今回は革靴と言ったら英国、イギリスです。
メイドインイングランド(Made in England)と記載されているだけでちょっとテンションが上がってしまう人も多…くはないかもしれませんが、私はテンションが上がります。笑
靴クリームといえばフランス産のサフィールが非常に有名なのですが、実は英国産のイケてる靴クリームもあるんですよね。
イギリスの革靴には、イギリスの靴クリームを。
こういう浪漫って趣味の世界には大事なことだと思います。
DASCO(ダスコ)ってなんぞや?
Dasco(ダスコ)は1960年に英国イギリスで生まれたDunkelman&Son(ダンケルマンアンドソン)社によるシューケア、シューツリーブランドです。
革靴の聖地とも呼ばれるノーサンプトンにあり、伝統的な製法であるグッドイヤーウェルトで作られた革靴やブーツとも強力な関係にあります。
もっとも有名なのは今回紹介するプレミアムシュークリーム、そしてポリッシュ。
非常にカラーバリエーションが多く、さすがは英国産といったところ。
他にはシューストレッチャーや、元祖最高級シューツリー「ナイツブリッジ」などもDASCO社の製品です。
ちなみにシューツリーはノーサンプトンの有名メーカーのOEMを数多く手掛けており、チャーチやクロケットジョーンズ、エドワードグリーン、ジョンロブなど有名どころはすべて押さえているそうな。(クロケットジョーンズのラグジュアリーシューツリーはナイツブリッジそのものですしね)
ダスコ プレミアムシュークリームとは?
DASCOのプレミアムシュークリームは、その名の通り、プレミアムで高品質な蜜蝋がたっぷり入った革靴用の靴クリームです。
非常に充実したカラーバリエーションは、とくにブラウン系に強く、お手持ちのブラウンシューズにピッタリな色合いが見つかること請け合い。
しかも有色タイプは顔料がかなり高い濃度で入っているのが特徴のため、傷などもガンガン隠す効果があるそうです。
雨の多い英国生まれということで、撥水効果の高いワックスが多めに配合されており、多少の小雨などにも強いんだとか。
(茶系のカラーバリエーションがめちゃくちゃ豊富。)
チャーチ純正クリームのOEM製造元
以前、チャーチ社のワックスはDASCOが製造してる!と突き止めましたが、靴クリームも一致。笑
蓋のデザインは微妙に異なりますが、瓶はまったく同じ。
さらにクリームのテクスチャーも同様です。
(チャーチの靴クリームのしぼみ具合は触れないでください)
プレミアムシュークリームを使った靴磨きのやり方。
それではさっそくDASCOのプレミアムシュークリームを使って靴磨き、もといシューシャインを行っていきたいと思います。
磨く靴はチャーチのディプロマット、ネバダカーフという色合いが大変綺麗な皮革素材が使われており、カラーは明るめのブラウンとなるウォルナットです。
ダスコの靴クリームはライトブラウンを選択しました。
一目見た時から、ピッタリ合うと思っていたんですよね~。
1.靴クリームを塗り込む
まずは靴全体をブラッシングし、小さな石やホコリを取り除きます。
その後、指や布に靴クリームをとって塗り広げていきましょう。
ダスコのプレミアムシュークリームはほとんど香りがなく、乳化性クリームらしい伸びがあり、塗り広げやすいですね。
顔料が濃い目に入っていることもあり、小さな擦り傷もどんどん見えなくなっていきます。
ただし、天然顔料ということもあり、べったり…とかまではいかない絶妙なマイルドさは使用者を安心されてくれる気がします。
2.靴ブラシで余計な靴クリームを取り除きつつ、ポリッシング
靴全体に靴クリームを塗り込んだら、少し乾燥させてからお気に入りの靴ブラシで磨き上げます。
このとき、黒い靴で使っている靴ブラシを使ってしまうと色移りしてしまうので、茶色の革靴専用の靴ブラシを用意しておくのがオススメ。
靴用の豚毛ブラシで磨けばあっという間にツヤが出始めて、愛用の靴が輝き始めてきますよ!
ビフォーアフター
靴クリームを塗って、ブラッシングしただけの状態でもかなり差が出てきました。
手前が何もしていない状態、奥が今回クリーム→ブラッシングの工程を行ったものです。
色が少し濃くなり、全体的に潤いすら感じますね。
横に並べて見ると、その差さらに顕著に。
ほぼ同じような小傷が入っていたペアですが、ダスコで磨いた右側を見ると、左側の磨く前の靴に見られるような小傷や擦り傷がほとんど消えているのが明らかです。
さらにワックスを使ってつま先やカカトを磨く
ダスコのプレミアムシュークリームで靴全体を磨き終えたら、次は同じくダスコ社が発売しているトラディショナルワックスシューポリッシュを使い、つま先やカカトを仕上げていきましょう。
夕焼けを思わせるオレンジ色に、「あれ、これ買う色間違えたか?」と本気でビックリしましたが、英国の老舗相手にそれはまさに杞憂でした。笑
ワックス自体のテクスチャーは、サフィールと比較するとやや油分が少な目です。
ロウ分が多いと思われますので、サフィールやサフィールノワールのワックスは少し乾燥させて使いたい派の人も使いやすい仕上がりかと思います。
一方で、ネバダカーフのようなデリケートレザーにはしっかりしみ込む機能がありますので(下画像参照)しみ込みによるトラブルを避けたい場合は、さらにドライワックス化させておいても良いかもしれません。
まあ茶靴の場合はシミによるエイジングも許容されますから、好きにするのが一番良いかなと思います笑
柔らかい布に水を少々つけて、500円玉くらいの円を描くように磨いていくと、一気にコーティングしたような艶が出てきます。
艶になったのを確認し、再度塗布、磨くを2~3回繰り返すとだいぶ長持ちする仕上がりになりますよ。
シューシャインによりさらに輝きが増す靴クリーム
磨いた後に太陽光の下で靴を眺めていると、本当に綺麗に仕上がったなと実感します。
ちょっと角度を変えるとアッパー全体に光沢感が出て、素晴らしく綺麗です。
これが靴磨きの醍醐味なんですよね。綺麗、、、というかもはや美しさを感じます。
口コミ評価を調べてみた
インターネット上で、DASCO(ダスコ)のプレミアムシュークリームについての口コミを集めてみました。
- カラーバリエーションが豊富かつ安価なのが良い。
- ニベアのように使いやすい。香りが強くないため、家族から文句も言われない。
- 放置していた靴に使ったら、色味が戻り、皮革自体柔らかくなった。
やはりカラーバリエーションが豊富なのは高ポイントのよう。
私も感じましたが、良い意味で香りがほぼないので、サフィール系や石油系などの各々特徴的な香りがないことは、鼻が敏感な人にはピッタリのようです。
昔使っていた靴にも効果があったそう、ブーツかな?
DASCO プレミアムシュークリームのまとめ
ということで本ブログ記事では、英国産のプレミアムシューケアブランド「DASCO(ダスコ)」の靴クリームとワックスポリッシュの使用レビューをご紹介しました。
どちらも英国らしい目立たないけれども、しっかり高品質なテイストに仕上がっているなあという印象。有名シューメーカー(チャーチなど)のシューケア、シューツリーのOEM製造を請け合ってる時点で相当高い品質管理なのは間違いありませんね。笑
- 英国生まれ、靴の聖地ノーサンプトンで製造されるシューケアブランド
- ワックスと顔料たっぷりの乳化性クリームで傷を隠す効果も◎
- 有名シューメーカーのOEM製造を手掛けるほどに高品質!