偏平足の靴選びの注意点。【選ぶべきサイズは?】 | ミウラな日々

偏平足の靴選びの注意点。【選ぶべきサイズは?】

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偏平足の方が靴選びで苦労している話をよくネットで見かけますが、割と土踏まずのフィットにこだわるミウラとしてはあまりよくわからないものでした。

しかし、最近気が付いたのですが実は友人Zがとんでもない偏平足だということがわかりました。

その結果、これまで通称「謎足」と呼んでいた友人Zの足に纏わる様々な謎が解けたのです。

 

偏平足とは?

出典:https://www.superfeet-jp.com/case-study/flat-foot

偏平足とはいわゆる土踏まずがつぶれた状態の足のことをいいます。

実は私たちの足は小さな骨の集合体です。石造りの橋のようにそれらが筋肉とともにバランスよく組みあがって足の縦アーチ(土踏まず)や横アーチ(ボールジョイント底部)を形成しています。

この縦アーチがなんらかの理由でなくなってしまうのが偏平足という訳です。

 

偏平足の弊害

一般的に偏平足になると歩行で疲れやすくなるそうです。

また、通常負担がかかりづらい足の筋肉や腱、靭帯に強い負担がかかり怪我などにもつながることも。

何も対処していないと長期的に足に負担がかかった結果、深刻な状況になることもあるそうな。

要するにあんまり身体によくない状態ってことみたいですね。(自分は偏平足じゃないので断言できません笑)

 

友人Zの「謎足」とは?

友人Zとは私の趣味友であり、靴道の戦友でもあります。

私たちの足のレングスは1サイズの差があり、足の特徴も異なります。

それらをまとめたのが下記の表です。

レングス ウィズ アーチ
ミウラ UK8.0(US8.5) 広め 標準
友人Z UK7.0(US7.5) 細め なし(偏平足)

 

これを見ると革靴に慣れた人だとこう考えると思います。

「ミウラはたぶんUK8.0かUK8.5を選ぶことが多そうだな。」

「友人ZはUK7.0か、場合によってはUK6.5を選ぶのだろう」

私もこう考えます。

しかし、ここでそうならないのが偏平足の友人Zだったんです。

 

Church’sの場合(イギリスサイズ)

UKサイズのチャーチの場合、ミウラはUK8.0のGフィット(幅広)がジャストフィットです。

そうなるとUK7.0のFウィズ(標準)が友人Zに合うと思いきや、なんと彼は予想のハーフサイズ下となるUK6.5Fウィズがジャストフィット

決して指先がつま先に触れたりもしておらず、ボールジョイント部の位置もピッタリです。

はて? なぜハーフサイズ小さめがちょうど良いのでしょうか。

 

ALDENの場合(アメリカサイズ)

次はUSサイズのオールデンです。

オールデンは日本総代理店となるLakota Houseで購入する場合、必ずブランノックデバイスを使って足のレングスとウィズを計測してから足にフィットする靴のサイズを選びます。

このため基本的にはサイズの失敗は少ないと言われています。(ややリラックスフィットをオススメする傾向があるそうですので、タイト気味がお好きな方にはあまり好まれていないそうな)

そんなラコタハウスで友人Zは一般的にやや大きめとされているモディファイドラストのUS7.5を購入しました。これはブランノックデバイス通りです。(デバイスでは7.5-8.0の間程度)

その履き心地の良さに非常に喜んでいたのつかの間…。なんと靴紐を解かずとも脱ぎ履きできるようになっていたのです。

先ほどとは反対で、計測でピッタリなレングスを選んだにも拘わらず、ハーフサイズどころかワンサイズ大きいことは間違いありません。

 

J.M.Westonの場合(フランスサイズ)

最後はフランスのJ.M.Westonです。

ミウラのゲージサイズは7.5-8.0。友人Zのゲージサイズは6.5-7.0。今回もしっかりワンサイズの差があります。

最後は3種類の靴が例として登場です。180ローファーと641ゴルフ、そして300ストレートチップの3つです。

結果は下記表をご覧ください。

ミウラ 友人Z(想定) 友人Z(実際)
180ローファー 7.0E or 7.5D 6.5D or 7.0C 5.5C
641ゴルフ 7.5E 7.0D 6.0C
300ストレートチップ 8.5E or 8.0F 7.5C or 7.0D 7.0C

もうお気づきでしょうが、なんか変なんです。(笑)

想定サイズのさらにハーフサイズ小さめが友人Zにとってのジャストサイズとなっています。

 

謎足の理由は偏平足

足を計測する際は立って測ることがほとんどです。

立った状態で計測すると身体の体重すべてが両足にかかることでアーチが下がり、レングスやウィズが広がります。ですが大抵の人々はそこまで大きく変わりません。

そして、ある程度の品質以上の本格靴の場合、その内部の形状は足の形に沿って作られています。

これはすなわち土踏まず部分もそれなりにアーチ状に形成されているということです。

 

これに偏平足の足を入るとどうなるか。

普段はペタリと地面についていた土踏まずが靴自体のアーチによって持ちあげられます。

結果、足の全長は短くなる。

これがミウラの考える謎足の原因で、偏平足の足を持つ人がもっとも注意すべきポイントだと考えています。

 

偏平足の人がサイズを選ぶときの注意点

出典:http://www.bootsolutionsjapan.com/blog

じゃあ偏平足、あるいはアーチは低めの人が足を計測の上、靴のサイズを選ぶときに何に注意すればいいのか?

答えは簡単。

「座った状態で足を計測してもらうこと」です。

もちろんアーチが崩れているので座った状態だとしても誤差は出るでしょう。

しかし立った状態に比べたら微々たるものなのはあきらかです。

おそらくその影響は+0.25~0.5サイズ程度でしょう。1サイズ大き目からスタートするよりよっぽど良い結果が生まれる可能性が高いです。

(ただでさえ靴屋さんでの試着って神経質になりますし)

座った状態で測ったレングスを元に選ぶとジャストサイズの靴が見つかる可能性が高いと思いますよ!

 

ニューバランスでは?(スニーカーの場合)

上でニューバランスのサイズ計測結果写真を見た人は「ニューバランスのサイズはいくつだったんだろう?」とお思いでしょう。

 

たったいまですが、「旅行用にニューバランスのスニーカーを購入した」と友人Zからの連絡がきました。

そのサイズは・・・。

 

 

US7.5!!(計測値より-1.0サイズ)

 

そんな訳で自分の仮定はほぼ立証されたと確信の元、本記事を公開したいと思います。(笑)

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