アミラルグロスとミラーグロスを比較してみた【サフィールの鏡面磨き専用ワックスの違い】

ドレスシューズラバーの誰もが一度は習得したいと思う鏡面磨きもといハイシャイン。

革靴のつま先を靴用ワックスと少量の水を使って根気よく磨くことでツルツルの鏡のような面を作ることができる靴磨きのテクニックの1つです。

慣れてしまうと意外と簡単に出来てしまうこの技術ですが、そうは言うものの慣れるまでには根気良く練習することが求められますし、慣れたところでそれなりに時間がかかってしまうものです。

そんな鏡面磨きが簡単にそして素早く出来てしまう鏡面磨き専用ワックスが販売されて話題を呼びました。

それがサフィールノワール ミラーグロスです。

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このミラーグロスは史上初めての鏡面磨き専用ワックスということで非常に有名な製品となった訳ですが、なんと同じサフィールブランドからさらに別の鏡面磨き専用ワックスが販売されたのです。


サフィール アミラルグロス(Amiral Gloss)

サフィール(Saphir)とは?

フランスのアベル社が販売する世界最大のレザーケアブランドです。サフィールには主なラインが2つあり、青いロゴがサフィールと呼ばれスタンダードなラインとなります。(といっても他のブランドの高級ラインに匹敵するそうです)そして黒いロゴがサフィールノワールと呼ばれる最高品質ラインでこちらは天然成分にこだわりながら最高の効果を得られることが特徴となっています。

アミラルグロスの成分

アミラルグロスは革靴をより早く、強く光らせるために開発された鏡面磨き専用ワックスです。その成分は非公開ですが、カルナバ椰子から採れる植物性のカルナバワックスと褐炭から得られる鉱物性のモンタンワックスが主成分となっているようです。ちなみに皮革の栄養と呼ばれる成分はほぼ入っていないようなのでデイリーケアには使用できないそう。

こちらがアミラルグロス(Amiral Gross)のワックスです。ちょっと匂いはキツめですね。ミラーグロスとは異なりかなり溶剤の匂いがします。

指に取ろうと思ってもほとんど取ることができません。サフィールノワールのミラーグロスよりもかなり固い印象です。

磨くのはチャーチのコンサル

今回比較に使うのはチャーチのコンサルです。英国ストレートチップの超名作としても名高い逸品です。数年前に靴の聖地ノーサンプトンに訪れた時に購入しました。BootBlackのハイシャインクリーナーを用いてつま先は一切ワックスがない状態に準備してあります。

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ハイシャインする前のつま先

こちらがワックスが一切かかっていないチャーチコンサルのつま先です。これからどれだけ鏡面化していくのか楽しみです!

アミラルグロスとミラーグロスを比較

サフィール アミラルグロスで磨く

さっそくアミラルグロス(Amiral Gloss)を使っていきましょう。

同じ条件で比較できるように1ラウンドで2回ワックスを塗り込むことにしました。

そして磨く際は1ラウンドでハンドラップを1タッチにアミラルグロスを1タッチです。追加のワックスや水は無しとしました。

アミラルグロス1回目

まずは1回目。すぐに感じたのが鏡面の塗膜が出来るのが早いことです。ワックスを乗せてネル生地で500円玉くらいの大きさのサークルを描きながら磨いていくのですが、そのときにすぐに塗膜が出来てコーティングされ始めるんです。

アミラルグロス2回目

2ラウンド目が終わったのがこちら。通常であれば私はここでストップです。これだけ輝いていれば普段づかいでは言うことがありません。2ラウンド終わるまで5分程度なのも驚きの1つでした。

アミラルグロス3回目

これが3回目です。つま先の近くに物を持っていくと映るまでになりました。

サフィールノワール ミラーグロスで磨く

さて、次は最高級ラインのサフィールノワール、ミラーグロス(Mirror Gloss)です。こちらもアミラルグロス同様に1ラウンドにつきつま先に2回塗り込みます。

そしてハンドラップに1タッチし、ミラーグロスにさらに1タッチしたネル生地で磨いていきます。ハンドラップは鏡面磨きおよびハイシャインをするときに適度な水を出してくれる器具で非常に靴磨きの効率が上がるアイテムなのでオススメです。

ミラーグロス1回目

ミラーグロスはアミラルグロスよりはやや柔らかく、塗り込む際に若干溶けたような印象になるのが特徴です。溶けることによってより毛穴を埋めるのか、鏡面のゆがみが1回目にしてアミラルグロスより綺麗に仕上がっていますね。

ミラーグロス2回目

ミラーグロス2回目ともなるとアミラルグロスにかなり差を付ける結果となっています。映らないように撮影するのが大変になってきました。(笑)一方で鏡面の塗膜ができるスピードは明らかにアミラルグロスよりも遅く、2ラウンド終えるまでに10分程度かかっています。

ミラーグロス3回目

ミラーグロス3回目。光りの反射もかなりゆがみがない状態となってしまいました。仕上がりの綺麗さについては流石は最高品質ラインといったところですね。

アミラルグロスとミラーグロスの結果を比較

こちらが別角度からのチャーチコンサルのつま先です。光り具合はほぼ同じなのですが仕上がりの滑らかさは明らかにミラーグロスの方が上ですね。

反射を比べる

物を反射してどれくらい綺麗に映るかを確認します。まずはアミラルグロスで仕上げたつま先です。チャーチのブラシの柄が色とともに写っているのが確認できます。

こちらがミラーグロスで仕上げたつま先。アミラルグロスに比べて明らかにブラシの柄がきれいに映っています。柄の輪郭や木目などでその差を比べることができます。

最後に上からもう一度比べてみます。やはり輝きというかツヤ感にそれほどの差はありませんが、反射面の歪みは圧倒的にミラーグロスの方が上です。とは言うもののアミラルグロスでも十分だと思いますが(笑)

まとめ

ということで今回はサフィールの鏡面磨き専用ワックス対決でした。私が実際に使って比べて感じたことをまとめると下記となります。

サフィール アミラルグロス

  • 匂いがきつい
  • ワックスが固い
  • 鏡面が作りやすい
  • 磨き終わるのが速い
  • 仕上がりはやや粗目

サフィールノワール ミラーグロス

  • 匂いはほとんどない
  • ワックスがやや固い
  • 鏡面がやや作りやすい
  • 磨き終わるのがやや速い
  • 仕上がりはとても綺麗

なので、スピード重視のアミラルグロス鏡面の滑らかさ重視のミラーグロスといったところでしょうか。聞いた話によるとミラーグロスの方が輝くための成分が多めに配合されているらしいのでそういった部分で差があるのかもしれません。

いずれにしても通常のワックスに比べて圧倒的にハイシャインがしやすい鏡面磨き専用ワックス。もしまだ持っていない方は自分に合うタイプを手に入れてみてはいかがでしょうか。