Edward Greenのユタカーフをプレメンテする【型押しオイルドレザーのプレケア】

北欧の遠い地から届いたエドワードグリーンのユタカーフでつくられたハリファクス。

イギリスから北欧を経由し日本までやってきました。

聞くとこのバーガンディのUtah Calfはもう廃盤だそう。

そうなると気になるのが革の乾燥状態です。製造されて流通、そして店頭に並び、セールになるまで売れ残っていたブーツです。

これはまさにプレメンテが必要な状況です!(燃え上がる何か)

 


Utah Calfをリノベイタークリームでプレメンテ

現在の状況を確認する

さて、この靴が置かれた状況だけでそう判断してしまいましたが、実のところはどうなんでしょうか?

本当にプレメンテが必要な状態か、確認していきたいと思います。

 

少し乾燥を感じるアッパー

9種類のたっぷりのオイルでなめされたユタカーフ。

独特な香りとともに、ややふっくらした触り心地が特徴の革ですが、製造から時間が経っているからかややしっとり感が足りないような指ざわりです。

 

ブーツの足入れ部分を曲げてみると若干ですが張りが少ないように感じます。

やはり同じ革の靴を持っていると違いがわかりますね。こんなレアな革素材の靴をなんで2足も持っているだろうと一瞬自分を疑いたくなりましたが、そんなことをしていると終わらないのでソッとこころのポッケにしまいます。

Edward Green Dover ダークブラウンユタカーフの魅力
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コバの削れ

コバを見ると若干ですが、削れて中の色が見えています。

ウェルトの下にあるミッドソール部分ですね。経年で剥げているのだとしたら相当ですよこれは。

 

1.ブラッシングしてホコリなどを取り除く

そんな訳でプレメンテナンスの必要あり!と判断。さっそく進めていきたいと思います。

まずは割と長い時間我が家のシューズラックに置いていたため、ホコリが薄っすらとたまっていました。

馬毛ブラシで取り除きます。

決して神棚靴じゃないですよ!シーズンを待っていただけです。(笑)

 

2.くつひもを外す

次に靴ヒモを外していきます。

私は通常のシューケアであまり外さないのですが、今回はプレメンテですからアッパー全体に満遍なくクリームを入れるためすべて外すことにしました。

チャッカブーツだとすぐ取り外せるので楽ちんですね~!(笑)

 

3.リノベイタークリームを塗り込む

いよいよ満を持して登場したのはサフィールノワールのリノベイタークリームです。

高級なミンクオイルで補油、ラノリンで柔軟性を与え、ロウ分でツヤを与えるという代物で、オイルドレザーにはこれ一択!といって良い成分が揃っているナイスなクリームです。

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つま先やシワがよく入るバンプ部分にはもちろん。

 

靴紐で縛り上げるアイレット付近にもたっぷり。

 

ブーツですからホール部分も忘れてはいけません!

 

左側がサフィールノワールのレノベイタークリームを塗った直後のもの。

圧倒的なしっとり感!あとはブラッシングすればピカピカに・・・。

ですがここで一息入れる必要があります。

 

4.三分ほど浸透を待ちます。

皮革製品のケアにおいて、「時間をかける」ということは大事なポイントのひとつです。

銀面の表面に塗りこんだクリームたちがその内部にしっかり浸透するまで少しだけ時間がかかりますから。ここを待つか待たないかで長い目で見た時に結果が変わってきます。

革のコラーゲン繊維は内部にこそ詰まっていますから。

 

5.ブラッシングでツヤ出し。

3分待ったら馬毛ブラシで全体を軽やかにブラッシングしてあげます。

見る見る内にツヤ感が出てきます。このタイミングが好きなんだなあ。(笑)

 

ポリッシュでコバのお手入れ

通常であればアッパーのケアだけで革靴のプレケアは終わりますが、今回は長い間保管されていたためかコバ部分の塗料が一部剥げている箇所がありました。

そんなときはカラー付きポリッシュが大活躍です。

 

削れて革自体の色が見えてしまっていた箇所にサフィールノワールのポリッシュを塗り込みます。

コバと同じ色を使えばあっという間にどこが剥げていたかわからなくなりますよ!

 

仕上がりはこの通り。

ちなみにコバに使うポリッシュはいわゆるドライワックスにしていないものがオススメです。

というのも製品によるのですが、とりわけ国外メーカーのワックス(ポリッシュ)は割と油分を含ませているものが多いんですね。(ワックスをアッパー全体に使うケア方法が主流だったからだとは思います)

なので乾かしていないポリッシュをそのまま使えばコバ部分への補油も同時に出来てしまう訳なんです。一石二鳥とはこのことか!

 


ビフォーアフター

さて、こちらがユタカーフのアッパーにコバ、がっちりプレメンテナンスしたハリファクスです。

 

まずはアッパーを改めてチェック。

もう笑っちゃうくらいに違います。(笑)

しっとりとした触感はもちろん、ユタカーフならではのふっくら感の明らかな差が!

 

曲げたときの弾力性も変わりました。

固めだった曲げ心地がくにゃりとまではいきませんが足アタリが大変柔らかに!

もう完璧ですね。早く履き下ろしたい!

 

左足にも同じようにプレメンテナンスをして・・・。

 

シューツリ―を入れたらこの通り。

新品かっ!(タカトシ風)

 


ユタカーフのプレケアまとめ

ということで今回はEDWARD GREENのユタカーフを使ったブーツHALIFAXのプレケアでした。

プレメンテナンスをするたびに毎回思うのですが、それなりの革靴を販売するお店はこういったケアが必要なことを間違いなく伝えるべきだと思う今日この頃です。

さまざまなお店で靴を購入してきましたが、その場で靴クリームで磨いてケアしてくれるお店から、何も言わずに渡してくれるお店までレベルはまちまちです。(ファッション全体を扱うセレクトショップには期待しすぎかもしれませんが)

皮革製品、とりわけヘビーに使われることが多い革靴こそレザーケアが大切です。

こういったことをキチンと伝えてくれるお店が増えれば、作り手の想いがこもった革靴を長い期間にわたって付き合える相棒として捉える人が増えるのではないでしょうか。

・・・なんて、たまには真面目な語り口にしてみました。(笑)

 

もう少し塗ることにしました

外をみると雪が結構降り始めてきたので念のためもう一度油分を注入しておきました。(心配性)

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