革靴といえばブラックかブラウンの2系等の色が大定番ですが、バイオレットやバーガンディと呼ばれるいわゆるマゼンタカラーが強い革靴も定番として多く販売されています。
さすがに革靴の本場英国ではカジュアルとして位置づけられるようですが、アメリカでは濃茶と同様レベルのフォーマル感もあるそうでその人気は根強く、各シューメーカーでも必ずといっていいほどラインナップに入れています。
私自身も革靴沼に入ったきっかけがチャーチのバーガンディカラーのフルブローグということもあり、紫系は個人的にだいぶ好きなカラーのひとつです。
本記事では、そんなバーガンディにぴったりな最強の靴クリーム、コロニル1909シュプリームクリームデラックスのバーガンディカラーをご紹介したいと思います。
コロニル1909シュプリームクリームデラックスについて
コロニルはドイツで生まれた世界的なシェアを持つレザーケア用品メーカーです。
100年ほどの歴史を持ち、皮革用のデリケートクリームやワックス、靴クリームなど様々な高品質なレザーメンテナンス商品を販売しています。
最近では力を入れていた防水スプレーで培ったノウハフを生かしたカーボンプロという製品が大変な人気を博しており、その勢いは留まることを知りません。
(網目状の防水膜を形成するタイプの防水スプレーで屈曲に強く、耐用時間もとても長いのが特徴)
そんなコロニルがレザーケア用品の最高級ラインとして満を持して発表したのがコロニル1909シリーズです。
創業年となる1909年をシリーズ名に入れるくらい気合の入ったシリーズで、シュプリームクリームデラックスを始めとしてシダーウッドオイルを使った高品質なシューケアアイテムが数多く販売されています。
コロニル1909バーガンディの使用レビュー
それでは実際にコロニル1909シュプリームクリームデラックスのバーガンディを使用してみたいと思います。
まず開けたときに感じるのは色の濃さ。思った以上に暗く、バーガンディというよりもダークバーガンディという表現が近いように思います。
ブラウンで例えるならばミディアムブラウンではなく、ダークブラウンと表現するのが適切でしょう。
香りはシダーウッドの心地よい香りが感じられます。一部の靴クリームのような化学的なニオイがないのが良いですね。
クリームのテクスチャーはゼリーというかババロアというか、少し水っぽい雰囲気がありながらもゼラチンを感じるタイプ。(ゼラチンは入っていませんが)
靴クリームをつける
ペネトレイトブラシを使ってクリームを靴に塗りこみます。
私はずーっと指塗り派だったのですが、最近あえてペネトレイトブラシを使ったりしています。
これがなかなか慣れないもので指塗りと比べるとクリームを取りすぎてしまうことが多いです。
しかし、そのままペネトレイトブラシで伸ばすことができるため、こちらのほうが良いという人もいるでしょう。
それになんとなく浪漫があっていいんですよね、ペネトレイトブラシって。笑
コロニル1909シュプリームクリーム バーガンディは濃い目
少し塗ってすぐに気が付いたのですが、やはりこの靴クリームは色が濃いですね。
ちょっと明るめのボルドーカラーだったのですが、明らかに色味が2段階くらいトーンが落ちました。これが磨いたあとにどう変わるのか。非常に気になるところです。
靴クリームの浸透を待つ
コロニル1909シュプリームクリームに含まれている成分が浸透するまでは、靴をそのままにして落ち着かせます。
数分も経てば、アッパーの中にシダーウッドオイルやフッ化炭素樹脂が浸透し、アッパー表面も曇った状態に変化します。
いやしかし、せっかくのワインカラーも磨く前はなかなかの曇り具合ですね。
(右足がコロニル1909バーガンディを塗り込んだ革靴。)
ブラッシング→バフィング
豚毛ブラシか、固めの馬毛ブラシでブラッシングします。
ペネトレイトブラシで靴クリームを塗るとやはりちょっと多めに塗布されてしまっているみたいで、この工程を適当にやると次のバフィングで使用する道具に大量にクリームがつくので要注意!
しっかり腰を入れて磨きましょう!
そして最後はペダックのレザーグローブでバフィングでフィニッシュ。
みるみる内にツヤが出てきました。シューケアの醍醐味はやっぱりこのタイミングですよね!笑
色合いも絶妙に良い感じです!
ビフォーアフター
左がアフター、右がビフォーです。
この写真の写りだと色味がちょっと逆になってしまっています。一方で左側のアフターでは光沢感が強まっているのが感じられるかなと思いますが、いかがでしょう。
革の潤いが復活する
光沢感と革の潤いがよりわかりやすいのが次の画像です。
もう解説不要なほど、左側の革靴のほうが潤いも光沢、ツヤが強く伝わってきますね。
もちろん触った感触も圧倒的に左側がモチモチとしています。
色合いが復活する
左右が反対になっていますが、右側がアフター。
購入当初に近い色合いになりました。どうしてもバーガンディやボルドー・ワインカラーは色味が抜けやすいですから、雪などに当たっているとその影響はより顕著になると思います。
だからこそ、補色が大切なんだなと気づかさせてくれるのがバーガンディ・ボルドーカラーの革靴なのかなと思ったり、思わなかったり…笑
雪にも強い!
シダーウッドオイルとフッ化炭素樹脂の効果で、防水性が付くのがコロニル1909の特徴です。
このように多少雪が降ったところで染み入ることはありません。
(湿っぽい雪がたくさん降ったら厳しいですが!)
スムースレザーであれば効果はさらに抜群。
ちなみにグレインレザー(シボ革)ではなく、スムースレザーだとコロニル1909バーガンディはさらに効果を発揮します。
こちらは私が革靴沼に入るきっかけとなったチャーチのバーガンディチェットウィンドです。
上品なツヤが生まれるのはもちろんのこと、フッ化炭素樹脂による防水効果があるので、ベガノカーフやネバダカーフなどのスムースレザーにはとくに相性が良いかなと思います。
まとめ
ということで本ブログ記事では、コロニル1909バーガンディクリームの使用レビューをご紹介しました。
靴好きの中ではお手軽上質シューケアクリームとして有名な1909シリーズ、やはりバーガンディカラーもなかなかに使いやすい仕上がりになっているかなと思います。
雨の日や雪の日によく履くバーガンディカラーの革靴やブーツがある方はぜひ検討してみてはいかがでしょうか!?
- コロニル1909シリーズが好きな方
- 冬や雨の日に履くバーガンディカラーのレザーシューズがある方
- 赤紫に近いボルドー、ワイン、バーガンディカラーが好きな人
ブログ内を検索する!