革靴のシューケアを考えたとき、いくつかの要素が出てきます。
補色、光沢、そして保革。
大抵の靴クリームはこれらをバランス良く網羅しているものだと思いますが、自分で革靴を手入れする人が増えた昨今、ユーザーの色々なニーズに答えるため、なかなか尖ったアイテムも発売され始めています。
ブートブラック リッチモイスチャー
ということで今回手に入れたのは日本が世界に誇る*シューケアメーカーコロンブス社の最上級ライン”Boot Black”シリーズのリッチモイスチャーです。
なんとこのアイテム、とにかく保革に超絶特化したアイテムとしても巷で有名で、某有名修理店さんや伊勢丹公式ブログでも取り上げられるほどの実力派アイテムなんです!
以前から気にはなっていたのですが、タピールやコロニル1909シュプリームクリームデラックスで十分かな?なんて思っていたところ、先日当ブログ上で一押しいただいたこともあり、ついに購入してみました。(笑)
*昨年よりコロンブス社はエドワードグリーンの純正ケア用品のOEM供給を始めました。
リッチモイスチャーの成分
さて、気になるBoot Blackリッチモイスチャーの成分ですが、ジョンマスターオーガニックでも有名なアフリカ産のオーガニックアルガンオイルをメインとしつつ、さらにマカダミアナッツバター、そしてヒマワリバターが配合されているようです。
オーガニックアルガンオイルが栄養と柔軟性。
マカダミアナッツバターとヒマワリバターで優しく滑らかな触り心地。
そしてカルナバ椰子のワックスで光沢。
とこんな感じの組み立て方がされているようですね。
シューケアアイテムとは思えないトロリとした液体が瓶の中に見えます。
成分的にも中性ということや本当の意味で無色(カラーレス)のため、どんな色合いの皮革にも安心して使用できるのは嬉しいポイントの1つです。
実際に使ってみる。
さて、せっかく手に入れたシューケアアイテムですが、春を迎えたばかりということもあり、ほとんどのシューズたちはケア済みの状況。一体どれで試そうかなあと悩んでいたら、妻がローファーなどを持ってきました。
よく見るとどれも少し乾燥していたり若干汚れがあるような・・・?
そう、私と違って自分でシューケアをしない妻の靴たちが今か今かと私にシューケアされることを待っていたのです。(泣)
手順1 ホコリや砂を落とす
サフィールのグランドホースブラシは本当に役立ちます。
長めの馬毛が大きなブラシにみっちり詰まっているのであっという間にホコリなどを落とすことができます。最近知ったのですがもう一段階大きなタイプもあるらしく、現在欲しいものリストの上位に躍り出ています。(笑)
手順2 リッチモイスチャーを塗り込む
瓶に入ったリッチモイスチャー。
多分成分が分離することはないんでしょうが、一応振ります。
蓋は大き目のスクリューキャップです。
瓶の先には本当にスキンケアの化粧品のような細めの抽出口が付いています。
柔らかい布でリッチモイスチャーを取ります。
瓶なので、押し出すことはできない点に注意。
薄ーくそして優しく塗り込んでいきます。商品説明文にもわざわざ”優しく塗り込んで”という文章が入っているくらいですから力は入れないほうが良さそうです。
ちなみにそこまで一気に浸透するタイプではないのでゆっくり作業しても問題ないですよ。
手順3 乾燥させる
塗り込んでいくとベールのように膜が出来てくるのがわかるので、全体にまとったと思ったら少し放置して乾かします。
手順4 優しくポリッシング
最後は柔らかい布やポリッシングミトンで優しく磨いていきます。
控えめですが自然でなかなか良い艶が出てきますよ♪
ビフォーアフター
さてさて、その効果が気になるブートブラックのリッチモイスチャー。
早速実際に触ってその差を体感していきたいと思います。
リッチモイスチャー使用前
まずはリッチモイスチャーを使用していない左足の小指の付け根を押してみます。
流石J.M.Westonのボックスカーフ、固いです。(笑)
リッチモイスチャー使用後
さて、実際にリッチモイスチャーを使用した右足はどうでしょうか。
ミウラ妻「少しだけ柔らかくなった!いい感じ!」
・・・数分後
ミウラ妻「この2足もお願いしたいの。」
ドクターマーチンとチャーチにリッチモイスチャーを試す
ということで急遽参戦したミウラ妻のドクターマーチン T-BAR。先ほどとは作戦を変えてリッチモイスチャーをガッツリかけてみることにしました。
リッチモイスチャーをだっぷり塗り込む
もう指で伸ばします。
カルナバワックス以外はスキンケア商品とそう変わらない成分だから問題ないでしょうし!
チャーチのシャノンにも。樹脂コーティングされたポリッシュドバインダーにはどの程度効果があるのかも楽しみなところです。
ベールが張ったら乾燥させます
ちょっと面白く感じたのが樹脂加工されているこの2足だと膜が張ったときとてもわかりやすいということ。成分があまり中に吸収されていないからでしょうか?ボックスカーフに比べて明らかにベールが張ったことが確認できます。
柔らかい布で磨き上げます。
おっと!カルナバワックスのおかげかとっても綺麗な光沢が生まれてきました。
透明感が溢れる光り方で、これはちょっと良いかもしれません。
ビフォーアフター2回目
先ほどと同様に小指の付け根を指で押すことでどの程度柔らかくなったかを確認していきたいと思います。
ドクターマーチン×Boot Black リッチモイスチャー
まずはドクターマーチンから。
ミウラ妻「すっごい柔らかくなった。」
え?そんなに?と思って私も触らせてもらいましたが、確かにかなり柔らかくなっています!つける量が良かったのか、皮革との相性が良かったのかはわかりませんが、とにかくBootBlackのリッチモイスチャーはドクターマーチンに効果ありのようです。
そして右足だけがなかなかに良い光沢をもっていることにも注目です。
チャーチ×Boot Black リッチモイスチャー
さて次は個人的に注目をチャーチ、ポリッシュドバインダー。
ミウラ妻「うーん、これは変わらないね。」
残念ながらポリッシュドバインダーにはあまり効果がないようです。ただし、光沢という意味では画像の通り透明感溢れる光沢を放っていることから、一概にも効果なしとは言えなさそうです。
J.M.Weston×Boot Black リッチモイスチャー
一番最初に試したWESTONも改めて。
ミウラ妻「マーチンほどじゃないけど、やっぱり柔らかくなってる。」
これはもしかしたらリッチモイスチャーを付けた量の違いなのかもしれません。WESTONのローファーに関しては光沢でもあまり差が出ていないですし、マーチンくらいだっぷり使うとまた結果は変わるかもしれませんね。
ブートブラック リッチモイスチャー
まとめ
ブートブラックのリッチモイスチャーは、天然成分をたっぷり使っていて皮革にも肌にも優しいシューケアアイテムでした。
少し値段は張りますが、日本製のシューケアアイテムにこだわるかつ、なるべくシューケアアイテム数を減らしたい方にはピッタリのアイテム。
香りも無いですし、肌にも良い成分ばかりが使用されていることから素手でも安心して使うことができるのがナイスなポイントだと思います。
オススメしたいのは女性のシューラバーの方ですね。ほぼ無臭ですし、オーガニックアルガンオイルが主成分なら安心して使えちゃいますよね。(笑) ということで、気になっていた方は一度使ってみる価値アリだと思うシューケアアイテムでした。
- 安心安全な日本製
- 高級化粧品にも使われるオーガニックアルガンオイルが主成分
- 今までひと味もふた味も違うデリケートクリームとして使うのもアリ
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