アメリカが世界に誇るワークブーツ「REDWING(レッドウイング)」
この素晴らしいブーツを手に入れた人なら、誰もが一度は思うことがあると思います。
それは…
REDWING純正ミンクオイルとオールナチュラルレザーコンディショナーどちらを使うか問題
これから長い時間を共に過ごす赤い羽根の相棒(ブーツ)をどちらの純正アイテムでケアするか問題です。
REDWING(レッドウィング)では、純正の缶入りレザーケアグッズを2種類販売しています。
1つ目がご存知の大定番アイテム「純正ミンクオイル」
そして2つ目がユニークな成分が特徴の「オールナチュラルレザーコンディショナー」です。
パッと見ると、その効果はほとんど同じです。
皮革の保護、柔軟性の付与、耐水性の付与の3つ。
そんなこと言われても、じゃあどっちを買えばいいの?と思いますよね。
少なくとも私はそう思いました。笑
同じような疑問を持った人のため、今回は私が所有するベックマンフラットボックスの左右別々にミンクオイルとオールナチュラルレザーコンディショナーを塗ってケアする様子をご紹介していきます。
はてさて、この2つ、一体何が違うのでしょうか?
主成分の違いは?
レッドウィング純正ミンクオイルの主成分
まずはREDWING純正のミンクオイルです。
主成分は
- ろう
- 油脂
- 有機溶剤
の3つとなっています。
さらに説明文をみるとラノリンやシリコンが配合されているようですね。
古くからあるトラディショナルなアイテムで、レッドウィングUSAのサイト内レビューでも
「Finest Mink Oil I’ve Used!!(俺が使ったミンクオイルで一番最高!)」
「nice wax for waterproofing!!(防水にぴったりなナイスなワックス!)」
などと高評価が並びます。
(一方でシリコーンはレザーの寿命を縮めるのでは?という問題提起がされていたりも)
オールナチュラルレザーコンディショナーの主成分
次はオールナチュラルレザーコンディショナー。
こちらの主成分は
- 蜜ろう
- 松ヤニ
- 天然ミンクオイル
となっています。
純正ミンクオイルに含まれていた「ろう」が「蜜ろう」に変わっていたり、
「油脂」が「ミンクオイル」に変わっていたりと
素材がアップグレードされていることが確認できます。
そしてもっとも特徴的なのが「松ヤニ」。
バイオリンなどの弦楽器の手入れに使われることがあるそうですが、
ことブーツやレザーグッズのケア用品で使われているのは見たことがありません。
ミンクオイル(レッドウィング純正)でブーツケアしてみる。
ワークブーツラバーなら一度は手にするミンクオイル。
もちろん純正にこだわる必要はありませんが、レッドウィングのブーツを持っているならば
レッドウィング純正ミンクオイルが気になってしまうのは当たり前だと思います。笑
もちろん私もその一人。
ブーツの履き下ろしケア、いわゆるプレケアではこちらのREDWING純正ミンクオイルに活躍してもらいました。
純正ミンクオイルは伸びと浸透力がすごい!
左側のつま先から履き皺のパーツのみにミンクオイルを塗布しました。
右側のシャフトを含むボディ部分に比べ、黒光りしているのが確認できますね。
このようにREDWING純正ミンクオイルは塗った部分がわかりやすいのが一つの特徴と言えます。
ミンクオイルの特徴まとめ
ミンクオイルを全体的に塗りこみ、浸透するまで待った状態がこちら。
手で軽く摘まむだけでこの通り。
仕上がりや使い心地の特徴としては…
- ほぼ香りがなく伸びやすい使い心地
- ギラリと光るツヤ感
- しっかりとした柔らかさを感じる仕上がり
オールナチュラルレザーコンディショナー(REDWING純正)でブーツケアしてみる。
次に使うのがこちらもレッドウィング純正の缶入りワックス
純正ミンクオイルとは異なり、シリコンが配合されていません。
そして主成分はすべて天然由来のもの。
缶の蓋をあけた瞬間から非常に独特な香りが漂います。
私は愛用している5060ベックマンフラットボックスの通常メンテナンスとして活用しています。
All Natural Leather Conditionerはマイルドな使い心地
右側が先ほどのミンクオイル同様にオールナチュラルレザーコンディショナーを塗りこんだ箇所です。
やはりシャフト部分とは明らかに違う光沢感に変わります。
一方で、その光り方は純正ミンクオイルに比べていくぶんマイルドになっています。
また、ワックスの伸びという点では若干だけミンクオイルより伸びづらく感じました。
オールナチュラルレザーコンディショナーのまとめ
オールナチュラルレザーコンディショナーを全体に塗りこんだ後の柔らかさがこちら。
やはり塗りこむ前より柔らかくなります。
しかし、ミンクオイルほどの効果は感じません。(といっても十分なレベルですが)
皮革を柔らかくする成分ラノリンなどが入っていないのが影響しているのかもしれません。
- 松ヤニの香りが強めで少し伸びづらい使い心地
- ナチュラル感溢れる控えなツヤ
- 自然な柔らかさを感じる仕上がり
仕上がりを比較してみる
二つの缶入りワックスを使ってブーツメンテナンスを行ったベックマンフラットボックス。
左が純正ミンクオイル、右がオールナチュラルレザーコンディショナーです。
その仕上がりにどういった違いがあるか、比較していきます。
仕上がりとツヤ感
アッパーレザーのツヤ感や、固さの仕上がりについては、明らかな差がありました。
- 純正ミンクオイルは、ギラリと光り、柔らかめ仕上がり。
- オールナチュラルレザーコンディショナーは、穏やかに光り、固さが残る仕上がり。
黒光りさせたいなら純正ミンクオイル、上品に仕上げたいならオールナチュラルレザーコンディショナーといったところでしょうか。
効果や耐久性
防水効果と耐久性についても比較します。
まずレッドウィング純正ミンクオイルですが、前述した通り、皮革の寿命を縮めるとされるシリコンが含まれています。
シリコンが皮革の毛穴をふさぐことで優れた光沢感や防水性を実現するそうですが、
一方でふさがったままになってしまうことが多く、結果的に皮革の寿命が縮まってしまうという話だそうです。
オールナチュラルレザーコンディショナーはどうでしょうか。
こちらは高級革靴用のケアアイテムにもよく使用される天然の蜜ロウ、そして非常にユニークな松ヤニにより光沢感を実現しています。
しかし、天然成分ということもあり、よくも悪くもマイルドな効果だそうです。
一方でブーツ自体への影響も軽いことから、寿命、耐久性といったポイントでは軍配が上がりますね。
これら二つの特徴をまとめると以下になると思います。
- 純正ミンクオイルは効果が高いが寿命に影響あり
- オールナチュラルレザーコンディショナーは効果はマイルドだが寿命への影響も軽微
レッドウィング純正ワックスの比較まとめ
このブログ記事では、レッドウィング純正のミンクオイルとオールナチュラルレザーコンディショナーについて実際に使用した感想を基に比較してみました。
似たような効果が期待できる缶入りワックスとはいえ、その効果にはしっかりと差があることが確認できたのは嬉しいポイントです。
当初の想像通り、効果がマイルドなのはオールナチュラルレザーコンディショナーでした。
一方で耐水性とツヤの強さという点では、成分の面からもやはりミンクオイルに分があります。
すみわけとしては…
- ワークブーツらしくガンガンガシガシ履きまくりたい人はミンクオイル。
- 綺麗な状態で丁寧に履き続けたい人はオールナチュラルレザーコンディショナー
といったところでしょうか。
個人的にはなかなか綺麗にすみわけすることができたのかな?と感じています。笑
そんな訳で、この記事を見てくれた方のお役に立てれば幸いです。
自分のブーツスタイル、あるいはライフスタイルに合うお好みのワックスを見つけたいですね!