梅雨の季節、革靴ラバーが最も悩まされるのがカビ問題ではないでしょうか。
日本のなかでは乾燥気味エリアとなる北の大地に住む私にとっては、正直言って対岸の火事でした。
しかし…!
やつらはやってきた…!!
ということで、本ブログ記事では革靴の防カビスプレー「モールドクリーナー」の使用レビューをしていきたいと思います。
革靴に白カビを発見
とある夏の日。
シャワーのような雨が続き、革靴全体が雨に濡れてしまった記憶が新しいクロケットアンドジョーンズのベルグレイブ3。
もちろんデリクリを塗り、アッパーの油分補給はバッチリです。
今回も足元をシックにエレガントにまとめてもらおうと思うと…
んん?
何かのパウダー?
パウダー系のシューケアアイテムなんか使った記憶はないぞ?
不思議に思い、革靴の靴底を見てみると…
あああああああー、完全にカビです。涙
形状からして黴な感じすっごい出てます…!
なぜカビが革底に発生したか
まずは発生要因を考えます。
すぐに思い当たりました。
我が家は北海道の癖に非常に湿度が高いことはミウラ家界隈ではとても有名な話題のひとつです。
寝室の湿度は70%を超え、はじめて加湿器いらずの冬を過ごしたとかなんとか…。
もちろん玄関も例外ではなく、雪や雨の日の翌日でも土間から水が蒸発することはありません。
そんな玄関で、私は雨に濡れた革靴の靴底を浮かせないでそのままにしていました。
敬愛する落合正勝氏の著書「男の服装術」の革靴の章でも、雨に濡れた靴は靴底を浮かせて通気性を良くして乾かすようにとしっかり記載されているにも関わらず…!
まさにシューケアマニアにあるまじき慢心。
カビが生えて当然の環境を自ら作り出していたのでした。
モールドクリーナーとは
シュークリームジャーや、クリームナチュラーレ、デリケートクリームをラインナップするm.mowbray プレステージブランドが世のサラリーマンに送り出す皮革製品用の最強カビ落としクリーナー。
それが「モールドクリーナー」です。
カーフ、ツヤ革、ガラスレザー問わないスムースレザーに加え、起毛系皮革となるスエードやヌバック、コードバンなどなど、とにかく皮革製品に生えたカビを除去してくれるナイスなシューケアアイテムです。
主成分となっているのは有機ヨード。
この有機ヨードがカビの細胞膜を破壊し、除菌してくれる効果があるんだとか。
当然、除去だけではなくカビの防止剤としても効果があるため、このモールドクリーナーさえあれば皮革製品のカビ問題は一発で解決しちゃうっていう優れモノ。ということなんです。
そもそもカビはどんな風に発生する?
ところで、カビの発生メカニズムはご存知でしょうか?
なんとなく「カビから胞子が拡散して増殖していく」イメージを持っている方は多いと思います。
しかし実際には、カビ胞子は定着した場所で根のように菌糸を伸ばしていくのです。
すなわち、氷山の一角のようなもので、カビが生えている場所の周りにも見えていないカビがいる可能性が極めて高い。見た目以上にカビが広がっている可能性大ということなんです。(恐怖)
モールドクリーナーの使い方
それではさっそくカビの生えてしまった革靴、クロケットジョーンズ ベルグレイブ3のカビをモールドクリーナーを使って除去していきたいと思います。
まずは捨てる予定の歯ブラシなどで革靴のレザーソールについたカビを擦り落とします。
注意点は2つ。
- 2度と他で使わないブラシを選ぶこと
- 屋外で行うこと
どちらも他のアイテムや自宅にカビ菌を拡散させないようにするためです。
1.いらない歯ブラシでカビを落とす
初めてカビを発生させたとき、正直言って本当に絶望感に包まれます。
しかし、実際には思った以上に簡単に取り除くことができます。(あくまで見た目上は。)
2.モールドクリーナーを革靴にスプレーする
靴底からカビを取り除いたら、次のステップに進みましょう。
いよいよモールドクリーナーの登場です。
革靴の靴底全体にモールドクリーナーを使いましょう。
カビが生えていた部分はもちろん、その周りにもモールドクリーナーを吹き付けます。
眼に見えないカビの菌糸が必ずあるはずです。
レザーソールがモールドクリーナーでしっとりするまで吹きつけました。
革底にモールドクリーナーのカビ落とし成分が浸透するのを待ちます。
3.いらない布でモールドクリーナーを拭き上げる
一定期間経ったら、これまた捨てる予定の布で革底に染み込み切らないモールドクリーナーを取り除きます。
これでレザーソールへのカビ落としはひと段落です。
4.カビの菌糸が残っていそうなところにモールドクリーナーを使う
革底にカビが発生していたら、近くにも潜んでいる可能性は極めて高いでしょう。
なぜならカビは胞子で拡散するのでバンバン広がっていてもおかしくはありません。
なので今回はアッパーにもモールドクリーナーを使います。幸いにしてよほど繊細なレザーじゃない限りはアッパーの風合いを損ねません。
ここまでくると当然カビの生えやすいライニング(靴の中)にもモールドクリーナーを使います。
靴下にカビ菌がついて他の靴に広がってしまったら目も当てられませんから。笑
5.通気性の良い場所で乾かす
モールドクリーナーの使用前後がこちら。
すっかりカビ菌が取れ、元の状態に戻りました。
ちなみに無色透明、無香料ですからカビがなくなった以外はまったく見た目は変わりません。
最後は風通しの良い場所でモールドクリーナーを乾燥させます。
梅雨で雨が続くときは扇風機や除湿機を上手く活用すると良いと思います。
カビ落としに使った歯ブラシや布は必ず捨てること!
カビ落としに使ったブラシや布は必ず別にして捨てましょう!
コバのゴミ落としに使ったりすると大惨事になりますよ!笑
カビが生えたシューズラックにもモールドクリーナーを使う
さて、これで革靴自体のカビ除去は終わりましたが、カビ退治はまだまだ続きます。
革靴のレザーソールと設置していたシューズラック。
幸いに樹脂加工の合板となっているため菌糸が伸びている可能性は非常に低そうですが、一方で胞子自体が大量に残っていてもなんら不思議ではありません。
シューズラックの棚板も捨てる予定の布を使ってカビを落としましょう!
そしてモールドクリーナーを大量噴射して乾くのを待ちます。
これで万が一にカビ菌が残っていたとしても除菌されるので一安心です。
雨の日に履いたレザーソールにもモールドクリーナーを使おう
革靴のレザーソールにカビを生やしてからというもの。
私の雨の日シューケアの一工程加わりました。
それはレザーソールへのモールドクリーナーの使用です。
先ほど触れた通り、我が家の玄関は圧倒的な湿度を誇るので、いくら靴底を浮かしておいても心配になったのです。
そこで第二の被害を防ぐため、モールドクリーナーを靴底に噴射してから靴底を浮かせて乾燥させるという手順にしました。
この手法にしてからというもの、一度たりともカビは生えてきていません。
まとめ
ということで本ブログ記事では、M.Mowbrayの皮革製品用カビ除去アイテム「モールドクリーナー」の使用レポートをご紹介しました。
愛用の革靴や、レザーグッズ、皮革製品がカビてしまって捨てようと思っていた方、あるいはこれだけにはどうしてもカビを生やしたくない!という大事なアイテムがある方はぜひ手に入れてみてはいかがでしょうか?
- 皮革製品のために作られたカビ除去、カビ発生防止剤
- どこでも使いやすいミストタイプのスプレー
- 主成分は有機ヨード、無香料!
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