サフィールとサフィールノワールの違い【靴クリーム編】  | ミウラな日々

サフィールとサフィールノワールの違い【靴クリーム編】 

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誰もが知っている革靴用シューケア用品の大定番ブランドサフィールSaphir

今回はサフィールSaphirが出している2種類のクリームにフォーカスしてみます。

サフィールSaphirは2つのブランドを展開しています。

  • プロフェッショナル用シューケアブランド ”サフィールブルー”
  • ハイエンド用シューケアブランド “サフィールノワール”

ということで、今回はこの2つのラインが出す靴クリーム”サフィール ビーズワックスファインクリーム”と”サフィールノワール クレム1925”の違いを調べてみました!

 

 

見た目の違い

サフィール ビーズワックスファインクリーム

サフィール(ブルーライン)シリーズのビーズワックスファインクリーム。乳化性クリームです。昔からの大定番として長く愛されているアイテムですね。

非常に多種多様なカラーバリエーションがあるのが特徴です。

我が家ではビビッドカラーはサフィール(ブルーライン)を使用しています。

カラーバリエーション(76種類)

  • ブラック
  • ニュートラル
  • ライトブラウン
  • ブラウン
  • ダークブラウン
  • ネイビーブルー
  • サファイヤブルー
  • バーガンディ
  • マホガニー
  • レッド
  • エルメスレッド
  • ライトグレイ
  • グレイ
  • ダークグレイ
  • ベージュ
  • ストリング
  • ビスケット
  • フォーン
  • ダークグリーン
  • ホワイト
  • アイリスブルー
  • カーキー
  • ミンク
  • ブロンズブラウン
  • スモークレスグレイ
  • ボアブラウン
  • ハンティンググリーン
  • タバコブラウン
  • ミディアムタバコブラウン
  • ライトタバコブラウン
  • ミディアムブラウン
  • ヘイゼル
  • ナチュラルレザー
  • バフ
  • ピンクベージュ
  • クリーム
  • アイボリー
  • ガル
  • オレンジ
  • イエロー
  • ピンク
  • ペイルブルー
  • ギャバジン
  • マーブル
  • シナモン
  • オフホワイト
  • バイオレット
  • アニスグリーン
  • ブルーターコイズ
  • キャメル
  • ポンパドールピンク
  • ヴィオレッタ
  • オリーブ
  • アーモンドグリーン
  • ライトコニャック
  • スモーク
  • バーチ
  • エッグシェル
  • ヴァイオリン
  • パルマ
  • カンパリ
  • プルーン
  • チェリー
  • ブルージーン
  • オールドピンク
  • フューシャ
  • ブラン
  • ペトロールブルー
  • ラベンダー
  • グリーンガーデン
  • アズールブルー
  • タープグレー
  • キャラメル
  • ピーチ
  • ストーングレー
  • チョコレート

ちょっと多すぎて覚えきれませんね。(笑)

サフィールノワール クレム1925

こちらはサフィールノワールのクレム1925。油性クリームです。

その名の通り1925年に生まれた伝統的かつ非常に高品質なレシピで製造されているプレミアムな靴クリーム。

ビビッドな色味は用意されておらず実際に販売されている革靴の色味に近いものが多いです。

カラーバリエーション(14種類)

  • ブラック
  • ニュートラル
  • ライトブラウン
  • ブラウン
  • ダークブラウン
  • ネイビーブルー
  • バーガンディ
  • マホガニー
  • コニャック
  • エルメスレッド
  • グレイ
  • ダークグリーン
  • タバコブラウン
  • パリジャンブラウン

14種類くらいなら覚えられそうですね。グレーとグリーン以外は全部あっても困らなそうですし!(笑)

 

成分の違い

サフィール ビーズワックスファインクリーム

水と油が主成分となっている乳化性クリームです。

ろう分や油分がマイルドで使いやすいのが特徴。

ビーズワックスベースでアーモンドオイルが配合されており保革・ツヤ出し効果が特に高いクリームです。顔料を使っているためポリッシュドバインダー等のガラスレザーにも色が乗りやすいそうです。

 

サフィールノワール クレム1925

油のみで仕上げられた油性クリームです。

厳選されたビーズワックスやカルナバワックスに加えシアバターが配合されています。

ろう分や油分が贅沢に使われており保革力が強いのが特徴。

油分の浸透性が特に強いためボックスカーフなどの透明感のあるアッパーには最適ですがその油分によりシミの原因になることも。ただし革靴に使われている革は一般的には厚めのあるタイプになるためあまり気にしなくても良いそうです。

また基本的には同サフィールノワールのビーズワックスポリッシュと同じ成分で作られており、よりアッパーに馴染みやすい配合比+シアバターを添加していることが大きな違いだそう。

 

クリーム自体の違い

サフィール ビーズワックスファインクリーム

サフィール(ブルーライン)シリーズのビーズワックスファインクリーム。(乳化性)

やはり乳化性クリームならではもったり感があります。非常に色味が強く表現されており絵具のような雰囲気が特徴的です。

 

サフィールノワール クレム1925

サフィールノワールのクレム1925。(油性)

天然素材だけで作られただけあって手作りクリーム感が少し感じられます。サフィールブルーとは異なり工業製品感が薄いイメージとなります。

 

クリームを指にとってみました。こうすると各クリームの感触がわかりやすいですね。

サフィールブルー(乳化性クリーム)のほうはしっかりと重く乗る感じがある一方でサフィールノワールクレム1925は例えて言うならば化粧品に近いような軽やかな仕上がりになっています。

 

実際に革に塗ってみる

チャーチのネバダカーフを使用したディプロマット(左)、チェットウインド(右)を用意しました。色合いこそ異なりますが革の種類としては全く同じものとなります。

この2足にサフィールブルーとサフィールノワールのクリームを塗って比較していきます。

 

サフィールブルーのビーズワックスファインクリームを塗りました。

しっかりと革の上に”乗っている”イメージです。絵の具を塗ったような雰囲気となります。

 

こちらはサフィールノワールクレム1925を塗りました。

サフィールブルーに比べて”乗る”というより”浸透”している様子がわかると思います。

事実、自分の指で塗ってみても同じような感覚でした。化粧品に近い感覚です。

また、明らかにサフィールノワールクレム1925のほうが”伸びが良い”です。

 

補色効果の違い(顔料と染料)

サフィール ビーズワックスファインクリーム

顔料を使用:色が乗りやすい。

顔料とは、着色に用いる粉末状の塗料を指します。そのため顔料は靴の表面に付着し、あまり浸透しません。

表面に残るため色が極めて鮮明かつ着色力が強いです。”色のノリが良い”や”補色力が強い”とも表現されています。とくにガラスレザーなどの浸透しずらいアッパーに適しています。

http://www.epson.jp/katsuyou/photo/manabu/ink/

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サフィールノワール クレム1925

染料を使用:しっかりと革に定着しやすい。

染料は水に溶けた塗料を指します。皮革内部まで浸透するため、奥から滲み出る様な落ち着いた発色となります。

カーフなどの浸透しやすいアッパーに適しています。

http://www.epson.jp/katsuyou/photo/manabu/ink/

他ブランド品との比較

チャーチ純正クリーム(ダスコ社)とサフィールブルーの乳化性クリーム。レシピは異なるものの二つとも同じように乳化性クリームらしい特性を持ちます。

 

J.M.Westonの純正クリームとサフィールノワールのクレム1925。J.M.Westonの純正クリームはここ最近油性クリームに変わったそうです。そのためかクリームの質感はやはり同じ質感となっていますね。

 

まとめ

基本的にはサフィールブルー、サフィールノワールどちらを選択しても問題ないかなというところです。どちらも世界的に見れば高級靴クリームなので良いところはあっても悪いところはありません。クレム1925が少し高すぎるくらいでしょうか(笑)

一方で顔料と染料という点で着色の方向性が異なるので、しっかりとした色合いを表現したいのであればサフィールブルー革の奥から光るような色合いを表現したいならクレム1925といったところでしょうか。

私自身はクレム1925のファンですが、妻が持っているビビッド系のシューズ(チャーチのチェリーカラーなど)にはサフィールブルーを用いています。

 

(終わり)

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  • パリ万博で金賞を受賞した伝統的な高級レシピ
  • 油性クリームならではの保革とギラリとしたツヤ感
  • 主要な革靴に対応できるカラーバリエーション

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  • 現代的な使いやすさを重視したレシピ
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  • あらゆる靴に対応できる圧倒的なカラーバリエーション

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