30代も半ばに差し掛かり、ちょっといいデニムがほしくなってきた今日この頃。
ここ最近はユニクロのデニムで過ごしてきたのですが、長く付きあえる一本というものに強く惹かれていました。
とはいうものの、今までいわゆるジーンズに興味がなかったのでどんなブランドが「いまの自分のスタイルに合うのか」さっぱり検討もつきません。
そんなとき見つけたのが先日、別注オールデン#5610を購入したアナトミカのこだわりデニムラインでした。
Anatomicaの服作り
出典:https://anatomica.fr/
1994年にピエール・フルニエによって誕生したAnatomica。
強烈なまでにフィッティングにこだわった上質な服と靴を提供するお店として服好き界隈では極めて高い評価を得ているセレクトショップです。
人体を覆う履物と衣類は構造上、元来着用するその人物を尊敬して形成される。即ち販売する商品は特別な形をしていて当然であり、多種多様な形とサイズに至る。ピエール曰く「ANATOMICAではマーケティング戦略を練ることは無い。ANATOMICAで唯一対象とされるのはスタッフを含めANATOMICAが推し進めるフィッティングを理解できる顧客だけであり、店舗スタッフが全ての商品に対して個々に採寸しそれを納得できる顧客だけである」。ANATOMICAでは単に販売するだけでなくエスプリも同時に主張する。1994年に起こったANATOMICAISMは開店当時押し売りとも誤解をうけたが、時間を経てパリ、そして世界各国の人々に認知されて広がりを見せている。特に店舗スタッフがブラナックディバイスを使用して計測するシューフィッティングには誰もが納得し多くのリピーターを招いている。
出典:http://anatomica.jp/
そんなお店が「履き心地が良く、オールデンにぴったり合うデニム」を売っているとなればチェックせざるを得ないというのが靴好きもといオールデン好きの宿命というもの。(笑)
さっそく札幌にあるAnatomica Sapporoに足を運んだのでした。
アナトミカ618デニムのバリエーション
とここで本題に入る前に現在Anatomicaで展開されているジーンズを確認しておきます。
アナトミカでは618シリーズというデニムラインが展開されており、618=アナトミカのデニムということみたいですね。
また、メンズとレディースでさらに細分化されており、メンズは後述する4型、レディースはマリリン1と2の2種のようです。
オリジナル(618 Original)
まず1つ目は618 Originalと呼ばれるアナトミカのデニムを代表する一本です。
黄金比を目指してつくられたこのジーンズは股上深めでやや細目のストレートタイプ。
特徴としては横に継ぎ目(いわゆる耳)がなく、一般的なデニムが右綾織になっているのに対し左綾織の生地が採用されており、生地表面が滑らかで柔らかな仕上がりになっています。
とにかくスタンダードなアイテムが好きなミウラとしては第一候補にすぐさま決定です。(笑)
出典:http://anatomica.jp/
テーパード(618 Tapered)
股上深めでサルエルパンツを思わせるやや大き目なシルエットとテーパードが特徴。
その名の通り、足元に行くにしたがって細くなっていくシルエットとなっています。
ボタンフライに右綾織りとリーバイスのようなスタイル。
残念ながらジップフライ派なミウラとしては今回対象外です。(トイレで面倒くさいので…)
出典:http://anatomica.jp/
リーン(618 Lean)
最新作となるリーンはアメリカ製のデニム生地を使ったタイプです。
オリジナルに比べて気持ち大きめに仕上げられたシルエットはどんな角度から見ても美しくジーンズが落ちるように設計されているところがポイント。
まさに大人向けのスタイルということもあってこちらも候補のひとつです。
出典:http://anatomica.jp/
スリム(618 Slim)
最後に紹介するのはすでに廃盤になっており在庫品限りとなっているスリムフィット。
こちらはこれまでの3本とは染めが異なっており、なんと徳島産の本藍で手間暇かけて染められた糸を使って織られた生地を使っています。
日本のルーツを強く感じる生地とともに、スリムフィット好きとしてはやはり狙いたい1本。
ですが一般的なスリムフィットデニムと異なりポリウレタンが入っていないのが気になります。(私の太い足に耐えれるのかという悲しいポイント)
出典:http://anatomica.jp/
618デニムのサイジング
そんなことでいよいよアナトミカ札幌にて試着スタート!
よくよく考えたらデニムを買う時に店員さんのアドバイスと共に決めること自体が久しぶりです。(どんだけユニクラーなのかと)
しかも普段私が足を運ばない本当の服好きのためのお店ですから、ちょっと緊張気味(笑)
自分にピッタリと合うデニムが見つかるといいなぁ!
リーンW31
出典:http://anatomica.jp/
まずは気になっていたリーンをW31を試着します。
いま履いているズボンはほとんどがW31かMサイズが多いです。
聞くとこのリーンはリーバイスの66というモデルをフランス流にリビルドしたようなモデルだそう。
特徴となるストンと落ちるシルエットは確かに綺麗。
ですが、気持ちもう少しだけスリムさがほしいかなあといったところ。
オリジナルW33
出典:http://anatomica.jp/
次に細身のスタンダードを試そうとしたところ
「リーンのW31がややきつめならスタンダードはW33がジャストサイズになるかもしれません」
とのこと。
いままで自分なら決して選ばないサイジングですが、これまた履いてみるとかなりピッタリ。
シルエット的にもまさにアナトミカ!といったフィットしながらもリラックス感も感じられるスタイルで結構気に入りました。
ひとつ気になるのは購入時点で楽なジャストフィットだと履いていくと緩くなってしまうかも?といった点。
スリムW32
出典:http://anatomica.jp/
3本目はスリムフィットです。
日本らしい素材にスリムフィットということでかなりの期待とともに試着!
腰回りは程よいタイト感ですが、太ももが・・・もうほんとピタピタ。
スリムフィットというよりスキニーフィット。しかも一般的なスキニーフィットと違って綿100%ですからちょっと厳しめということで断念。
オリジナルW32
出典:http://anatomica.jp/
最後に試したのがオリジナルのW32です。
これまで試した感じだとなんとなくジャストフィットになる気はしていましたが果たして。
・・・
超絶ピッタリ!
これしかない!これだ!これ、いただきます!
最終的に決めたサイズは?
ということで今回選んだのは618 OriginalのW32です。
腰回りはほどよいジャストタイト感ですし、見た目のシルエットも超綺麗!
タイト過ぎないシルエットが30代っぽい気がしますしね(笑)
これは長い間付き合えるジーンズになりそうです。
※参考になるかわかりませんが私のスペックは身長173cm、68kgです。
裾の長さは?
ちなみに裾の長さは2種類からチョイス。
オススメをお願いしたところ目指すところを聞かれました。
ひとつはノークッション、もうひとつはハーフクッション。
ノークッションを目指すのであれば縮んだ際にはくるぶしが見えるカジュアルなスタイル。ちょっとアナトミカのスタイルとは異なるようです。
ハーフクッションなら革靴との相性もピッタリだし、何よりピエールはこういった丈を好むとのこと。
せっかくなのでね、ピエール風にしてもらいました。
ここ最近はずっと短めにしてたのでちょうど良い具合も分かりませんでしたから。
618オリジナルジーンズのコーディネート
ということでこちらが裾上げ後に到着したMYデニムです。
まだ肌寒い春先ですからお気に入りのバブアーを合わせてみました。
なかなか大人なスタイリングになったと思います。(無難なアイテムを合わせただけとも言う)
ALDENに超絶合うデニム
さて、このアナトミカの618オリジナルジーンズはオールデンにもピタリと合うと評判のデニムです。
着心地を最優先するブランドポリシーを取っているAnatomicaでは、極めて履き心地が良いことで有名なオールデンのモディファイドラストを用いた靴も販売しています。
このオールデンとの相性も考えられて作られたそうですから、そりゃあ相性も抜群ですよね。
正直に言って、確かにこの組み合わせはカッコいいと思います。(笑)
ちなみに今回合わせているオールデンはアナトミカ専用モデルとなるALDEN #5610です。
Anatomica 618ジーンズのまとめ
今回はパリ発の名店Anatomicaの代表作ともいえる618ジーンズの購入記でした。
オールデン好き、服好きなら一度はチェックしてみる価値があると思いますよ!
ちなみに618オリジナルのサイズですが、ユニクロで選んでいるサイズの1つ上が同じ履き心地になると思います。ユニクロはヌードサイズ表記だからでしょうか?(私はそうでした)
- オールデンにピッタリと合うデニム
- 618Originalはアナトミカらしさを出したオリジナルスタイルが特徴
- ピエールスタイルはハーフクッション
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