フォスター&サン サンドリンガムの履き心地とサイズ感。|テリー・ムーアの置き土産Last66とは?

先日、フォスターアンドサンで理想のブラックローファーを手に入れたミウラです。

そのあまりに良い履き心地、革質、そして作りの良さには本当に驚きました。

 

驚きつつ、邪な気持ちが生まれ始めたことを自覚して数日…。

 

フォスターアンドサン 開封の儀

……はい、やっちゃいました。2箱目です。笑

 

中に入っているのは…そう、紐靴です!

 

Burfordローファーのあまりの履き心地の良さにビックリした私。

そうなると短靴タイプもやっぱりほしい!

こんな機会は2度と訪れないかもしれない!

そういえば、もう1足ゆかりのある靴が…!

 

ミウラ
ミウラ

もはや答えはひとつしかありませんでしたね。笑


フォスターアンドサンとTerry Moore(テリー・ムーア)氏について

テリームーア

https://foster.co.uk/

フォスターアンドサンは、伝説的なラストメーカー「テリー・ムーア」氏が在籍していたことで有名な1840年創業のビスポークシューズメーカーです。

2018年に双日の出資により、念願だった自社工場を建造し、素晴らしい品質の既成靴を販売していました。

世界最高峰とも評されるビスポークメーカーのエッセンスが入ったラスト(木型)を用いた靴が、当時世界最高峰の品質で製造され、英国靴市場に本格展開されるという話は、靴好きにとっては大きなニュースとなっていました。

フォスターアンドサン サンドリンガム(セミブローグ)

Foster and son sandringham

そんなFoster & Sonの自社工場で生み出されるRTWラインで最初期から展開されていたのが、こちらのSandringham(サンドリンガム)です。

トゥのキャップ部分にメダリオンが配されたセミブローグというスタイルの1足で、ラストは66番、アッパーはビスポーク仕様のブラックボックスカーフです。

同社の靴の特徴としては、

  • ビスポークでも重視しているエレガントさを意識した靴づくり
  • いつの時代でも履けるというデザインコンセプト

というポイントがあるそうで、まさにそれらが完璧に体現された1足になっていますね。

 

エレガントなブローギングパターン

Foster and son サンドリンガム セミブローグ

フォスターアンドサンが得意とするクラシカルでエレガントなメダリオンパターン。

サンドリンガムには、スマートに伸びたノーズにすっぽりと収まるよう、羊の角を模したメダリオンがあしらわれています。(エドワードグリーンだとアスキスに似ていますね)

自分が所有しているブローグシューズを見返してみると同様のパターンの靴はなかったので、これがなかなかに新鮮だったりします。

 

フォスターアンドサンのラスト66

フォスターアンドサン 甲の立ち上がり

Foster&Sonのサンドリンガムに採用されているラストは66と呼ばれるもの。

自社工場でつくられるラスト(木型)はいくつかあったのですが、なかでもテリー・ムーア氏がフォスターアンドサンに入社した1966年を冠したLast66は、同氏が生み出した美しいラインを反映させた象徴的なラストなのだとか!

横からじっくり眺めると、履き皺部分が生まれるヴァンプ部分をグッと押さえられつつ、甲への立ち上がりは強めに仕上がっており、甲が低めの人にはやや合いづらいか?という印象。

つま先は、一般的なノーズより気持ち長めに設定されたつま先は角を落したようなソフトチゼルトゥに仕上がっています。

 

エドワードグリーンやガジアーノガーリングに負けず劣らずと絞り込まれた土踏まず。

さらにヒールカップは踵本来の形に近づけたフォルムとなっており、見るからに履き心地には期待ができます。

 

刻印入りのオークバークソール

フォスターアンドサン 刻印入りオークバークソール

ソールは12か月間もかけてゆっくりじっくり作られたオークバークソールです。

高級本格靴ではもはや定番の存在のオークバークソールですが、フォスターアンドサンのソールにはロゴが刻印されており、所有欲が良い感じに満たされますね笑

このロゴについては後半にまたご紹介します。

 


ラスト05シューツリー問題!?

Foster and son last05 shoe tree

私は本格靴を購入するときに可能な限り純正のシューツリーを購入することにしています。

シューメーカー自体も潤いますし、純正シューツリーの売れ行きが悪いとラスト(木型)ごとの商品展開がなくなるケースもありますから。

 

フォスターアンドサン シューツリー

しかし、今回のフォスターアンドサンのセールではそうもいきません。

ラステッドツリーを謳っているものの、すでにマイサイズの66ラストのシューツリーは完売。

残るはスマートラウンドトゥの05ラストとローファー専用の18ラストのツリーのみでした。

そこで、フォスターアンドサンUKに問い合わせしたところ…。

「05ラストのツリーは66ラストに完璧にフィットするよ!18ラストはローファー専用だよ。」

との回答が。

 

ということで、これまでの画像は66ラストのサンドリンガムに05ラストのシューツリーを使用していたものとなります。

見ての通り、かなり良いフィット感。

事前にSNSの靴仲間(いつもありがとうございます)から「ちょっときつすぎるかも?」という助言もいただいていたのですが、私の個体は幸運にもちょうどよい塩梅でした。

また、私自身も相当な幅広なので横に広がる分には一向にかまいませんしね。笑

 


履き心地とサイズ感

フォスターアンドサン ラスト66 サンドリンガム サイズ感

さて、そんなフォスターアンドサンのSandringham(Last66)のサイズ感ですが、

実寸26.5cm程度の幅広足の私だとUK8.5Eがジャストサイズでした。

踵から土踏まずの先までがしっかりとサポートされる履き心地で、踵はやや浅めですが気になるほどではありません。ノーズは気持ち長めなので指先周りはほどよく収まっています。

ちなみに他メーカーのサイズ感はこんな感じです。

  • Edward Green 202 / UK8.5E
  • John Lobb 7000 / UK8.0EE
  • Gaziano Girling S45 / UK8.5E
  • Church’s 173 / UK8.0G
  • Crockett & Jones 337/ UK8.0E
ミウラ
ミウラ

履き心地としてはガジアーノガーリングに近い感じですね。

本格靴の共通サイズガイドライン
John Lobb、Edward Green、J.M.WESTON、Church's、Aldenなどなど、様々な素晴らしい本格靴を愛する際に毎回頭を悩ませるのがサイズ問題だと思います。 本格靴にハマり始めた際、毎回ぶち当たるこの問題に...

 

バーフォードローファーとサンドリンガムのサイズ差は?

前回購入したBurfordとのサイズ感の比較ですが、結論としては

フォスターアンドサンのローファーは短靴と同じサイズで良いと思います。

同じサイズで履き比べるとローファーのほうがやや小さく、タイトです。

FOSTER&SONのBurfordローファー(Last18)のサイズ感や履き心地。
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ミウラ
ミウラ

短靴からハーフサイズ下げ、あるいはハーフサイズ上げはオススメできないですね。

他英国靴メーカーとのサイズ比較

先ほど、他の英国靴とのサイズ比較表を紹介しましたが、

実際に横に並べてみたのがこちらの画です。

左から順に

  • Edward Green 606 UK8.5E
  • Church’s 173 UK8.0G
  • Crockett & Jones 337 UK8.0E
  • Foster & Son 66 UK8.5E

となります。

ノーズはFosterがもっとも長いのですが、実際に足が入る部分は多少の差はあれど横並びといったところ。(若干ながら606が大きめか)

ミウラ
ミウラ

並べて見るとボールジョイントから踵までの細さの違いもわかると思います。


フォスター&ソン自社工場製造の初期ロットとは?

Foster and son 初期ロット 比較

Foster & Sonの自社工場製の革靴には、非常に品質が高い初期ロットと呼ばれるものがあるのはご存知でしょうか。

革靴の聖地と呼ばれるノーサンプトンで新しく自社工場を立ち上げる際、ゼロからスタートするのは勿論難しく、様々な工場から熟練の職人を引き抜かれたそうです。

ある意味においてノーサンプトンのオールスターともいえるチームが、成熟した市場に向けて製造した「フォスターアンドサンがつくる最高の既成靴」をジャッジメントしてもらう位置付けのロットとなる訳です。

ミウラ
ミウラ

そりゃあ、気合も入るし出来も良いってもんですよね。笑

ソールへの刻印が目印

フォスターアンドサンの初期ロット

初期ロット品の見分け方はいくつかあるようですが、もっともわかりやすいのは積み上げヒール前にフォスターアンドサンのロゴの刻印があるかどうかだそうです。

この刻印は途中から追加されたものらしく、刻印があれば「割と初期に製造されたロット」というひとつの指標になるみたいですね。

 

タン裏の表記にも違いが。

また、タン裏の記述もやや異なります。

左が初期ロットと思われるバーフォードローファー、右が今回購入したサンドリンガムです。

少しボケているのですが、初期ロット品では製品名が入っていません。

 

初期ロットは品質もずば抜けて良い?

細かい仕様の違いをご紹介してきましたが実際の品質はどうでしょうか。

1枚目は初期ロットとなるバーフォード、2枚目は今回のサンドリンガムです。

両方ともにビスポーク仕様のブラックボックスカーフという表記なのですが、あえて特徴を比べると、1枚目のバーフォードのほうがやや肉厚です。しかし、写真でも微妙に確認できる通り、血筋などが入っていることも確認できます。

一方で新しいロットとなるサンドリンガムはバーフォードほど厚み感じないものの、非常にきめ細かく、かつ血筋などが一切見えない大変に綺麗なアッパーです。

もはやここまでくると好みの問題だとは思いますが、私はここまで肉厚なボックスカーフの靴を所有したことがないので、ここからの経年が楽しみなところです。

 

まとめ

Foster and son sandringham picture last66

ということで本ブログ記事では、フォスターアンドサンのクラシカルなセミブローグ、「Sandrigham(サンドリンガム)」について、サイズ感や履き心地も加えてご紹介しました。

黒いセミブローグを探していた私にはまさに完璧な一足……。

そういえば、サンドリンガムとのゆかりをご紹介していませんでしたが、実は初めてフォスターアンドサンで足入れをした靴がこのSandringhamなんです。笑

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そんな訳で個人的には色々なストーリーやタイミングも重なり、我が家に届いた自社工場製フォスターアンドサンの2足。

フォスターアンドサンの職人たちが最高の靴を作ろうと高い意思で作り上げたものというお話も伺いました。

自社工場の復活を願いながら、大事に大事に履き続けていきたいなと思っています。

ミウラ
ミウラ

頑張れフォスター!

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