EMSで国際返品してみた。|関税と消費税の返金手続き方法も。 | ミウラな日々

EMSで国際返品してみた。|関税と消費税の返金手続き方法も。

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海外通販で購入したけど失敗してしまった!

イメージ違いならともかく、サイズ違いだから使うに使えない。

でも関税払ってしまったから…諦めてフリマサイトやオークションサイトでさばくしか…。

 

なんてことに遭遇する人はなかなかいないと思いますが、このグローバル通販時代に全くいないとは思いません。

なぜなら私がその一人だったからです。笑

革靴の個人輸入を普段から(?)行っているミウラですが、ついにこの時が来てしまいました。

先日は海外ショップが事前に用意していたDHLの返品サービスで国際返品しました。

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今回のブログ記事では、EMSを使った実際の輸入関税・消費税の返金手続きEMSによる国際返品の発送を行った様子をご紹介したいと思います!

ミウラ
ミウラ

正直、結構大変でした。笑

EMSとは?UPSやFEDEXとの違いは?

EMSのイメージ画像

https://www.post.japanpost.jp/int/ems/

EMSとは、International postal Express Mail Serviceのことです。

日本語訳すると「国際スピード郵便」となります。

EMSは万国郵便連合加盟国(うち192国)という全世界ほとんどの郵便業者が共同でサービスを提供しています。

ファッションや革靴などを購入するようなウェブショップがある国なら、基本的にすべて対応していると思っても良いと思います。

EMSの配達日数と追跡可否

国際スピード便ということもあって、様々な国際便の中でも配達日数は少ない部類です。

最速で2日、長くとも10日前後で配達可能。そしてもちろん追跡も可能です。

 

物損保険(損害賠償制度)がついているから安心!

そのまま利用するだけでも2万円までの保険料がEMS料金には含まれています。

2万円以上の保険をかけたい場合は+1万円につき50円を発送料金に追加することで最大200万円まで補償が受けられるようになります。

ミウラ
ミウラ

たった50円ですから、返品分は全額適用しちゃいます。

国際返品の具体的手順

それでは実際にEMSで国際返品する際の手順をご紹介します。

大まかに分けると以下の6つのステップに分かれます。

  1. ショップに返品する旨を明確にメールで伝える
  2. 必要書類を揃える
  3. 梱包する(すべての資材は自分で用意する)
  4. 最寄りの税関に行き、書類を二つ記入する
  5. 郵便局へ行き、EMSで発送する
  6. 最寄りの税関に戻り、EMSの発送伝票を提出する
ミウラ
ミウラ

思ったよりシンプルではないでしょうか?

1.ショップに返品する旨を明確に伝える

まず、やるべきことは「ショップに返品したい旨を連絡し、返信をもらうこと。」です。

これは2つの意味で必要となります。

1つ目は、ショップ自体で返品について合意すること。

2つ目は、税関での関税還付手続きに必要となるため。

ミウラ
ミウラ

税関での証拠帳票になるのは意外なポイントでしたね。

2.必要書類を揃える

EMSで国際返品する際の必要書類

ショップと返品について合意ができたら以下の書類を用意します。

  • 輸入インボイス
  • 輸入許可通知書
  • 個人的な使用目的だと立証する書類(購入時のメールでOK)
  • 返品について合意したことを立証する書類(ショップとの返品合意メール)
  • 違約品等の輸出に係る関税払戻し(減額・控除)申請書(税関様式T-1640)×2

※最後の税関様式T-1640ですが、現在最新バージョンがアップされておらず、違約品等の輸出に係る関税及び消費税・地方消費税払戻し申請書となります。

これらは税関で教えてもらいながら記入変更できるので、そのままプリントアウトしてOKです。

 

3.梱包する(すべての資材は自分で用意する)

国際返品にはRTOを必ず記載する

書類の準備ができたら、次は梱包です。

可能な限り、送付されてきたままのパッケージで返送することがトラブルを未然に防ぐことに繋がります。

場合によっては段ボールの中に入れてあげてもいいと思います。(商品が入っている箱自体も商品価値に含まれるケースなど)

 

このタイミングで封はしないでください!
後ほど、内容物を税務官と一緒に確認する工程があります。

RTO(Return to Origin items)を必ず記載する!

ここで重要なのが返送するパッケージのあらゆるところにRTO(Return to Origin items)と記載することです。

返品目的で国際送付した商品が、返品先の税関で課税されてしまったら大変面倒くさいトラブルに発展するのは明白ですよね。

これを防ぐために、RTOをはっきりとわかりやすく書いておく訳です。

ミウラ
ミウラ

海外通販を良くやる方ならピンとくると思います。

日本では考えられないほどおおらかな国が多いですから…笑

4.最寄りの税関に行き、事前審査を受ける。

札幌税関支署

提出書類と返送品の梱包が終わったら最寄りの税関に向かいましょう。

  • 違約品等の輸出に係る関税払戻し(減額・控除)申請書(税関様式T-1640)
  • 輸出郵便物事前検査証

上記2点を税務官と一緒に記入します。返金先の銀行口座情報などもこのタイミングで記入します。

ちなみに購入商品の一部のみを返品する場合は、手元に置く商品に対する関税はそのままかかりますので、少し時間がかかると思います。

その後、返送物について目視検査が行われます。

(申請したものがパッケージされているかを確認するためですね)

ミウラ
ミウラ

国際返品はあまり件数が少ないみたいなので、一緒に記入していくスタイルが多いかもしれませんね。

5.郵便局へ行き、EMSで発送する

税関に訪れた後は、郵便局などに向かい、返品物をEMSで発送します。

ここでのポイントは下記です。

  • ショップ指定の返品先住所は控えておくこと。
  • 備考欄などにNCVと記載しておくこと。
  • 保険はできる限りかけておくこと。

まず1つ目ですが、ショップによっては専門の返品センターがある場合があります。

とにかく海外では先方の想定したルートから外れたときが大変なので、事前にしっかり確認しておきましょう。

2つ目はインボイスの備考欄などにNCVと書いておくこと。NCVは(No Commercial Value)の略です。

読んで字のごとく無償貨物で商取引がないことをインボイス上で明らかにしておくことでやはりトラブルを防ぐことができます。

3つ目は保険はできる限りかけておきましょう。

前述した通り、EMSであれば50円単位で追い金することで保険金額を最大200万円までどんどん上げていくことができるので利用しない手はありません。

発送後は、発送伝票(輸出インボイス)を必ず受領してください。

ミウラ
ミウラ

EMS伝票の作成は専用のタブレット使います。

わからないことがあればいつでも聞けるのが助かりました。

EMSの日本からヨーロッパへの送付金額は?

大体8000円くらいでした。

・・・え?

そんなにかかるなら返品した方が損じゃないですかって?

ミウラ
ミウラ

ヤダなぁ、損しない額だから返品するんじゃあないですか(泣)

6.最寄りの税関に戻り、EMSの発送伝票を提出する

ここまできたらあと一息です。

税務官に先ほど発行してもらった発送伝票(輸出インボイス)を税務官に提出することで、「実際に国際返品を行った」と確認され、輸入関税と消費税の返金手続きがスタートします。

ミウラ
ミウラ

あとはショップから返品物が届いた連絡がくるのを待つばかりです。

2週間~4週間程度で税金が戻ってくる!

関税が返金された!

待つこと数週間、事前に指定した口座に支払った輸入関税と消費税が振り込まれます。

それから1週間程度で最寄りの税関から茶封筒で明細が届きますよ!

まとめ:国際返品は誰でもできる!(半日はかかる)

ということで本ブログ記事では、EMSを使った国際返品の仕方や、輸入関税・消費税の還付返金の仕方をご紹介しました。

海外ショップから購入して失敗して嘆いていた方は、ぜひ一度トライしてみてはいかがでしょうか?

金額が大きければ大きいほど、手間をかける価値がある手続きですよ!

商品自体の金額、還付される関税および消費税、そしてEMS送付金額を天秤にかけてご判断してみてくださいね。

ミウラ
ミウラ

ちなみに手続きに半日以上はかかるので注意!

日常
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