デリケートクリームといえば、革靴のみならず皮革製品の万能アイテムとして不動の地位を確立しているナイスなレザーケアおよびシューケアアイテムの1つです。
ミウラ自身もM.モゥブレイ社のデリケートクリームにはかーなりお世話になっており、皮革の乾燥が気になるとき、革靴が雨に降られたときなど、とにかく困ったらデリケートクリームといった塩梅でヘビーに使用しています。
しかし、とにかく使い勝手が良すぎるこのデリケートクリーム、あっという間になくなりそうな雰囲気・・・。他のアイテムを買うついでにもう一瓶買おうかなあ?とシューケアグッズサイトを見ていると、どうやらM.モゥブレイの最高級ラインとなるM.モゥブレイプレステージラインでもデリケートクリームが販売されているよう。さっそく購入して使ってみました。
M.Mowbray Rich Delicate Cream
M.モゥブレイとは?
そもそもM.モゥブレイは日本のシューケア用品メーカーR&D社が送り出す高品質なシューケアブランドです。ほとんどの製品はあのイタリアで製造されており、イタリア地方のノーザンプトンとの声もあるトスカーナ地方で丁寧に作られているのが特徴です。
とくにクリーム関係は自信を持っており、すべて職人による手作りとなるハンドメイドクリームにこだわっているのが他のメーカーとはひと味違うポイントですね。
プレステージラインは何が違う?
プレステージラインはさらに天然成分にこだわった製品群となり、より環境に優しく、より高品質な仕上がりになっているそうです。
今回のリッチデリケートクリームにおいてもアボカドオイルを主成分としていることを全面にアピールできるほどです。アボカドは森のバターと呼ばれるほど栄養に富んでおり、オーガニックコスメにもよく使われています。
R&Dによると乾燥してしまった皮革のうるおい補給や、硬化した皮革の柔軟性を取り戻したり、皮革の劣化を抑えたりハリを与えたりする効果が期待できるとのこと。
成分表においてもアボカドオイルが一番最初に記載されています。次点が乳化剤となる有機溶剤ですね。
リッチデリケートクリームの使い方
それでは実際にM.モゥブレイプレステージのリッチデリケートクリームを使ってみます。使用手順は下記となります。
- 布や柔らかい毛のブラシにリッチデリケートクリームを取る。
- 革靴などの皮革製品に塗りこむ。
- 全体的に塗りこみ終わったら乾拭きする。
とってもシンプルな3ステップです。
今回は雨に降られてしまったリーガルのプレーントゥにこのリッチデリケートクリームを使ってシューケアしていきたいと思います。
1.布や柔らかい毛のブラシにリッチデリケートクリームを取る。
まずはリッチデリケートクリームの匂いや感触を確認してみます。思ったより爽やかな匂いがあり、通常のデリケートクリームと異なり男性的な匂いがあまりしません。
触った感触は思ったよりしっかりしたテクスチャーといったところです。半透明のクリームにしてはゆるくないように思います。
ちなみにミウラはクリーム指塗り派です。これはもう最初の先生(The Lounge H氏)の教えによるもので、指で塗りこむことによりクリームを取り過ぎなくなりますし、皮革への浸透具合などがわかりやすいためです。
靴磨き世界一に輝いたBrift hの札幌支店The Loungeの靴磨き教室
The Loungeでの靴磨き教室は定期的に開催されているので興味のある方は是非足を運んでみてください。私もそろそろ復習しに行きたいところです。
2.革靴などの皮革製品に塗りこむ。
実際に塗りこんでいきます。写真撮影用に多く指に取ってしまいましたが、もう少し少な目で良いと思います。リッチデリケートクリームはしっかりしたタイプのクリームのため、デリケートクリームよりは伸びずらい感覚があります。
全体がしっとりとし、色もやや濃くなりました。
油分と水分が皮革に入っていっている証拠ですね。さらに浸透するまで少しだけ待ちます。
3.全体的に塗りこみ終わったら乾拭きする。
最後は乾拭きです。
柔らかい布も良いですがとにかく乾拭きではこのペダックのレザーグローブが私のお気に入り。
天然の羊毛が本当に優しくそして心地よい拭き心地を演出してくれるんです。
リッチデリケートクリームの実力を確認する
こちらがリッチデリケートクリームを塗り込み、そして乾拭きしたあとのリーガルプレーントゥです。雨により油分が抜けて乾燥気味になっていたアッパーはしっとり感を取り戻し、さらにはツヤも復活しました。
左がアボカドオイルが主成分となっているM.モゥブレイのリッチデリケートクリームの仕上がり。
右が雨にあたってそのままのものです。
このアングルだとちょっとわかりずらいですが、雨による汚れなどが取り除かれており、実際に見ると光り方にも若干の差があります。
うーん、リッチデリケートクリーム、良い感じです!
ノーマルのデリケートクリームと比較してみる
さて、リッチデリケートクリームがその名にたがわぬ効果があることがわかりましたが、ノーマルラインのデリケートクリームとはどれだけの差があるのでしょうか?
実際に両方とも使用して比較してみました。
デリケートクリームの手触りと香り
リッチデリケートクリーム
- 主成分:アボカドオイル、有機溶剤
- 触り心地:半透明クリームにしてはやや固め
- 香り:やや甘めかつ爽やかな香り
ノーマルデリケートクリーム
- 主成分:ラノリン、油脂、有機溶剤
- 触り心地:半透明クリームらしい柔らかさ
- 香り:爽やかだがやや人工的な香り
ノーマルデリケートクリームを改めて使ってみる
以前他の記事でも使用した手順をご紹介していますが、せっかくなので改めて。
1.デリケートクリームを取り、革靴に塗りこむ
指にM.モゥブレイデリケートクリームを取り、革靴全体に塗りこんでいきます。
水が多い配合となっているのでどんどん濡れたような表情になってきます。
2.デリケートクリームが浸透するのを待つ
デリケートクリームを塗りこみ終わったら皮革に浸透するまで待ちます。大体3分程度でしょうか。
3.柔らかい布やレザーグローブで乾拭きする
デリケートクリームには少ないですがロウ分が含まれていることもあり、表面を鳴らすイメージで拭き上げます。
4.完成!
フィニッシュ!やはりデリケートクリームは良いですね、
控えめだけど上品な光沢に仕上がりました。リッチデリケートクリームの方が光っている気もします。
仕上がりを比較
さてついに準備が整いました。左がリッチデリケートクリーム、右がデリケートクリームです。写真ではわかりずらいのですが、光沢、ツヤ感は明らかにリッチデリケートクリームのほうが上です。
こちらの角度だとツヤ感の差が先ほどよりはわかるかもしれません。
とはいうものの乾燥した皮革への潤い補給という点ではほとんど変わりないように思います。
デリケートクリームだけで手入れしないのであればどちらを選んでもあまり効果に変わりないかもしれませんね。(笑)
リッチデリケートクリームのまとめ
ということで今回はM.モウブレイのリッチデリケートクリームでした。
自然の成分などに気にするシューラバーの方には一歩進んだデリケートクリームとしてオススメできるアイテムといったところ。そこまで気にならない方は通常のデリケートクリームでも十分かと思います。
また、ノーマルデリケートクリームとリッチデリケートクリームでは香りがかなり異なるのでそのあたりの好き嫌いで選ぶのもありかもしれませんね。
ちなみに私はリッチデリケートクリームが好みなので、いつも玄関に常備しています。笑
- 天然素材だけで作られたデリケートクリーム
- 森のバターとも呼ばれる”アボカドのオイル”を使用
- とっても良い香りが嬉しい
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