革靴の聖地、ノーサンプトン。
ロンドンから北に約100kmほど。列車に乗って揺られていくと辿り着くこの街では、ジョンロブ、エドワードグリーン、チャーチ、クロケット&ジョーンズ、チーニーと英国を代表する数々の高級シューズブランドが工場を構えており、お得に本格紳士靴を手に入れる事ができることでも有名です。
約2年前に訪れた結果、今でも活躍する素晴らしい革靴達をお得に入手する事ができました。
今回、靴好き仲間でもある友人Zと再訪することが出来ました。その様子をお伝えしたいと思います。
ノーサンプトンへ出発!
旅の始まりはユーストン駅から。
ロンドンからノーサンプトンに向かうにはレンタカーか、列車を使って行くことになります。一般的な旅行者だったら列車を使うと楽だと思います。
相変わらず出発10分前くらいにならないと到着プラットフォームがわからないシステム。
そういえば運行会社が少し変更になっていました。ミッドランド鉄道から西ミッドランド鉄道へ。予約方法も変わっていたので後日ご紹介できればと思います。
旅のお供はミートパイ
ノーサンプトンに向かう列車の中でまたイギリスのミートパイが食べたいなあと思っていたらしっかりまだ店舗は健在でした。
嬉しいなあ、また買っちゃおう。今回はどれにしようかな?
よーし、準備は整った!
久しぶりのミートパイ、とっても楽しみです。
半分に割ってみました。うーむ、どちらも甲乙つけがたいくらい美味しいです。イギリスのご飯がまずいって言ったやつ出てこい!(笑)
そして朝にこれを食べておけばお昼過ぎまでお腹が減らないくらい腹持ちがいいので、ファクトリーストア巡りにはピッタリなんです。
上:ステーキ&エール
下:ステーキ&スティルトンチーズ
車窓を眺めながら前回を思い出します。
今回は前回とは異なりあえてターゲットを絞っていません。出発前に妻にこう言われました。「決めたものを買いに行くんじゃなくて、出会ってビビッときたものを買いなよ~。」
今回のテーマはまさにこれ。自分がビビッときた靴を持って帰ることができればなと思っています。(と言いながらもブーツは欲しい…笑)
ノーサンプトン駅に到着
うぉー!この景色。テンション上がる!
Welcome to Northampton・・・私はCome back to Northamptonですね。(笑)
ノーサンプトンの移動は基本的にタクシー移動となります。
ノーサンプトン駅からジョンロブファクトリーストアへはタクシーで約10分。
ジョンロブ(JOHN LOBB)ファクトリーストア
2年前と変わらず、インターフォンを押して入れてもらうゲート式の入場口です。
入り口を開けてもらったらそのまま店内に案内してもらいました。
まさかのスペシャルコーナーを発見!
おやおや?
何やら奥に良い感じコーナーがあります、どれどれ。
まさかの人気商品コーナーでした。
ローファーのLOPEZ、キャップトゥのCITY/CITY2、ダブルモンクのWILLIAM/WILLIAM2、そのブーツ版となるWILLIAM BOOTS。
そして・・・あのプレステージラインのセミブローグPHILIP2!?と思ったのですが、マイサイズは残念ながらありませんでした(泣)
ということでマイサイズの棚から置いてある靴達を試していくことにしました。
今回は何があるかな?
前回はダブルモンクのウィリアム2とキャップトゥのシティ2で散々悩んだ記憶がありますが果たして…。
ジョンロブを試着
CHAMBORDⅡ(シャンボード2)Last8695 カーフ
いきなり大物です。スキンステッチのUチップシューズ、シャンボード2。エドワードグリーンのドーバーに非常に似ているスタイルです。
私はジョンロブだとLast7000 8.0EEがマイサイズなのですが、ハーフサイズアップウィズダウンとなるこのサイズ。カカトがやや浮きますが、他は良さそうです。
HINTON(ヒントン)Last8695 コンビカーフ
次に試着したのふんわりと狙っていたドレスブーツタイプとなるHINTON。上部がカーフで下部がキャビアグレインだったはず…。しかし、ちょっとだけ甲が高くて合いません。足入れ感はなかなか良い感じなのですが、新品の段階でこんなに羽根が閉じてしまっていては後々ブカブカになりそうです。
HAYES(ヘイス)Last7000 ミュージアムカーフ
最後に超大物が来ました。あの2017年イヤーモデルのHAYESです。ちょっと赤味がかったプラムミュージアムカーフ、そして超高品質な1枚革だけで作られた職人芸の極み。
ただ1つ、スキンステッチ跡が甲側に向かって若干伸びてしまっていますが、他は完璧な状態なこの一足。もちろんプレステージラインです。これはとりあえず一足持っていてもいいかな?なんて邪な気持ちが出てきました。
が、しかしジョンロブの8.5はやはり大きいようです。うーむ、今回はロブとは縁がないみたいです、残念。
友人Zは・・・。
どんぴしゃサイズかつパーフェクトコンディションのCHAPEL ダークブラウンミュージアムカーフがあったのですが、何やらピンとこなかったらしくまさかのスルー。
勿体ないと思ったのですが、「やっぱり気に入った靴買わないとさ。」との言葉がちょっと心に刺さったミウラでした。
ということで次の目的地、エドワードグリーンファクトリーストアに向かいます!
エドワードグリーン(Edward Green)ファクトリーストア
さあ、着きました!2年前はまったくマイサイズが無かったエドワードグリーン。今回は果たして?
ちなみに予約は不要です。玄関ブザーを鳴らしてドアを開けてもらったら中で来訪者ノートに名前を書きます。その後スタッフの方と一緒に工場内を通ってファクトリーストアに案内してもらえます。
またも戻ってきましたこの幸せ空間に。
今回はどうでしょうか?前回はほとんどマイサイズがなかったので、あまり期待はせず…。
今回はマイサイズがスゴイ!
と思ったら今年はマイサイズの棚が物凄い充実している!
超大興奮!2年前は数えるほどしかなかったのに・・・やったー!
エドワードグリーンを試着する
NEWMARKET(ニューマーケット)Last82 ユタカーフ
なんだかんだブーツから試着していきます。
エドワードグリーンだけが持っているオイルド型押しレザーのユタカーフを採用したサイドゴアブーツ、ニューマーケット。いきなりあったらいいなと思っていたやつが登場してきました。
82ラストは初めてでしたが、事前情報通りちょっとロングノーズなんですね。202ラストと比べて横幅が細身ということでちょっと気になっていましたが、柔らかいユタカーフのおかげかあまり気になりません。
DOVER(ドーバー)Last202 カントリーカーフ
次に試着したのはこちら。THEエドワードグリーンとなるDOVERです。アッパーは激シブのウォルナッツカントリーカーフ。
シボ革も珍しくていいですねえ、とはいうもののユタカーフのものを持っているのでスルー。
HALIFAX(ハリファクス)Last202 ユタカーフ
最後に試着したのがエドワードグリーンを代表するモデルDOVERのチャッカブーツタイプ。
いやこれはかなり良い!エドワードグリーンでしか作られていない素材に、エドワードグリーンを代表するモデルのブーツタイプ。そしてまだ持っていない黒。
うーむ、このハリファクスは欲しいかもしれません…、ビビっときた気がする!
よし買おう!(笑)
友人Zは・・・。
888ラストのASQUITH(チェスナットアンティーク)、32ラストのDOVER(バーガンディアンティーク)とかなりの大当たりの2択で悩んでいました。足が細い友人Zはこういった選択肢があるのがうらやましい!
さてさて、どれにするか・・・。
まさかのヒラリー社長登場!
うーん、と悩んでいたら後ろから人の気配が。
我々以外のお客さんかな?と思ったら、まさかのあのヒラリーフリーマン社長でした!
フィッティングを中止し、自然と立ち上がり、背筋を伸ばす我々(笑)
どうやら打ち合わせの途中だったようなので、打ち合わせ終わりに写真をお願いしたら快諾いただいてしまいました。完全にミーハーです。
ガッチリとエドワードグリーンファンになった我々2人。手に持った靴達をGETした後はチャーチファクトリーストアに向かいます!
チャーチ(Church’s)ファクトリーストア
最後に訪れたチャーチファクトリーストア。
2年前、コンサルを購入したのは良い思い出。いまだにここぞと言ったタイミングで活躍してくれています。
最後のファクトリーストアということで張り切る友人Z。
前から狙っていたグラフトンやチェットウィンドなどが大量にあり迷いに迷っています!そしてジョンロブとエドワードグリーンの半分以下の価格も魅力的です。
しかし…どうにも決め切れない。
と思っていたら悩みを吹っ飛ばす一足が窓と棚の奥から(笑)飛び出してきました。
SHAVINGTON(シャビントン)Last160 ネバダカーフ
それがこのシャビントンです。チャーチの新作でラストは160。160ラストはエドワードグリーンの202ラストにとても似ていると感じました。指回りはオールデンのモディファイドラストのように広がっています。古き良きイングランドスタイルの木型なのかもしれませんね。
友人Zはセミブローグを探していたのですが、以前からこのチャーチのシャビントンに注目していました。憧れのシャビントン、どうやら足にピッタリフィットしたようです。
WESLEY(ウェスリー)リザードレザー
予算が尽きてしまった私は試着のみ。初めてエキゾチックレザーに足を入れてみましたが、結構柔らかいものなんですねえ。いつか手を出してみたいような、見たくないような。とりあえずまだ私には早そうです。
帰り際、ちょこっとだけ工場が見えました。いつか本格靴の工場見学もしてみたいものです。
両手に紙袋を携える日本男児(靴パラ)二人。
良い旅でした。
ノーサンプトンに撮影スポット誕生!
そうそう、チャーチからノーサンプトン駅の帰り道に素晴らしい写真スポットが誕生していたのでご紹介させてください。
チャーチから帰るレンガ橋の上にSORRYというタグが描かれている場所があります。
この右側に買い物袋を持って立つと・・・。
はい、インスタ映えー!
ノーサンプトンで買い過ぎた際には彼女か奥さんに送れば許してもらえる可能性UP!?かもしれないですね。(笑)
場所はこちら
チャーチファクトリーストアからノーサンプトン駅までは徒歩10分かからない程度です。ぜひぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
まとめ
ということでノーサンプトン再訪記はこれにて終了です。
やはり革靴の聖地、今回も素晴らしい経験と出会いに恵まれました。
大きな声で言えませんが・・・やっぱりいつかまた行きたいですね。(笑)
ロンドンでしたい100のこと 大好きな街を暮らすように楽しむ旅
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