先日、「理想の機械式時計」を手に入れた私。
- 白い文字盤。(ホワイトダイアル)
- アラビアインデックス。
- デイト表示。
- メタルブレス。
とすべての条件を満たす最高のやつです。
ところが、自宅で眺めていたところ、妻から思わぬ一言が。
「なんか、あんまり白が似合わないね。」
……えっ?
理想の時計と言えど、自分に似合わない。
妻からの話を良く聞くと、時計自体はカッコいいけど私のスタイルやキャラに合わないんだそう。
一生モノとしてずっと使おうと思って購入したのにこんなところでケチがつくとは…(苦笑)
かくいう私も付けてみてからというもの
「…なんかこの時計、ちょっと自分の雰囲気が足りない気がする」
などと薄っすら感じてもいました。
なんというか、時計の風格的にも、もっと上の世代かつカッコいい雰囲気、いわゆるダンディ系の人にこそ似合う時計なのでは?と。
そんなときに妻にこう言われてしまっては、もはや疑惑は確信へ。
あっという間に
「あぁ、アガリの時計では無かった…これは大失敗だ…。」
と自らつぶやいてしまったのでした。
アガリの時計でなぜ失敗したか?
私は今回の人生で最後に買う時計を「アガリの時計」と呼びます。
なぜあんなにも熟考に熟考を重ねて手に入れたアガリの時計で失敗してしまったのでしょうか?
改めて考えてみると3つの理由がありました。
1.想像以上に感じた重さ
まず初めに気になったのは重さ。
径40mm×厚さ12.5mmはこれまでの人生で付けた時計の中でもっとも重い腕時計。
付けてみると思った以上に腕に存在感を感じます。
メタルブレス自体も過去最高にゴツくて分厚いことも影響しているでしょう。
このあたりはオーナーの体格や好みにも依るでしょうが、元々私が使用していたドレスウォッチはメタルブレスレットであるものの割と薄めのいわゆる軽量寄りにドレスウォッチだったのは大きな要因の一つです。
長々と書きましたが、平たく言うと「一日中装着することにしんどさを感じた」んですね。
2.短いパワーリザーブとライフスタイル
現代の機械式時計としてはやや短めの38時間のパワーリザーブも実は気になっていました。
搭載されているムーブメントは、ETA社の汎用ムーブメント2824-2を改造してつくられているキャリバー BE-92AE。
パワーリザーブを含め、基本性能としてはあまり変わっていないようです。
もちろん、土日も含めて毎日使うならまったく問題のないパワーリザーブ時間です。
しかし、他の時計も…となった途端に、この二日間にも満たない短いパワーリザーブは面倒くさがり屋には障害となってしまいます。
……ワインダーマシンがある?
いちいち取り外して付けるのが面倒くさいです!(1年に立った52回しかやらないのに……)
「ミウラは機械式時計を購入するべき人間ではないな。」と思った方、結構正解だと私も思います。
だけど、こういうのって男のロマンですから。ね?
3.実物を見ないで購入したこと
まあ、革靴にしろ何にしろ、一度も実物を見ないで買うのはリスクがあります。
腕時計なんてのはその最たるもの。
当然、絶対に実物を見ないで買ってはいけません!
このウェブ通販時代ではよくある失敗ですが、それを高額商品でやるのは愚の骨頂。
ちゃんと目で見てときめいて。
心が震えて。
本当にほしい!
と思ったものこそを手に入れるべきです。(もはや自分に言ってます笑)
アガリの時計で失敗しないための3つのアドバイス
さて、人生ラストの1本となるアガリの時計で失敗しないためには、どういった点に注意するべきなんでしょうか?
大失敗した私から偉そうに3つのアドバイスを送らせていただきます!
1.自分のキャラクターを把握する
まずは自分のキャラクターや性格を把握すること。
固くて真面目なタイプなのか、それともオシャレに気を使うタイプなのか、とにかく派手なのが好きなのか。
あまり人の注目を浴びたくない人が、時計に興味ない人にも注目されるような時計を選んでしまうと、好きで買ったはずの時計との距離が離れてしまうかもしれません。
はたまた、元来派手めが好きなのにシックでクラシックな時計に心が動いて買ったとして、本当に愛用するのか微妙なら、ちょっと残念な結果になるかもしれません。
「時計自体が持つ雰囲気」が気になる人もいると思います。
この時計を付けるにはまだ若いかな?あるいはちょっと若者向けのデザインかな?など自分が思う自分自身のキャラクターとのズレがないかという視点は、後で後悔するくらいなら一度くらい考えておいて損はありません。
その結果、「この時計に相応くなるため頑張るんだ!」「そもそもそういうのは感じないし、気にしない!」でも全く問題ないですしね。
自分でもちょっと迷うなら家族や友人に相談することで何か気づけるかもしれません。
※注 家族に相談した結果、そもそも買えなくなったというクレームは受け付けません。
2.自分のライフスタイルにフィットする条件を整理する
一般的な会社員であればドレスタイプで、土日を超せるパワーリザーブだと使い勝手が抜群に良いでしょう。
連休がないお仕事の方なら38時間や40時間のパワーリザーブでも全く気になることはないので当然選択肢は広がります。
腕時計をしたまま水場に行くことが多い人なら、いくら欲しいモデルだとしても防水性能が低いものを選ぶのはリスクがあります。
ファッションが好きな方なら、ゴールドの腕時計がないので選択肢に取り入れたいというのもあるでしょう。
すでにいくつかコレクションがあるなら今まで保有していなかったタイプ、カラーを選ぶというのも良いですよね。
時計のどの要素が自分のライフスタイルにフィットするかしないか、フィットしない場合は許容できるのか否か?
これらをしっかりと整理することで失敗が少なくなるはずです。
3.買う前に実物を見て試着する
腕時計の世界ではこれは本当に重要だと思います。
上記画像は私がオメガの超名作「スピードマスター」を試着したときのものです。
雑誌やブログ、掲示板などで大絶賛される機械式時計の超定番SPEED MASTER。
いつ見てもカッコ良いですし、「時計好きなら一度は所持するべき」なんて書かれることもあったりでどこでも大絶賛される間違いないモデルですから、私も興味が出て試着させてもらいました。
感想は?
「時計界の超大定番のスピマス、めちゃくちゃカッコ良い!…けど、厚過ぎて無理。」でした。
1.3~1.4cmもの物体が腕に付けるということはこういうことなのかとしっかりと理解しました。笑
一般的に腕時計って文字盤上の針が増えれば増えるほど分厚くなります。
スピードマスターであれば4か所分ですからそりゃあ厚くなる訳ですね。
さらにもう一つ。
スペック上の直径、例えば40mmや42mmなどは思ったより存在感がある場合があります。
というのも時計の縁(ベゼル)が分厚いデザインであれば直径が大きくともあまり目立たないですし、反対にベゼルが細いデザインだと想像以上に大きく見えたりします。
雑誌などでは文字盤ばかりが目に入ってしまいますが、着け心地や、見た目から感じる大きさは、実物を見て・試着しないとおさえることができません。
今はなんでもネットで買える時代ですが、やはり腕時計は一度は目でみて試着することで失敗が少なくなるのは間違いありません!
まとめ
ということで本ブログ記事では、「アガリの腕時計で失敗した話」と「アガリの腕時計で失敗しないために注意する3つのポイント」をご紹介しました。
- 自分のキャラクターを把握する
- 自分のライフスタイルにフィットする条件を整理する
- 買う前に実物を見て試着する
実際に失敗した経験を基に書き起こすことで自分のなかでも改めて整理できた気がします。笑
これからアガリの腕時計を購入しようとしている方に少しでも役立てば幸いです。
私のような失敗が減りますように!
ブログ内を検索する!