JMウエストン 180ローファー プレメンテと履き馴らし初日の様子 | ミウラな日々

JMウエストン 180ローファー プレメンテと履き馴らし初日の様子

※当ブログには広告が含まれています。

先日のフランス旅行でペア購入したものの紆余曲折あって漸くマイサイズを別途入手したJMウエストンのシグニチャーローファー180。ついにこの靴たちを履き下ろす計画を練りながら待ち望んでいた週末がやってきました。

今回はきついことで有名なJMウエストンの180ローファー履き下ろし初日をブログに残すことにしました。

 

ついに履き下ろされるナイスな2足達。

この日のために天気予報とにらめっこしながら週末の旅先を考えていました。

というのも、非常に明るいブラウンの革靴なので雨に濡れてしまった場合はスポットシミになる可能性が高く、その後のメンテナンスも楽ではありません。さらにJMウェストンの履きならした後を最重要視するウェストンフィッティングではどんなに足にあった靴を購入しようとも必ず後半には足が痛くなるというジレンマを抱えています。

なので晴れという条件はもちろん、可能な限り歩かない目的地が好ましい。という結論に至りました。ということで週末は行楽地を巡るドライブと相成りました。(笑)

きついことで有名なウェストンのローファーを試し履き

JMウエストンの180ローファーを日本のブティックで購入すると店員の方から「始めは1時間だけ履くなど少しずつ馴らしてくださいね」と言われるそうです。

妻とJMウエストン シグニチャーローファー180 2D

私とJMウエストン シグニチャーローファー180 7E

ということでドライブ数日前に試し履き。どれくらいの万力締め状態か確認してみることにしました。その結果・・・。「これはまずい」というのが二人の結論(笑)

試着くらいなら問題ないですが、これを1日履きっぱなしはかなりキツイかも?というフィッティング感。うーん、どうしましょう。ということでこの数日間はネット上の他の方の記事をひたすら拝見し対応策に頭を悩ませていました。

結局、可能な限りローファーの履き慣らしを行い、限界がきたらサンダルに履き替える。といった至って普通な結論に。しかしこれが後ほど大正解だったことがわかります。

 

JMウエストン シグニチャーローファー180のプレメンテ

さて、今回はプレメンテは色々と悩んだ末に当ブログでは純正クリームだけで勝負することにしました。

その理由は

  1. このローファーに関してはヒビ割れのような皺の着用例を見たことがないこと。
  2. 現行の純正クリームは油性クリームのため柔軟効果は十分に見込めること。
  3. 世界屈指の仕上げをされているであろう革(デュプイ社)の状態を崩したくないこと。

この3つ大きなところです。最後まで対JMウェストン用に購入したと言っても過言ではないサフィールノワール レノベイタークリームの使用は迷いましたが、せっかくなので641ゴルフとすみ分けてみることにしました。

 

STEP1 純正クリーム(油性クリーム)を塗る

JMウェストンの純正クリームのブラウンを使ってクリーム塗布→ブラッシング→乾拭きを行っていきます。

 

JMウェストン純正クリームの製造会社

製造会社は瓶に記載がある通りAvelです。確かな筋の情報ではないですがどうやら基本的にはサフィールノワールのクレム1925とほぼ同等の油性クリームだそうです。

なので、持っていない方はお手持ちのサフィールノワール クレム1925で全く問題ないと思います。

 

純正クリームなだけあって色は完璧です。

 

ブリフトアッシュ札幌支店The Loungeで習った通り、クリームは指で塗り込みます。体温にクリームが温まることでより馴染みやすい。

関連記事:ブリフトアッシュ The Loungeの靴磨き教室(カーフ編)

もっとも当たるであろう小指部分と甲の部分には多めに塗り込みました。

 

愛するチャーチたちをいつも私に磨かせる妻には最初くらいは自分でケアしてもらいます。二回目以降は私がやるんだろうなあ~(泣) いつかブログ記事で結果を報告します。(笑)

 

右側がクリーム塗布後、左側がクリーム塗布前。状態が良すぎるのであまり写真上では違いがわかりませんね。実際にはサフィールノワール クレム1925を塗布した後のように曇っています。

クレム1925に倣って、5分程度クリームが浸透するのを待ちます。

 

 

STEP2 ブラッシング

次の工程はブラッシングです。靴に浸透しきらなかった余分なクリームをブラシで除去していきます。

 

パリ サントノーレ店にてノリで購入した65€(約8500円)の純正ブラシ。

旅先とはいえ流石に失敗したかなあと実は思っていたのですが、実際使ってみるととても使いやすいブラシでした。非常にコシのある馬毛がかなりの高密度で植えられているため磨き残しはほぼありませんしブラッシング時の感触も極めて良いです。

また、既製品のブラシより長めのためブラッシング中に指がぶつかったりすることもありません。そして何より持ち手がこれもおそらくデュプイ社のボックスカーフで巻かれていることで非常に持ちやすく手馴染みもGOOD。

ブラシにしては高い買い物でしたが、後悔感だけは綺麗さっぱりとなくなりました。(笑)

関連記事:JMWESTON(ジェイエムウエストン) パリサントノーレ店でシグニチャーローファーを購入する。

 

ブラッシング後のアッパー。素晴らしいの一言、これが噂のデュプイのボックスカーフなんですね。

ちなみに良くみると表面上に輝く粒が見えると思います。この粒についてタンナーであるデュプイ社の方々は「花(フラワー)」と呼ぶそうです。このボックスカーフの粒だった輝きのあるカーフは透明感がありながら靴を曲げたときにも変な皺になりづらい特性があるそうです。

だからヒビ割れのような皺の180ローファーを見たことがないわけです、納得。

 

STEP3 乾拭き

ブラッシング後は残ったクリームを乾拭きして寝かせることで更なる輝きを目指します。

といってもブラッシング時点で十分に輝いてしまっていますが、この乾拭きを行うことでさらにクリームを革に押し込みながら余分なクリームを取り除きつつ光沢を出していきます。

 

乾拭き直後の状態です。極めてナチュラルな発色と光沢となりました。柔軟性も少しは増したはずです。(笑)

 

STEP4 つま先にシールを貼る

JMウェストンのローファーの場合はこの工程が増えます。むしろ前回大量生産の技術を習得したので、今後レザーソールの本格靴を手に入れたときはデフォルトにしようかなあというところ。

関連記事:JMウエストンのつま先シールを自作する。

忘れずにペタッと。

 

これで準備バッチリです!

しかしこのレザーソール、美しすぎる・・・。外、出たくないなあ(笑)

 

シューツリーがフィットし過ぎる問題

完全に余談ですが、妻の2Dのローファーには041L size2のシューツリーが収まっています。もちろんこれはフランスのJMウェストンの店員が入れてくれたものなのですが、とにかくピッタリ過ぎて出すときが無茶苦茶大変です。

 

女性の力では不可。(笑)

 

私が頑張れば抜けるのですが、これはローファーが足に馴染んで伸びてきたら多少は改善されるのでしょうか・・・。(泣)

 

JMウエストン履き馴らしドライブへ出発

出発時

本当に綺麗な靴です。晴れの日にはこれを履きたい!そう思わせてくれる靴ですね。太陽に当たった時の輝き方は必見です。自分のカッコ良さをストレートで投げ込んでくるようなそんな発色をしてくれます。

 

妻とJMウエストン シグニチャーローファー180 2D

私とJMウエストン シグニチャーローファー180 7E

第一目的地に到着!

ひまわり畑にきました!

ここは駐車場とひまわり畑の周りを歩く程度なので履き慣らしにはピッタリです。

夫婦二人して足元を見て「カッコいい~!」を連呼しながら歩いてました。完全に病〇です。(笑)いやでも本当にカッコイイんです。シグニチャーローファー180のマロン(タン)は太陽の強い日差しにあたるとその魅力は倍増しますね。まさに夏の靴!といったところ。

 

履き下ろし1時間後の状況

気になるウェストンの万力締めですが、しっかり締められました。(笑)

私は甲周りと小指がタイトな締め付け感。耐えられないほどではありませんが骨にきているような・・・。妻は甲周りなどは心地よい程度らしいですが、どうやら靴下の塩梅が悪いようでカカトに水ぶくれができるほどの靴擦れが発生!

当然のごとく歩くスピードは落ち、いつも以上にゆっくりとひまわりを鑑賞します。

 

万力締めによる歩行スピードの低下によって(笑) 想定以上滞在してしまったひまわり畑。そろそろ次の目的地に向かうことにしました。

 

強い日差しでさらに輝きを増すJMウェストン180ローファー タンブラウン

ひまわり畑を後にして次の目的地へ出発します。

 

第二目的地に到着!

さて次に前から行きたかったとある湖に足を運びました。ここも湖畔のすぐ近くまで車でこれるので、あまり歩かなくて済む履き慣らしにはピッタリのスポットです(笑)

 

雑誌を見たり、お菓子を食べたり、石を投げたりしながらゆったりと湖畔のひと時を過ごしました。

ただやはりローファーはアウトドアシューズではありませんね。ちょっと砂利の上を歩くのは危険でした。滑りやすいですし小石による傷もちょっと避けたいところ。

 

履き下ろし3時間後の状況

私はすっかり慣れてしまい、このローファーの気持ちよさにやられてしまいました。完全に足の形が矯正されており、いまなら普段なら細い靴でも快適に履けそうな気がします。

妻はローファー用に用意したソックスがもう全然役に立たず、今後はストッキングか薄手の靴下を着用することに決めたようです。足が小さいのも色々と不便ですね・・・。

ちなみにこのタイミングで二人とも別に用意してきたサンダルに履き替えました。初日からあまり長い時間履くと足にも靴にも悪そうですから。その解放感たるや素晴らしいものでした!(笑)

 

帰宅後のケアも忘れずに。

JMウェストンなどの本格靴は帰ってきて終わり。ではありません。長く付き合うためには帰ってきてからもひと手間加えてやる必要があります。

まずはブラッシングでアッパーのほこりを取ります。レザーソールの場合はソールにもブラッシングしたほうが良いです。ソールトニックを塗る際に残っている砂やほこりが水分を含みとても汚くなってしまいます。

 

ソールをブラッシングしたらソールトニックを塗り込みます。レザーソール用品だったらなんでも可。レザーですのでとにかく何かでケアをする必要があります。お持ちでない方は靴クリームでもOKです!

 

ソールトニックを塗り終わったら乾かします。もちろん自然乾燥です。

 

私だけシールが両足とも剥がれていたので大量生産したつま先用シールを再度貼り付けます。妻のは二つとも残っていたのでやっぱり歩き方なんでしょうか。(泣)

 

シューツリーを入れてシュークローゼットへ。

ウェストンのシューツリーの皺を伸ばすパワーは凄まじいの一言。妻のに至っては新品しか見えない状態です。(笑)もう少し脱着が手軽だったらいいのですが・・・。

 

JMウェストン180ローファー履き下ろしのまとめ

当ブログが考えるJMウェストン シグニチャーローファー180の履き慣らしのポイントは下記となります。

  1. プレメンテはしっかり行う!でも万力締めにはあまり効果ないかも。
  2. 丸1日履くような履き慣らしは避けるべし!多分裸足で帰る羽目に。
  3. 帰ってきたら必ずケアする!長い付き合いになる靴です。

このブログ記事が少しでもJMウェストン シグニチャーローファー180の購入を検討している方の役に立つ事を願っています!本当に良い靴なので是非試してみてくださいね!

フランス、パリでJ.M.WESTONに訪問シリーズ

JMWESTON(ジェイエムウエストン) パリサントノーレ店でシグニチャーローファーを購入する。
今回のパリ旅行でまず訪れた靴店がJMWESTON(ジェイエムウエストン) サントノーレ店です。 妻とお揃いのローファーを購入するのが目的でした。 場所は様々なツアー会社が集中しているオペラガルニエ地区とコンコルド広場を繋ぐ真ん中あたりにあり...
JMWESTON(ジェイエムウエストン) マドレーヌ店で名作ゴルフを購入する。
J.M.WESTONマドレーヌ店で名作ゴルフ(Golf)を購入したときの訪問記です。なぜサントノーレ店でローファーを購入したときにゴルフを買わなかったのか? 自分でも理由はよく覚えていません。 明らかに一つの店舗で一気に買えばいいものを(そ...
J.M.WESTON(ジェイエムウエストン) パリシャンゼリゼ通りシアター店に訪問。
通称”映画館の靴屋”として有名なJ.M.WESTON(ジェイエムウエストン) パリシャンゼリゼ通り店でサイズ交換とソックスを購入したときの訪問記です。 JMウェストン、パリシャンゼリゼ通り店 J.M.WESTON(ジェイエムウエストン) パ...

ブログ内を検索する!

タイトルとURLをコピーしました