購入直後は鏡のような美しい光沢を持つ銀メッキの管楽器や銀食器。
その魅力は中世より人類を魅了し、あの古典ミュージカル「レ・ミゼラブル」の冒頭でも富を象徴するアイテムとして登場します。
そんな銀メッキのアイテムですが、使い込んでいくうちに想像以上に光沢に曇りが現れてガッカリする人も多いのではないでしょうか。
本記事では実際にくすんでしまった銀メッキのティーポットをとあるアイテムを使って綺麗にしてみます。
銀メッキのエイジング
使い込まれた銀食器ならではの素晴らしいエイジング。
よく磨かれた年代物のシルバーメッキならではの味わい深い光沢は決して新品には出せない雰囲気があります。
画像はイギリスはロンドンの5つ星ホテル「The Savoy」のもの。
ここまで使い込まれた銀食器はもはやアンティークといっても過言ではないほどのオーラを漂わせています。
銀メッキが汚れる理由
硫化による黒ずみ
銀素材特有の症状がこちらの硫化です。
シルバーアクセサリーを付けたまま温泉などに入ると硫化水素により黒くなってしまった経験がある方も少なくないと思います。
実は温泉に入らずとも空気中にある微細な硫黄により銀が硫化し、硫化銀となることで黒ずみが発生してしまいます。
毎日使用するようなフォークやナイフであれば硫化することもあまりないようですが、ティーポットのようにちょっとしたティータイム…に程度のものだとそうはいきません。
使用頻度が少ない場合でも、使用する度に柔らかい布で磨くと防げるそうですがなかなか継続するのって難しいですよね。
研磨材の影響
銀磨きの製品は一般的に研磨剤が含まれたタイプが主流です。
しかし、研磨剤が入っているということは「表面を薄く削ること」と同義。
何十年も使用することを考えるとできればデイリーには使いたくないものです。
再メッキはプロの専売特許
さらに研磨し過ぎによるメッキ部分の剥げはプロにより再メッキ以外では直すことができません。
その費用は大きさに拠るのですが、ティーポットレベルであれば1万円以上はかかるそうらしく、可能であれば避けたい出費となります。
buzz シルバークリーナー クロスセット
黒くなった銀食器をなんとか綺麗にしたい!磨いて輝きを取り戻したい!もっともっと長く使いたい!
けど研磨剤が怖い・・・傷だらけになって錆びが始まってしまったらどうしよう?
そんなときに発見したのがbuzzのシルバークリーナーです。
なんとこの銀磨きアイテム、研磨剤が一切入っていないんだとか。
本当に汚れが落ちるのか、実際に購入して試してみました。
黒く変色したシルバーのティーポット
思い出のサボイホテルでのアフタヌーンティで使われていたティーポット。
なんと購入して数ヶ月でこの有様に。
そう、これが前述した硫化による銀の黒ずみです。アンティーク加工ではありません。
※ちなみにお手入れとしては使用する都度、水洗いと乾拭きのみをしていました。
銀の黒い汚れが一気に落ちる!
それでは実際にbuzzシルバークリーナーを使ってみたいと思います。
buzzシルバークリーナーの正体は樹脂製の容器に入った薬剤をしみこませた脱脂綿です。
これを適当な大きさにちぎり取り…
汚れた銀食器の表面を磨・・・えぇ!?
力を入れずにサッと一撫しただけですが、硫化した銀が理解できないくらい一気に綺麗になりました。笑
全体を拭き進めていくと最初のほうに拭いた部分が白くなってきます。
これが薬剤なんでしょう。
あとは付属の超微細クリーナーで拭きあげるだけで、本当に理解の範疇を超えるほど綺麗に仕上がります。
いやあ~、これすごいな!
ビフォーアフター
全体
握り(ハンドル)
注ぎ口
もちろんですが、アフターの写真は新品ではありません。
手入れ無し半年後とbuzzクリーナーを使った後の画像を交互に貼っています。
すごくないですか?笑
傷や錆までは取れない
とはいえ、どんな製品にも「完璧」というのはありえません。
取れなかった汚れも正直にご紹介するのがブロガーの矜持だと思います。
錆と思われる部分と、傷によるメッキ剥がれ部分は残念ながら残ってしまいました。
錆部分についてはいつか研磨剤入りクリーナーで再挑戦したいところ。
銀の指輪にも効果あり!
銀と銅を重ねて作った木目調合金の黒くなった指輪があったので試してみました。
銀部分はピカピカに!銅部分にはあまり効果がないようです。
ご参考まで。
銀メッキ表面保護による耐汚性は?
buzzシルバークリーナーはその効果として銀メッキの表面保護作用も謳っています。
こちらについてはまた数ヶ月後の様子を追加してみたいと思います。
まとめ
ということで本記事ではbuzzシルバークリーナーの使用レビューでした。
正直なところ、想像以上の効果にビックリ仰天といったところ。
研磨材が入っていないことから銀メッキにも傷が付かないため、銀を磨きたいけど
どのシルバークリーナーを使ったらいいかわからない!という人にオススメです。
これで取れない汚れがあれば研磨剤入りを選べば良いだけですからね。笑
銀食器や銀の管楽器がくすんできて困っている人はぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。
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