Parabootウィリアムをクレム1925で磨く
ノルウェージャンウェルト製法で作られた最強の雨用革靴パラブーツ。アッパー素材はパラブーツオリジナルのリスレザー(オイルドレザー)が使用されており、多少の雨ならびくともしないことで有名です。前回、このリスレザーに純正グリースを使ったシューケアを行ったので今回はサフィールノワールのクレム1925で磨いていきます。
純正グリース塗布後、24時間置いたパラブーツウィリアム
パラブーツ南青山店のスタッフさんによると純正グリースを塗布した後は24時間以上経過させグリースが浸透した後じゃないとクリームが上手く乗らないとのことだったので、しっかりと24時間時間を置きました。
サフィールノワール クレム1925 エルメスレッド
今回選択したのはエルメスレッド。エルメスが唯一サフィールだけに名前の使用を許したカラーだそうです。バーガンディとだいぶ悩みましたが、サフィールノワールクレム1925のバーガンディはオールデンのカラー8よりの紫がかった色だったため、より赤みの強いエルメスレッドを選択することにしました。
事前に様々なウェブサイトで色味をリサーチしていたおかげもあって今回もバッチリ同じ色です。笑
サフィールノワールクレム1925はビーズワックス配合クリームに比べ非常に柔らかい感触なのが特徴の一つです。もちろん香りもとってもGOOD!
しかも乳化性クリームではなく油性クリームなので耐水性も優れていますし、なによりオイルドレザーでもあるリスレザーとの相性も抜群です!
指でヌリヌリ塗り込んでいきます。もちろん厚塗りにならないように可能な限り薄く塗り込んでいきます。
サフィールノワールクレム1925を塗り込んだ後は10分程度放置し、クリームの浸透を待ちます。その後は色にあった豚毛ブラシでブラッシングしていきます。
左側がクレム1925塗布後、右側が純正グリースのみです。見た目通りですが明らかに色の深みに差が出ています。
両足ともにブラッシングが終わったらムートングローブで磨き上げます。
サフィールノワールクレム1925で磨き終わったパラブーツウィリアム。全体的にグリース塗布後よりも光沢が出てきました。
ワックスで鏡面磨き
ぶつけやすいつま先の保護と見た目をさらにエレガントにすることを目的に鏡面磨きを行っていきます。今回使用するのはチャーチの純正品のOEM供給元でもあるダスコのワックス。フランス靴にイギリスのワックスを使う。イギリスの各シューメーカーの純正シューケア用品はサフィールで生産されていることが多く、結果的にイギリスの靴にフランスのシューケア用品を使うことが多いのですが、今回はその反対になりますね。
ダスコのバーガンディカラーワックス。色はボルドーに比べて少し濃い目となります。ナチュラルカラーのワックスを使う選択肢もありますが、あえて少し濃い目を選択することでアンティークフィニッシュ風を狙っていきます。
パラブーツ(Paraboot)ウィリアムを鏡面磨き
トゥ部分に塗り込んでいきます。ワックスは塗った部分が非常にわかりやすく曇るのでどこまで塗ったかわかりやすいですね。
ワックスを塗り込んで15分くらい放置した後は水滴を珈琲豆1つ分程度たらし、500円玉くらいの直径を意識しながら塗り込んでいきます。
ダスコのワックスだけだと上手く光らなかったので、オールデン純正ワックスを追加で使いました。やはり光りやすい!
バーガンディのワックスを使ったことでつま先が濃い目に仕上がり、思った通りのアンティークフィニッシュ風にすることができました!
・・・初使用から1日後。
せっかく施した鏡面があっちゅーまに削れてしまいました。
鏡面磨きしていなかったら革自体がダメージを受けていたはずなので、結果オーライと考えることにします。涙
(続く)
今回使ったクリームはこちら
- 万博で金賞を取ったときのレシピで天然成分から作られた最高品質のクリーム!
- あらゆる皮革(アッパー素材)に使用できる万能性!
- 靴業界ひいてはレザー業界にもOEM供給するほどの卓越した品質!
ブログ内を検索する!