耐久性に優れるレッドウィング(RED WING)のワークブーツを長く使いたい!と考えるならば
すぐに頭に思い浮かぶのはブーツケアではないでしょうか。
レッドウィング(RED WING)ではレザーメンテナンスグッズとしていくつかのアイテムをラインナップしていますが、ワークブーツ用となるとミンクオイルとオールナチュラルレザーコンディショナーの2つが代表的なアイテムとなります。
当ブログではベックマンフラットボックスの履き下ろし(プレメンテナンス)に純正ミンクオイルを使いましたが、今回は通常のレザーケアとしてオールナチュラルレザーコンディショナーを使っていく様子をご紹介したいと思います。
オールナチュラルレザーコンディショナーとは?
世界を代表するワークブーツメーカー、レッドウィングが販売する高品質保革ワックスです。
天然成分をメインとしたこのオールナチュラルレザーコンディショナーは、
100%ナチュラルな高品質保革オイルと記載されているだけあり、
レッドウィングのレザーケア用品の中でももっとも高価格なアイテムでもあります。
All Natural Leather Conditionerの成分
レッドウィングのオールナチュラルレザーコンディショナーの主成分は下記です。
- 松ヤニ(パインピッチ)
- 蜜蝋(ビーズワックス)
- 天然ミンクオイル
名前の通り、自然由来の素材がかなり使われています。
商品説明でも「天然ミンクオイルに蜜ロウと松ヤニをブレンドした100%ナチュラルな高品質保革オイル」と記載があります。
革を柔らかくするミンクオイルに、艶出しで使われるビーズワックス(蜜蝋)、それに松ヤニ・・・?
珍しい松脂入りのオイル
そう、レッドウィングのオールナチュラルレザーコンディショナーにはあの松脂が含まれています。
革靴のシューケアマニアとして相当数のシューケアグッズを保有している私ですが、松脂を使ったアイテムは聞いたことがありません。
一般的に松ヤニといえば、バイオリンなどの弦楽器の弓に使われる他、強靭な耐久力を持つグッドイヤーウェルト製法を使った革靴の製造する際のウェルトとソールを縫い合わせる糸に塗りこまれるくらいで、アッパーに使う製品はおそらくはこの製品しか無い気がしますね。
ちなみにこの松脂もアメリカ産らしく、ブーツからケア用品までmade in USAで統一できるのはちょっと嬉しいポイントですよね。
オールナチュラルレザーコンディショナーの使用手順
それではオールナチュラルレザーコンディショナーを実際に使っていきたいと思います。
蓋はとくに固定されている訳でもなく、スポッと開けることができるタイプでした。
開けるとほのかに香る癖のある香り……これが松脂ですね。
正直にいってちょっと癖がある香りです。笑
1.ブラッシングでホコリを取り除く
まずはブーツ全体をブラッシングしてホコリや汚れを落としてやります。
ワークブーツに限らず、靴って意外と外で一度履くだけでかなりの量のホコリをまとっているものです。(買ったばかりは真っ白なスニーカーもときが経てば黒ずんできますよね!)
とくにアッパーとコバの隙間や、シューステイ(靴紐を通すところ)の裏側はホコリが溜まりがちなので念入りに!
ちょっと強い汚れがある場合は強く絞った濡れ雑巾で拭き落とすのがオススメですよ!
2.レザーコンディショナーを塗布
布や指を使ってレザーコンディショナーを塗りこみます。
100%ナチュラルな高品質保革オイルということもあって、一般的なミンクオイルよりもちょっとだけ伸びが悪い気がします。笑
こういったオイル系は原則として、薄く・広くがセオリー!
オイルを塗ったエリアはすぐに黒光りしてくるのでわかりやすいかなと思います。
ちなみに革靴では指塗り派の私ですが、レッドウィング(RED WING)では純正クロス一択です。
オイル自体に汚れを浮かせる働きがありますし、なにより雰囲気が良いので。笑
ちなみに天然ミンクオイルですし、自然原料でつくられていることから冬場などの乾燥を感じるシーズンであれば指塗りのほうが身体にはいいかもしれません。
レザーソールやコバ・ウェルト部分にも忘れずに塗りこむ
初心者の方が忘れてしまいがちなのが、レザーソールやコバ・ウェルト部分のメンテナンスです。
実はこれらもアッパーと同様に皮革(レザー)で出来ているので、オイルアップは欠かせません。
コバ・ウェルト部分がナチュラル仕上げの場合は、塗りこみを重ねることでより深い色味にエイジングしていくのが楽しいところです。
レザーソールやコバ・ウェルトをあまりに放置するとアッパーより先に割れてしまうことも!
3.塗りこんだオイルの浸透を待つ。
レザーコンディショナーがブーツに浸透するまで少し待ちます。
30分から1時間程度、風通しの良い場所を選びましょう!
皮革のコラーゲン繊維の間にオイルが入っていくのをじっくりと待つ時間・・・
これがレザーケアには必要です。
ジェントルマンファッションの名著“男の服装術”の著者、落合信勝氏はビール1缶を楽しむ程度と紹介していましたね。
オイルが浸透して柔らかくなったレッドウィングのブーツ
オイルの浸透について、どの程度の効果があるのか疑問な方も多いと思いますのでもう1枚。
レッドウィングのブーツって固いイメージがありますが、オイルを浸透させた直後はこのくらい柔らかくなります。(親指で軽く押した程度です)
4.柔らかい布やブラシで磨き上げる
ビールを飲み終え・・・ではなく、30分から1時間程度経ったらいよいよ仕上げの工程です。
レッドウィング純正クロスか、使い古した肌着、あるいは純正ブラシを使ってブーツ全体を拭いて磨きあげます。
浸透しきらずアッパーに残ったレザーコンディショナーが拭き取られ、馴らされることによって、
オイルっぽい質感だったブーツが徐々に控えめなツヤ感に変わっていきます。
ドレスシューズのような光沢感を求める場合は
ブラッシング後、柔らかい布で乾拭きでバッチリです!
ビフォーアフターを比較する
こちらがオールナチュラルレザーコンディショナーを使ったビフォーアフターです。
表面上についた汚れが取れたのはもちろん、ミンクオイルで仕上げたときよりも上品な表情に仕上がっています。
(ミンクオイルはもうすこしギラついた仕上がりになります。)
アッパーにも柔らかさも生まれ、革に元気が戻ってきた気がしますね!
オールナチュラルレザーコンディショナーのまとめ
今回はレッドウィング(RED WING)純正の自然派シューケアアイテム「オールナチュラルレザーコンディショナー」のレビューをご紹介しました。
シリコンを初めとした合成物質が含まれていないこともあり、とても皮革に優しいアイテムに仕上がっていると思います。
(少々、松脂の香りが強めですが笑)
- 北米産の天然材料で作られた皮革に優しい100%天然素材のナチュラルケアアイテム
- レッドウィング純正のレザーケアアイテムでもっとも高額!
- 艶の仕上がりは控えめながらも、ワークブーツに必要なオイルはしっかりと補給可能!
アメリカの歴史を体現するワークブーツを、
アメリカ産の素材でつくられたケアアイテムでメンテナンスしながら履き続ける。
そんな素敵なアメリカンブーツライフを送りたい方にはピッタリなアイテムだと思います。
ナイスな相棒と一緒にさらなるワイルドライフ、そしてナチュラルなエイジングを楽しんでみてはいかがでしょうか?
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