J.M.Westonの180ローファーと言えば数あるローファーの中でも非常に有名な存在として知られています。
その”THE LOAFER”といった佇まいのみならず、他ブランドでは考えられないほどのバリエーション豊かなサイズ展開だったり、万力締めと呼ばれる靴を足にフィットさせる時期があったり、その理由は様々。
私もその魅力に取りつかれた一人で、一度馴染んでしまえば”革の靴下”とも呼ばれるそのフィット感に憧れて、幾多のサイズ交換を行いながらマイサイズを追い求め、ついに巡り会うことができました。
しかし・・・。
641ゴルフをサイズ交換してわかったこと。
実は以前私は同じくJ.M.Westonが展開する名作シューズ、641ゴルフオックスフォードでとある問題に直面していました。
革靴が足に馴染んだ結果、親指が外反母趾になりそうなフィット感になってしまったのです。
ロシアンカーフ製造中止というタイミングもありましたが、無事に新たなサイズをGETしたミウラ。新たな万力締めと闘いながらも外反母趾の恐怖から解放されたまでは良かったのですが、やっぱり考えてしまいました。
「ローファーのほうも親指が当たっていた気がする」と。
J.M Weston 180 7Eの状態
最新の180ローファーの状態がこちら。
購入当初というか前回の交換直後は足の全方位から満遍なく圧迫感があり、これがウェストンフィッティングか!と痛喜んでいました。
しかし、革が馴染んだことで親指が歩行時につま先に当たるようになり、足首周りのフィット感は明らかに緩くなってきていたのです。
ウェストンのローファーって思った以上に革が伸びるんだと身体を持って思い知った夜。
このローファーをあと10年履くことを考えたとき、答えは1つしかありませんでした。
J.M Weston 641Golf 7/Eと8Dを比較する
ということでも世にも恐ろしいJ.M WESTONのハーフ上げウィズ下げを実際に行った私が悩む人が多いであろう180ローファーを使って比較していきたいと思います。(既視感)
前から比較
左が7E、右が7.5Dです。
パッと見た印象は7.5Dは7Eから細くなることもなく、単純に長くなったように見えます。
上から比較
真上から撮影してみました。
サドル部分を揃えて撮影。明らかにノーズが伸びています。
一方でやはり横幅は同じ程度に見えますね。
横から比較
横から比較。
左が7.5D、右が7Eです。
おもしろいのが641ゴルフと違ってウィズの差により、甲の高さが変わらないことです。
ゴルフだと明らかに甲が高くなっていたのですがローファーではほぼ同じ高さとなっています。
反対側からも比較します。
甲の高さ同様にカカトの高さもあまり変わりません。
こちらも641ゴルフでは差が出ていた箇所です。
やはり木型によってサイズやウィズの違いで差が出る場所が異なるようですね。
足首周りを比較
左が7.5D、右が7Eです。
これまで全長以外はほとんど差がなかった180ローファーの7Eと7.5Dでしたが、ヒールカップを含む足首周りでは明らかに7.5Dの方が小さいことがわかりました。
実際に履いてみた時のフィット感がこちら。
明らかに7.5Dの方がカカトにフィットしています。
ここ最近、色々な靴を試していくうちに”カカトのフィット感”が思った以上に重要だなあと感じることが多くなってきました。カカトのフィット感が良いと長い時間履いたときの足への負担が明らかに違うんですね。
履いて比べる
180ローファー 7E(横から)
全長としては一般的にウェストンが勧める長さだと思います。
しかし、この角度から見るとやはり足首周りのルーズさが気になるところ。
180ローファー 7.5D (横から)
7.5Dにすることでローファーにしては気持ち長めになったかもしれませんが、最低限の捨て寸が確保されて足首周りもシュッとした見た目になりました。
180ローファー 7E(上から)
捨て寸短めを体現し過ぎた結果、捨て寸0になってしまったローファー。
画像で見るとやはりこれはこれで1つの正解なのかもしれないとは感じています。
180ローファー 7.5D(上から)
しかし、親指が当たる違和感だけは私は容認できませんでした。
見た目としては7.5Dは7Eに比べてやはりスリムな印象に。
ハーフサイズアップ、ウィズダウンのメリットデメリット
メリット
捨て寸が確保できた。というのは大きなポイントだと思います。
J.M.Westonは万力締めと呼ばれるタイトフィットが基準となりフィッティングを行うため、普段の感覚があまり当てにならず、なかなか思い通りのフィッティングができないこともあります。私自身も確信を得たうえで最終的なサイズを決めたはずですが、履き馴染むとまたその感覚は異なるものになってしまいました。
歩くたびにつま先に触れる親指、この感覚はやはり長く履くにはちょっと難しい感覚でした。
デメリット
やはり、費用面でしょうか。(泣)
高品質な本格靴だからこそ、長く履きたい。しかし、足にフィットしたものでないと必ず履かなくなってしまうのがわかりきっている。だから別のサイズを求めてしまう。こういった考えに至ってしまう人はまさに私側(靴パラノイア)の住人です…。
とはいうもののそれを超える満足感があるからと信じているので多少の費用をかけてもベストを追い求めてしまうんですけどね。
まとめ
ということで、J.M.Weston 641ゴルフオックスフォードに続き、180ローファーまでもハーフサイズアップ、ウィズダウンしてしまいました。完全に靴パラノイアです。
かなりの時間ともろもろが掛かってしまいましたが(泣)、自分にとって親指の感覚がここまで大事だと気が付くことができたのが良かったかなあと言ったところ。少々気が付くのが遅かった気がしますがそれも一つの靴人生かなと。
そう納得したとある1日でした。
さて、次はプレメンテだ!
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