今日は久しぶりに街に出てきたので前々から気になっていたDr.martensに遊びにいきました。
実は洗車やちょっとした作業などに使えるブーツがあればいいなあと思ってまして、なんとなく狙いをつけていたのが英国が誇るブーツメーカー「ドクターマーチン」のブーツでした。
Dr.martensの歴史は古く、創業50年以上の老舗ブーツメーカーで特に音楽界でのパンクロックシーンにおける重要性は誰もが知るところではないでしょうか。
チェリーレッドと呼ばれる少しくすんだ赤色のブーツをギュッと締めてタイトなパンツで決めるスタイルはTHEイングリッシュスタイルの1つだと思います。
また、性能面ではブーツの常識を覆したといわれるエアー入りのソール「バウンシングソール」をメインに雨や雪でもガンガン使えるスムースレザーが組み合わされており、攻守共に高いレベルを誇っているといっても過言ではありません。
そんなドクターマーチンですが、現在大きく分けて2つの工場で生産されています。
1つはタイでこれは通常ラインのものになります。
そしてもう1つは英国イングランド、ドクターマーチンとして初めて生産されたタイプのブーツを復刻版として英国で製造しているのです。
ここ最近すっかりイギリスかぶれになった私が狙うのはもちろん後者のメードインイングランドのドクターマーチンです。
ドクターマーチン UK製とタイ製の違いは?
一般的なタイ製のドクターマーチン
一般的なメードインタイランドのドクターマーチン。
ホールの履き口にバイピング処理があったり、カカトについているタブストラップや靴ヒモ、それに金属外鳩目がブラックカラーになっています。
またバウンシングソールとアッパーをつなぐウェルトもブラックです。
- 履き口にバイピング処理
- タブストラップ、靴紐、鳩目、ウェルトがブラック
- アッパーはガラスレザー
憧れの英国製ドクターマーチン
憧れのメードインイングランド(ややこしい)製は履き口は切りっぱなし、ストラップタブ、靴ヒモ、外鳩目は薄めブラウン気味のバーガンディになっています。
エアウイーブソールとアッパーを繋ぐウェルトも先ほど同様に明るめのカラー。
- 履き口は切りっぱなし
- タブストラップ、靴紐、鳩目、ウェルトがブラウン
- アッパーは革本来の素材感を生かしたややマット仕上げ
英国製のドクターマーチンを試着
そんなこんなでドクターマーチンに向かうと早速ありました。
狙いの英国製のドクターマーチンです。
実物を手に取ってみると想像していたよりも少し明るいレッドで驚きましたが、とりあえずは試着をお願いすることにしました。
在庫しているサイズでもっとも大きいサイズはUK8(日本サイズ27cm)
奇跡的にも私はUK8~8.5あたりちょうど良いことが多いので早速UK8を試してみることに。
メードインイングランドのサイズ感は?
履いた感じはとても良さそう・・・ですが、残念ながら親指のつま先が明らかにトゥの横側に当たってしまいました。
同じサイズとなるUK8の革靴(チャーチ)に比べても明らかに捨て寸(つま先の広さ)が少ないみたいです。
改めて在庫について尋ねるとmade in Englandの日本取り扱いサイズはUK8までだそうで、それ以上のサイズとなるとお店を通じて本国に注文をする必要があるみたいです。
ううむ、ちょっと試着しないで輸入するのはちょっと気が進みません。
ちなみにmade in Englandのブーツのほうが一般的なラインより少し大きめとのこと。
仕方がないのでとりあえずタイ製のブーツを履かせてもらいサイズ感を計ってみることにしました。
タイ製のノーマルなドクターマーチンを試着
イングランド製に比べてダークな赤色となるノーマルタイプはUK9(日本サイズ28cm)を試着。
というのもドクターマーチン自体がハーフサイズを現在生産していないそうなので、選択肢は必然的に1刻みになるというわけです。
もちろん足はすっぽり入りましたが指先周り(甲のつま先側)が明らかに広い感じがします。
これはUK8.5がベストサイズっぽいなあと思いながら店内を少し歩かせてもらうとやはりこのブーツが世界中で愛される理由がよくわかります。
第一印象としては・・・
ブーツにしてはとにかく歩きやすい!
さらに前述のようにバウシングソールやあらゆる天候に強いスムースレザーを装備していることから、足を踏まれまくるライブ会場からショップなどの立ち仕事、果ては洗車まで色々なことにガシガシ使えること請け合い。
これは人気なワケだ・・・と一人でうなずく始末。
しかしながらUK9はちょっと大きいなあという感じが拭えません。
最近自分の靴へのサイズ感の追求レベルが非常に高まっているのでこの感触ではまだ購入に至れないなあというところです。
イングランド製とタイ製のドクターマーチンのブーツを比較
アッパーカラーの違い
イングランド製の復刻版とタイ製通常版を比べると様々な違いが見えてきます。
まず大きく変わるのはアッパーカラー。
もちろん名前が違うので当たり前ですが、イングランド製はオックスブラッドと呼ばれるかなり赤みが強いレッド、タイ製は伝統的なチェリーレッドと呼ばれる少し暗めなレッドになります。
- イングランド製 オックスブラッド(明るめの赤)
- タイランド製 チェリーレッド(暗めの赤)
革質の違い
そして革質もかなり異なるということ。
しっかりと履いたわけではないですがタイ製はおそらくガラスレザー系でも樹脂仕上げが強め。
反対にイングランド製は樹脂仕上げが薄めで革本来風合いが生かされており足あたりも良いと感じました。
店員さんもイングランド製の革質についてはかなり強くプッシュされており、本当に自信を持ってお勧めできる品質なんだと思います。
- イングランド製 プレミアムな革質
- タイランド製 スタンダードな革質
ウェルトの違い
次に注目すべきはウェルトのカラー。
イングランド製はブラウンでカジュアルなイメージ、タイ製はブラックでよりシックでクラシックなイメージといったところでしょうか。
- イングランド製 カジュアルさが強いブラウン
- タイランド製 シックでクラシックなブラック
木型(足型)の違い
最後は木型、二枚目の写真を見ると確認できますが、やはり店員さんの説明どおり復刻版となるメイドインイングランド製は大きめというか足の形状により近い感じがあります。
ボールジョイント部が広がり、指先に向けてカーブがきつくなっています。
逆にノーマルラインとなるタイ製はどちらかというと楕円型といったほうが正しいでしょう。
近年現代人にあわせた木型というコピーを良く見ますが大抵はこの楕円型気味になっているように感じています。
これはおそらく現代人というのが細めの足になっているからなんでしょう。
現代に逆行している幅広足の私にとっては悲しい状況ですが・・・。
- イングランド製 カジュアルさが強いブラウン
- タイランド製 シックでクラシックなブラック
ドクターマーチンは公式インソールでサイズ調整可能
さて、ハーフサイズがないということが判明したイギリス製のドクターマーチンですが、世の中にはインソールと呼ばれる大変便利なものがあります。
インソールとは要するに靴の中敷きのことで、足のフィット感が高まったり、対衝撃吸収能力が付与されることでより疲れにくいブーツにお手軽にカスタムすることができます。
とくにドクターマーチン純正のものは通気性に優れ、ヒールカップは立体形状かつ衝撃吸収機能付きとなっており、履き心地を大きく向上してくれるそう。
一般的にはインソールを入れるとブーツのサイズを0.5小さくすることができます。
なので、もしUK8.5が本当に製造されていなかったら…ドクターマーチン公式インソール(中敷き)をUK9のブーツに入れて履くのも一つの選択肢でしょう。
ブーツはドレスシューズと違って多少アバウトなサイジングでもカッコよく決まりますし、履き心地もそこまで劇的に変わるわけではありません。むしろさらに良くなることのほうが多いです。
MADE IN ENGLANDのDr. Martenのまとめ
ということで今回は、私の実体験を通してMADE IN ENGLANDのドクターマーチンについてご紹介しました。
正直なところ、価格だけで見るとタイランド製に軍配が上がります。
しかし、ブーツという履物は本当に頑丈です。
思った以上に長い時間付き合うことになります。
これはまさに人生の相棒のようなもの。と言っても過言ではありません。
せっかくDr. Martenのブーツを手に入れるなら、イギリス人が丹精込めてハンドメイドで作り上げた本場英国のブリティッシュな空気をプンプン感じるメードインイングランドのブーツも検討してみてはいかが?
ドクターマーチン公式サイトなら色々なマーチンがセールになってますし、なによりサイズ交換無料なのでオススメです!
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