先日、靴の聖地ノーザンプトンにて友人Zがチャーチの新作を購入しました。ラスト160を使用した最新作…せっかくの機会なので紹介させてもらうことにしました。
Church’s Shavington UK6.5F LAST160
SUBと貼ってあるのがファクトリーストアのセカンド品の印です。
この張り方からして通常生産後、最後の検品で弾かれると上からシ―ルを貼られるスタイルなのかもしれません。
Walnut NEVADAカーフ
まずは新作となるシャビントンを見ていきます。
私が所有しているディプロマットと同様に上品なムラ感と柔らかさが特徴のNEVADAカーフを採用しています。
このネバダカーフ、クリームも良く入り色抜けも良くするので使用する靴クリームによってかなりエイジング結果が変わってきます。所有者ならではのエイジングが楽しめる素敵なアッパーとも言えますね。
クォーターブローグスタイル
Shavingtonはチャーチでは珍しいクォーターブローグスタイルです。セミブローグからキャップのメダリオンを抜いたスタイルとなります。現代の足型に合わせたラスト160を採用しており、古き良きチャーチスタイルとは一線を画した木型になっています。(その理由は後述)
シューレース付近のレーススティにはパーフォレーションとピンキング処理が施されています。
ヒールカップの大きさはチャーチの主力木型173とほぼ同様の大きさで、小さすぎたり大きすぎたりしない良い意味で標準的な仕上がりです。
レザーソール
チャーチと言えばこのグッドイヤーウェルト製法ならではの出し縫い目をそのまま露出させているのが大きな特徴ですね。もちろんシャビントンでもその造りは踏襲しているようです。
シャビントン 6.5Fの実寸を測る
全長
65FのShavingtonの全長は約29.5cmです。
最大幅
最大幅は10cm。65Fの靴にしてはかなり広めです。
ボールジョイント部
アッパー部分で一番広い部分となるボールジョイントは16.5cm
第一関節部
小指などが収まる第一関節部分は約14センチcm
カカトの高さ
踵の高さはちょっと高めの6cm
他の革靴と比較してみる
Edward Green Dover last32と比較
まずは一緒にノーザンプトンで購入したエドワードグリーンの超名作DOVER 65E last32と。
エドワードグリーンの32ラストはエドワードグリーン史上もっとも細い木型と呼ばれています。画像でわかる通りボールジョイントからつま先までの角度と大きさが明らかにシャビントンのほうが大きいです。
アウトソール側はこちら。
チャーチのラスト160を採用したShavingtonは土踏まずがキュッと絞ってあり、ボールジョイント部は大き目のいわゆるグラマラスなスタイルになっているのがわかります。
履き心地としてもDOVERのほうがタイト目だそう。
Alden モディファイドラストとLast160を比較
さて、土踏まずがギュッと絞られた木型というとオールデンのモディファイドラストを思い浮かべる人も多いと思います。こちらはオールデンの日本正規代理店ラコタハウスでも人気な56201(パンチドキャップトウ)です。
上から見た目はあまり変わりがありませんが・・・。
アウトソール側から見るとビックリ!
ソールの形状がモディファイドラストとかなり似ているんです。もちろんオールデンの方がさらに土踏まず部分は攻めていますが、設計思想としては同じ方向なのかもしれませんね。
実際にシャビントンを履いた画とサイズ感
実際にシャビントンを履いた画がこちらです。
しっかりとフィットしており「履き心地も相当良いわ!」とのことでした。良かった!
ちなみに彼はチャーチの173ラストは6.5F、他の靴もほとんどはUK6.5を愛用しています。
まとめ
今回はチャーチの新作ラスト160を使ったクォーターブローグShavington(シャビントン)のサイズ感をご紹介しました。オールデンから他のブランドに手を出してみたい人はぜひぜひ検討してみてはいかがでしょうか?
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