。
ボールジョイント部にも忘れずに。
※決して靴紐部分やキャップ部分には塗らないことをオススメします。今後の通常のお手入れの範囲でまったく問題ありません。屈曲部分を柔らかくすることが目的なのです。
こちらが5ラウンド分のコロニル シュプリームクリームを塗り終わったディプロマットです。
実証実験スタート
踵を上げました。
屈曲部分に注目してみてください。
踵を戻しました。
シワの入った部分がありますが、革が割れたようなシワは一切入っていないのが確認できますね。
念のため、横からの図も。やはり革が割れたようなシワは入っていません。成功です!
(ニュートラルカラーのクリームを塗りたくっているので一部白くなります。ブラッシングで落としておきます。)
これでこの素晴らしい靴ともさらに長く一緒に過ごせることになりそうです。
これまで革が割れたようなシワがなぜか入っていた人は
ぜひ次回の新しい革靴をおろす際に試してみてはいかがでしょうか。
※もちろん自己責任でお願いいたします!
履きおろし前のケアをしたブラックカーフ
ブラックカーフでもしっかりと効果があるのか。という点は誰もが気になる点だと思います。
ということでプレメンテをしっかり行ったチャーチのコンサルの画像を友人から送ってもらったのでご紹介。ご覧の通り、割れたような皺は入らず細かい皺となっています。
やはり革靴のプレメンテは大事ですね♪
履きおろし前のケアをしたオールデンのコードバン
つい先日、コードバンの革靴を履き下ろす機会があったのでその様子をパシャリ。
プレメンテにもうひと手間!
コロニル1909シュプリームクリームデラックスを塗り込みまくった後に、さらにひと手間かけることでより理想な皺を追求することもできます。
履く前に揉みほぐせ!
まず一つ目は揉みほぐしです。
コロニル1909シュプリームクリームデラックスを塗りまくるだけでも相当柔らかくなるのですが、さらに指を使ってバンプ部分の革を揉みほぐすことで、より柔らかい状態にすることできます。
ビニール袋を使った皺入れ
先日インターネットで見つけたのですが、靴下を履いた上に薄いビニール袋を履いた上で履き下ろす手法がありました。
靴下の繊維による余計な摩擦が発生しないため、足の形に沿った緩やかなシワが入りました。
ペンを使った皺入れ
最後はペンを2本使った皺入れをご紹介。
2本のペンをヴァンプ部分に当てて、中央に山ができるようにペンを押し込みながらカカトを上げるとこういった皺を入れることができます。
履きシワがグチャグチャになりがちな人にオススメです。
今回使ったコロニル シュプリームクリームはこちら。
- ドイツ生まれの世界最高品質のレザークリーム
- 皮革を柔らかくするシダーウッドオイルとラノリン入り
- フッ素による防水効果も期待できるのが嬉しい
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革靴の磨き方はこちらをご覧ください。
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