ガジアーノガーリングといえば、今ではエドワードグリーンやジョンロブと並ぶ英国靴3大巨頭と言っても差し支えないシューメーカーの1つ。
素晴らしい品質のアッパーレザーに加え、エドワードグリーンなどからのビスポーク由来の技術、そさらには経営に日本人が関わっていることによるクオリティコントロールの高さなどなど…
本当に素晴らしい革靴をつくっているシューメーカーというのは靴好き界隈では非常に有名です。
そんなガジアーノガーリングですが、公式サイトでそこそこの頻度でセールをしています。
それを見かけてしまったコロナ禍で買い物欲がたまりにたまった(?)靴バカ2人。
またも試着しないで個人輸入という暴挙を繰り出していたのでした。
ということで、1週間ほど我が家で待機していた英国からの段ボール箱。
本日、ようやく持ち主の元へ飛び出すときがやってきました。
英国からの荷物を開封する
以前から本ブログに登場している友人Z。
最近は靴や服以外にも絨毯にハマっているというスーパー独身貴族です。
アンティークもののペルシャ絨毯の上に、英国発の段ボールを乗せ、いよいよ開封の儀の始まりです!
内容物が傷つかないように、慎重に開封していきます…。
出たー!黒いシューボックスにシルバーの文字。
これぞGG!これぞガジアーノ&ガーリング!うぉー、テンション上がってきたぁ!
(お互いにサイズは大丈夫なんだろうか?という不安を隠し切れていないテンションの上がり方で)
友人Zの初GGは?
ついにきましたね!ファーストインプレッションはどうです?
「まずさ、このブラックの箱がいいよね!男の靴って感じするわ」
…友人Zにとっては初めてのガジアーノガーリング。
といっても以前ロンドンで試着だけはしていたんです。
ですが当時は左足の羽根が新品時点で閉じ切っていたのでスルーしていました。
今回はバルクアップにより体重が+5kgとパワーアップした友人Z。
「なになに?ガジアーノガーリングの靴づくりについて書いてあんのか。」
「最高の素材を最高の職人がつくってるってことでしょ、もう最高に決まってるしょ。」
「…サイズがあってればな。」(ドキッ)
新型のシューバッグ
ガジアーノ&ガーリングのシューズバッグですが、明らかに高級なタイプにバージョンアップしていました!
一瞬グレーのスエードレザーかと思うほどの手触りと質感、そして肉厚なシューバッグ。これいいなぁ!
そしてこれらをめくると・・・
「やべぇ…」
「まずとんでもなく美し過ぎるし、すでに赤いシューツリーの存在感ヤバいね。」
美しきParisian Brown Marble
これ・・・普通にやばいですねぇ!笑
手に取った感じはどうです?
「アッパーの革のムラ染めの色合いやムラ間の絶妙なセンスやばいね。」
「モンクストラップのゴールドの色合いも靴の全体的なアピアランスにマッチしてる。」
「アッパーの革質もアホほどキメが細かい。エドワードグリーンはともかく、ジャ〇ンスリワヤとかリー〇ルとは比較できるレベルじゃないね。」(おい!笑)
「ウェストンのボックスカーフとは方向性が違う感じ、あっちが固さを指向してるなら、こっちはしなやかさ重視ってすぐにわかるね。」
ソールが自分が持っているクラシックラインより断然仕上がりが艶やかなような…。
「あ、そうなの?手に取ったときのツルツル感、終わってるよ?」
「正直いってずっとスベスベ触っていたいわ」
「てか本当にこれ履くモノでいいんだよね?笑」
Bletchley(ブレッチェリー)S45
今回友人Zが購入したのは、ガジアーノガーリングのエントリーモデルとなるクラシックラインのブレッチェリーというモデルです。
アッパーはパリジャンブラウンマーブルと呼ばれるもので、ブラウンとダークブラウンの中間くらいのムラ染めカーフ。
ソールはオークバークソールで、先ほどの通りとんでもなく艶やか。
木型はS45というソフトスクエアタイプ。
履き心地について以前私が購入した記事で詳しくご紹介しています。
そしてシューツリーは、ガジアーノガーリングのアイコンカラー(個人の感想です)ともいえるレッドタイプです。
S45を試着する
見た目は最高なのはわかりましたね。
そろそろ…履いてみますか。
「マジでな。」
「これでサイズミスってたらしんじゃうんだけど」
シュポッ!
「あーはいはいはい、これはきたわ。」
「いやでも右足だと気のせいかもしれないから、左足もちゃんと履かないとな。」
…シュポッ!
「はいーきたー!」
S45の履き心地は?
で、どうなんです?サイズ感の方は!
「正直いってツイストによるフィット感が最高にヤバイ。」
「甲も土踏まずも、おまけに踵までピッタリと足に合っている。」
「すべてにおいて過去最高と言わざるを得ないね。」
とくに踵と土踏まずのフィット感が強い!
フィット感が過去最高って!笑
いいですね、具体的なポイントとかあるんです?
「とくに後ろから見た時に三角形になっているヒールカップのフィット感だね。」
「踵を包み込んでそこからアキレス腱に綺麗にフィットするようにつくられているのが俺でもわかる。」
「履き心地としてはタイトでもなくジャストって感じかな。」
「土踏まずも相当えぐれているん
「マジで踵はまったく浮かない。浮くことすら忘れてしまうほど。」
「指先の窮屈感はない、横幅もぴったりできつくない。もしかしたら履きこむことでリラックスフィットになるかもしれないけど、それはそれでありかな。」
シューツリーがフィットし過ぎ問題。
最高の相棒になりそうで良かったです!
ちなみにシューツリーは入れるとき大変なので気を付けてくださいね。笑
「シューツリーもラスト専用って感じだな!」
「正しく入れないと全然入ってかないけど、だがそこがいいね。」
ということで友人Zの個人輸入は大成功。過去最高の履き味の相棒として長く付き合えそうです。
そしていよいよ次は自分の番です。
ミウラの2足目のGGは?
次はいよいよ自分の番です。
と思ったらいきなりトラブル発生!
シューバッグが旧型だぁ!!
さきほどの高級仕様を見た後だと落差激しいぞ!
友人Zと同じスエードのような新型シューバッグを期待していただけにちょっと残念。笑
Antibes(アンティーブス) KN14
気を取り直して…。
ミウラが購入したのは、ガジアーノガーリングを代表するといっても過言ではないローファースタイルの「アンティーブス(Antibes)」です。
履き心地は?
さっそく試し履きしてみます。
…フシュッ
良い音が鳴りました!
うんうん、ここ最近選ぶフィット感にかなり近い!今回も大成功!
…いやまて?
でもローファーにしてはちょっと緩い気もしてきたか?
(固唾をのむ友人Z)
いや、両足に履いて立ってみると大丈夫そうかな?
KN14はローファーなので甲が薄めのつくり。
おかげで全体的にタイトな部分はなく、甲も土踏まずも踵もピタリとフィットしています。
(そして、はみ出る小指の付け根)
いやぁ、でもやっぱり気持ち大きいような…。
(紐靴なら締めれる部分が気になるフィッティング魔人)
実録!俺たちはサイズはこう選んだ!
ちなみに今回、我々はこんな感じでサイズを導き出しました。
メーカー | 木型 | ミウラ | 友人Z |
J.M.Weston | Last 11 | UK8.5E | 7.0C(=6.5D) |
Church’s | Last 173 | UK8.0G | 6.0F |
Gaziano Girling | Last S45 | UK8.5EX | 6.5EX(予想) |
ウィズだけが心配だったのですが、友人Zはウェストンとチャーチを購入した当時から約5kgバルクアップしており、さらに手持ちの靴のほとんどがタイト気味に変化したという点を加味し、6.5EXでいけると判断しました。
ミウラの方はせっかくなので別記事でご紹介予定です。
友人との開封の儀は最高!
ということで今回は靴好き友人とのガジアーノガーリング開封の儀の様子を紹介しました。
靴袋のクオリティが違ったり、自分のほうはフィッティングが少々甘かったりで、ちょっと微妙な空気になったりもしましたが、そこの悩みをすぐに共有し会話できるのはやっぱり楽しいものです。笑
靴好きというだけでも珍しい趣味なのに、こんな近しいところにその趣味を分かち合える友人がいるのは本当に幸せだなと改めて思った1日でした~。
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