江戸屋 カシミヤ用ブラシ No.103の購入レビュー!【洋服用カシミアブラシ】


ブラシといえば江戸屋

革靴大好き業界に入って約2年の私ですが、この業界で(?)一つ気が付いたことがあります。

それは「ブラシの重要性」です。

一般的な革、いわゆるツヤ革のメンテナンスでは靴毎に豚毛ブラシ、馬毛ブラシ、場合によっては山羊毛ブラシまで活用して靴に輝きを与えていきます。

その使用用途も様々で靴クリームを塗るためのペネトレイトブラシからクリームを伸ばし革に浸透させるためのブラシ、ワックスを伸ばし輝きを与えるためのブラシなど、靴ブラシだけでも多種多様なブラシがあります。

洋服ブラシになるとさらに奥が深く、毛の長さや、植え方によって何用のブラシか分かれていきます。

江戸屋 カシミヤ用ブラシ No.103

今回購入したのはカシミヤ用ブラシ。

カシミヤマフラーを購入したはいいものの、日に日に増えていく毛玉に頭を抱えていました。

また、カシミヤやウールなどの天然素材は常に呼吸をしていると言われており、メンテナンスをせず使い続けると小さなホコリやチリなどが繊維に詰まり通気性を悪くしていきます。そうなると生地が傷みやすくなり、コシなどが無くなっていってしまい、着心地が悪くなってしまうという点も悩ましい事実の一つです。

イギリスはフォートナムメイソンで購入したKENTのブラシは、もともとオールマイティ用の記載に惹かれて購入したのですが、どうやら柔らかい生地にはあまり向いていないよう。

そうなるとお手入れに目覚めた私としてはカシミヤのような柔らかい素材もカバーできようなブラシが欲しく(必要に)なってきます。

カシミヤ用ブラシを探すと大まかに2パターンあるのがわかりました。

馬毛タイプ豚毛タイプです。大まかな傾向として馬毛タイプは値段が高く、豚毛タイプはやや安価となります。ただ、ブラシとして一定の”コシ”が求められることも事実で、馬毛タイプだとその点がやや弱いということもわかりました。

もちろんその分生地には優しいようですがどうしたものやら…。と頭を悩ませていると素晴らしそうな逸品を発見しました。

それが「江戸屋 カシミヤ用ブラシ No.103」です。

私の興味を惹いたのはこの3点。

  • 豚毛を使っていながら非常に柔らかそう
  • 1718年創業(!?)の日本製の手植えブラシ
  • 靴磨き界隈ではとても有名

一番のネックになっていた豚毛ブラシでは硬すぎるのではないか?という点がクリアされつつ、良いモノ好きの私の心をくすぐるようなバックボーンが並んでいます。

まさかの300年近い歴史を持つ国内産の伝統工芸品に限りなく近い逸品を日常生活の一つとして手に入れることができるという点も大きいです。

そして最大の決め手は靴磨き業界でもよく見るブランドだと言うこと。(笑)

江戸屋の小判型ブラシは名作中の名作で数多くの別注品が作られています。


江戸屋×Brift H

画像出典:http://brift-h.shop-pro.jp/?pid=84341140

江戸屋×Leather soul

画像出典:http://leathersoul.com/2013/04/16/edoya-kawadamashii-restock-lsw/

江戸屋×Ball works

画像出典:http://boq.jp/2013/04/2903/2/



江戸屋 カシミヤ用ブラシ No.103を開封する

ということでさっそく買ってしまいました。

このようなシンプルな箱に入っています

側面には江戸屋印のラベルが。

柄の素材はブナ材なんですね~。

江戸屋 カシミヤ用ブラシ No.103

蓋を開けると一目でわかる素晴らしい毛並みのブラシと一通の説明書が入っています

ブラシ自体も繊細にできているためかブラシにしては多めの注意事項が記載してあります

江戸屋 カシミヤ用ブラシ No.103

では見て参りましょう!袋から出してすぐに気が付くのがこのブラシの完成度。

これはブラシであるとともに工芸品でもあるのは間違いありません。

江戸屋 カシミヤ用ブラシ No.103

極めて丁寧に磨き上げられたブナ材のハンドル部分。

すべすべです。スベスベ。

江戸屋のカシミヤブラシは二段植毛

江戸屋 カシミヤ用ブラシ No.103

江戸屋秘伝の”二段植毛”です。短い毛と長い毛は1つの豚毛出来ています。

手植えの際に豚毛を途中で折り返すことでこういった形に仕上がり、力が強めの人でも適切な力加減のブラッシングが出来てしまうという伝統の技が光るギミックになっています。

江戸屋 カシミヤ用ブラシ No.103

二段植毛を上から見た図。

二段植毛の手触り

江戸屋 カシミヤ用ブラシ No.103

触ってみると驚くほどに軽い手触りですが、ホコリを取るためのギリギリ最低限の弾力を残しているのがわかります。

靴ブラシの豚毛ものとは方向性がまったく違いますね。

江戸屋 カシミヤ用ブラシ No.103

ブラシヘッドの部分はほどよく研磨されており、使い込んでいくのが楽しみな感触です。


カシミヤ用ブラシでカシミヤマフラーをブラッシング

早速ですが手持ちのカシミヤマフラーにブラッシングしてみます。

見ての通り中々の荒れ模様です。毛玉も少し見えますね。

江戸屋 カシミヤ用ブラシでカシミヤマフラーをブラッシング

江戸屋 カシミヤ用ブラシ No.103

ブラッシングをサッサッと行います。二段植毛のおかげで何かと力が強いといわれる私でも軽やかにブラッシングできています。

ブラッシング後。実際はもう少しはっきりわかるくらいに綺麗になりました。毛並みの整い方も非常に素晴らしいです。

江戸屋 カシミヤ用ブラシ No.103

〇江のカシミヤ用が金文字で彫られています。

ひっかけやすいように紐が最初から付いているのも嬉しいところ。


江戸屋 カシミヤ用ブラシ No.103のまとめ

江戸屋ブラシでスーツをブラッシング

自分のワードローブにブラシが1本常備されることになり、何かとブラシをかける頻度も増えました。

一生物と呼ばれる服飾雑貨は色々とありますが、それらに共通するのはプロダクト自体の良さだけではなくメンテナンスもセットになっている点だと思います。

買うだけで一生物になる事はなく、使った分だけメンテナンスを行うことで長い間付き合うことが出来るパートナーに育っていくのだと思います。

今までは靴だけにだいぶ偏向していた私ですが、これからはファッション側にもその情熱を傾けていきたいと思う冬の夜でした。