J.M. WESTONの純正グリース(ソールワックス)を使ってみた話。

革靴といえばレザーソール!

革靴愛好家にとっては底が擦り減りやすかったり専用のケアが必要だったりと手間がかかりがちなレザーソールですが、その履き心地や返りの良さはラバーソールでは決して味わえない極上の歩行感なのは誰も否定できないところではないでしょうか。

今回はそんなレザーソールでもっとも有名といっても過言ではないフランスのシューメーカーJ.M. WESTONの純正グリースを手に入れたので使っていきたいと思います。


J.M. WESTON純正グリース

靴クリームやワックス、靴ブラシに靴ベラなどなどの純正品が充実しているウェストンですが、実はレザーソール用の純正グリースも販売しています。

J.M. WESTON純正シューケア用品の関連記事

以前から気にはなっていたのですが、すでにいくつかのレザーソール用シューケアグッズを持っていたため購入には至ってなかったのですが、現地フランスでお安く手に入るなら!ってことでちゃっかり入手しておりました。

裏面には簡単な説明が記載されています。

  • J.M. WESTON専用の動物や植物のワックスで作られた皮革用グリースです。
  • 皮革に栄養を与え、保護し、防水効果を与えます。
  • グリースは少量を塗布して使用します。

これだけだと割と気になる頻度が一切わかりませんねえ…。

のでシャンゼリゼ通り店のスタッフに聞いてみると「よく履く靴なら大体2週間に1度程度で良いです。」とのことでした。

おーし、これで安心して使えるぞ!

タナリーバスタンについて

と、ここで一旦JMウェストンの専用タナリー「バスタン」について触れておきます。

1892年にフランスはリモージュで創業したタナリーバスタン。

中世から伝わるベジタブルタンニン鞣しをメインとした皮革工場で、約100年後の1981年からJ.M. WESTONの傘下に入りました。

タナリーバスタンでは主に3つの種類の皮革を製造しています。

  • レザーソール用皮革
  • 中底(足が触れる部分)用皮革
  • 馬具用皮革

これらの皮革はベジタブルタンニンや栗、オークバークなどの天然材料を用いて、約10-12か月という極めて長い期間の中で大変な手間暇をかけて作られています。

そんな極めて伝統的で高品質なレザーソールを味わえるのがJ.M. WESTONだけの特権なんです。

(最近では日本の純正修理を行っているスコッチグレイン社にも少量供給しているそうです)


純正ソールワックスを実際に使ってみる

J.M. ウェストンの純正グリース

こちらがJ.M. WESTON純正グリース(ソールワックス)です。

ううーん、どう考えても一回使われてる!!流石フランス笑

今回このJMW純正グリースを使用するのは、同じく先日購入したばかりのJMW376フルブローグです。その履き心地は本当に素晴らしく週2回以上履いてしまいたいほど!

タナリーバスタンで製造された分厚いシングルレザーソールがご覧の通り、カラス色で仕上げられています。

さて、肝心のグリースですが見た目に反して指に取るとサッと溶けるような感触です。

匂いはかなり甘めでケミカルな感じはほぼありません、指でこねるとあっという間にオイル状に溶けていきます。

これはなかなか浸透力が高そうで期待できます!

1.レザーソールにJMW純正グリースを塗り込む

通常であれば多少削れて塗装が剥げたくらいにソールケアアイテムを使用するものですが、今回は履き下ろしのタイミングで使ってみました。

カラス塗装があるのであまり浸透しないかな?と思いましたが意外にもスーッとレザーソールにグリースが入っていきます。おやおや、これはなかなかに面白いぞ?

2.純正グリースを乾かす

ソールワックスをレザーソールに塗りこんだ後はベトベト感が消えるまで落ち着かせます。

今回は30分ほど置いてからネル生地で乾拭きをしておきました。シールがついていない側が塗布した方のレザーソールです。

3.歩いてみる

左足のレザーソールにはJMW純正グリースが塗ってあります。

反対の右足には何も塗っておらずの状態です。さっそく歩いてみましょう!

うーん、純正グリースの有り無しでとくに歩行感は変わりません。

塗ってる方が滑るだとか、塗ってないほうが引っかかるとかそういった小さな差も特に感じません。

やく15分ほど散歩してみました。自宅に戻りレザーソールの状態をチェックしてみましょう。

JMW純正グリースの効果

さて純正グリースの効果はいかほどだったのでしょうか?

画像の上側がグリースなし、下側がグリースありです。

微妙~な差ですがグリース無しの方が白く削れた部分が広範囲なのがわかります。

削れている範囲自体はほぼ同じですが、削れ具合に差が出ているように見えますね。

たった15分でこの差ですから、靴と共に歩む長い年月のなかでは相当な差として現れてきてそうですね。


J.M. ウェストン純正ソールワックス(グリース)まとめ

J.M. WESTON Grease

ということで今回はJ.M. ウェストンの純正グリース(ソールワックス)の使用レポートでした。

伝統的な手法で作られているレザーソールに、伝統的なレシピ(成分的にはそう見えます)で作られたグリースはまさに相性抜群と考えても間違いなさそうです。

180ローファーなど、タナリーバスタンのレザーソールを使ったシューズをお持ちの方はぜひ一度試してみてはいかがでしょうか?ハーフラバーではなかなか味わえない歩行感を長く味わえること間違いなしですよ!