紗乃織靴紐で革靴に高級感をプラス【職人手作りの高級くつひもをレビュー】

本格靴はきちんと手入れしていれば十年は履ける。ということで日々メンテナンスを続けながら愛用している方も多いと思います。靴底が削れれば革であれラバーであれ貼り換えできますし、靴本体となるアッパーも靴クリームなどを使ってケアをすることで革の柔軟性を保ったり、ツヤを出したりすることができます。

しかしメンテナンスでどうにもならない部材が一つだけあるんですね、それが靴紐です。

紗乃織靴紐について

本格靴用の靴紐は意外とどこでも手に入ります。スーパーマーケットに入っている靴店でも紳士靴用替え紐として販売されていますし、もちろんシューメーカー純正を買い求めるのも良し。しかし、より一段グレードの高いすばらしい靴紐があるのをご存知でしょうか。

それが紗乃織靴紐(サノハタクツヒモ)です。

紗乃織靴紐とは

紗乃織靴紐(サノハタクツヒモ)はm.mowbrayシリーズで有名な日本のシューケアメーカーR&D社が長年かけて開発した独自配合のロウを職人が手作業で丁寧にしみ込ませてじっくりと乾燥させて仕上げた高品質な靴紐です。

ロウがたっぷりしみ込んだ靴紐は耐久性に優れ、解けにくく、結んだときに形をつくりやすいという特徴があり、先端に取り付けられたアンティーク仕上げの金属セルは靴の雰囲気を変え高級感を演出する役割も。

純正のくつひもと交換してみる

今回交換するのは私が革靴にハマるきっかけとなったChurch’sの内羽根フルブローグChetwyndです。ネイビースーツにピタリと合うナイスなやつでお気に入りの一足。靴紐に注目してみるとバーガンディのアッパーに黒の靴紐が通されていました。

Church's Chetwynd(チャーチ チェットウインド) MTO完成!
とある冬の日…大きな国際便がミウラ家に届けられました。 かなりハードな長旅を感じさせる段ボール。 一体どこから・・・? ...

早速チャーチ純正の靴紐を外して、高級靴紐「紗乃織靴紐」を通してみたいと思います。

どんな仕上がりになるのか楽しみです。

ロウがしっかりとしみ込んだ紐

ひも部分に注目してみます。高品質なロウを職人が一本一本手作業でしみ込ませたひもです。手触りは少し引っかかるような感じですね。何かが塗ってある感は結構強め。

アンティーク仕上げの金属セル

先端はドレスシューズでは珍しい金属セルが付けられています。工業製品感が強くなるシルバーではなくアンティークな色合いになっているのが使いやすそう。

純正の紐と紗乃織靴紐を比較してみる

紐の太さはほぼ同じか若干ながら紗乃織靴紐のほうがロウで〆られている分細めです。先端のセル部分は金属製ながら純正のものとほぼ同じ太さでホッと安心。紐が通せなかったから元も子もないですからね。(笑)

靴紐自身の固さはかなり差があります。見ての通り紗乃織靴紐は天に向かってしっかりと伸びる固さ。この固さのおかげで紐がほどけずらいんだとか。もちろん純正の靴紐は柔らかさを感じます。

長さの選び方

紗乃織靴紐ではオススメの長さを表を使って提案してくれますが、5アイレットとなるチャーチに向けて購入したのは70CMです。

実は購入前に靴から紐を外して長さを測ってみたのですがどのチャーチも70cm。もしかしたら英国では日本と比べて靴紐が短めなのがエレガントと考えられているのかもしれませんね。(だいぶポジティブに受け止めてみました)

紗乃織靴紐を通すときは金属セルに注意

金属セルが付いているので勢い余ってアッパーに傷をつけないように慎重に通していきます。自分自身が雑なことをよく知っているからこそより慎重に…。


紗乃織靴紐を付けた結果

アイレットの穴の口径も問題無く、無事に紗乃織靴紐を通すことができました。紐の通しはいつも通りのパラレル。ちょっとだけ羽根裏にボリューム感が増えました。

確かに演出される高級感

左:純正、右:紗乃織靴紐純正の靴紐を通した靴と比較すると、確かに高級感を感じます。靴紐が変わるだけでこうも違うとは驚き。全体的に柔らかい印象から少し固めの印象に変化しました。

改めて上からの図。こう比べて見ると紗乃織靴紐が高級なのではなく、純正の紐に少しのチープさを感じたのは私だけでしょうか。

靴紐を解くときが少し大変

綿で出来た靴紐と違って緩みずらいという特性がある紗乃織靴紐の蝋引き紐。その特性は反対に紐をほどきずらいということ。一度脱ぎ履きしてみましたが、やはりちょっと大変です。私は紐靴を脱ぎ際に3番目と4番目のアイレットを順に緩めるのですが、そこでかなり詰まる感じがありました。頻繁に脱ぎ履きするようなシーンで履く靴には合わなそうです。

紗乃織靴紐のまとめ

ということで今回は高級靴ヒモの紗乃織靴紐でした。ウェブやSNS上での愛用者の方を見て以前より気にはなっていたものの中々手が出ませんでしたが、手に入れてみてその理由に納得。明らかに増える高級感はやはり嬉しいものです。一方で脱ぎ履きするシーンが多い靴ではちょっと使いづらくなってしまうのも事実なのでどの靴に使うかはじっくり考えるのも楽しいかもしれませんね。

  • 職人の手作業で作られる高級靴ヒモ
  • 確かに演出される高級感は見逃せない
  • 蝋引きにより本当に緩みづらいが脱ぎづらくもなるので通す靴はよく考える必要アリ

紹介画像ではバーガンディのフルブローグ「チェットウインド」を使いましたが、その後改めて眺めているとメタルセルはブラックシューズの方が合うような気が段々してきました。そんなことで今ではストレートチップの「コンサル」に通しています。こちらのほうがより精悍な顔つきになったような気がしたり…こういったことで頭を悩ますのも靴好きの幸せってもんですね。(笑)