レザーソールの寿命をハーフラバーで長くする。
レザーソールが使用されている本格靴はそのまま履き続けるとレザー部分がガンガン劣化していき、足に雨水などが浸透し、靴の寿命を縮めてしまいます。とくに日本のような気候だとその傾向は強いと思います。
それを防ぐ画期的な手法がこのハーフラバーの装着です。
レザーソールの前側をラバーで覆ってしまうことにより、レザーソールへの直接のダメージを防ぎ、またレザー面が削れることによる浸水等を防ぎ、結果的に靴が長持ちします。(これは若かりし頃に履いていたリーガルです。シングルEの27)
ただ一方で履き心地の悪化やエレガントさにかける点など、靴好きを永遠に悩ませるテーマの一つではないでしょうか。
今回、前々から気になっていたユニオンハーフラバーというラバーを装着してもらいましたので、ご紹介したいと思います。
ユニオンワークス特製のガムテープを使って梱包されており、一目で「自分の靴が届いた!」とわかる仕様になっています。
中に入っているのこの靴。チャーチのコンサル。(ってその3なので今さらですね)
私がノーサンプトンに行った際にチャーチのファクトリーストアで購入した思い出深いセカンド品です。
通常、セカンド品やリジェクト品だとモノに対する想いがやや薄くなるものだと思いますが、この靴は私の中で「チャーチの工場であの永遠の定番、コンサルを購入した!」という位置づけなので逆にこのSマークを消したくない気持ちがあったりします。(笑)
このSマークがあることでノーサンプトンを感じているのです!(馬鹿ですね)
中を開けると、元々入っていた靴箱をぷちぷちで包んでいます。
靴箱の蓋を開けるとユニオンワークスの封筒が。
中には領収書とカードが入っていました。裏面には「何か気になる点があったら気軽に電話してくださいね!」とメッセージが。こういうちょっとした心遣いって嬉しいです。
さあ、コンサルとご対面です!
ハーフラバーが装着されたチャーチのコンサルが現れた!
おおー!夢にまでみた(言い過ぎか)ユニオンソールがベッタリとレザーソールに張り付いています!
予想通り、思った以上にたくまして良さそうなユニオンハーフラバー。
もともとイギリス限定で展開していたフィリップスというメーカーの形だそうで以前どこかで他の方のユニオンハーフラバーを取り付けた写真を見てとても羨ましく思ったものです。
今まで近所の修理屋さんでビブラムソールに似たラバーをペタっと貼ってもらっていただけのものだったので、まさかハーフラバーにこういった造形に優れ、機能性にも優れた逸品があるなんて!
そんな想いもありずっとこのユニオンハーフラバーに憧れていました。付けてよかった!
見ての通り、一般的なハーフラバーに比べてやや厚みがあります。素材も摩擦に強そうなゴムなので、長い間保ってくれそうな予感。
トゥ部分の仕上げもバッチリです。
いつもこのトゥ部分(つま先)から剥がれてきていたので、注文の際にその旨を伝えると「ユニオンハーフラバーの場合、基本的にはそこから剥がれることはほぼありません。
万が一剥がれたとしたら送ってください。すぐに対処させていただきますね。」と素敵な回答を頂いてしまい、ハーフラバーへの小さな不安が払拭されたのが記憶に新しいです。
ユニオンハーフラバーとコバが完全に一体化しています。
唯一の気になる点は左右差
唯一の気になる点は左足側の外側がラバーが貼れていないこと。
ハーフラバー側は金型を使って大量生産しているはずなので、おそらく私のコンサルが少し横幅が大きかったのが原因かもしれません。
※チャーチの靴は手作りなので、同じサイズの製品でも製造時期等によって各パーツの大きさなどにバラつきがあります。
だからこそ、自分にフィットした一足を所有できたときの喜びはひとしおとなるわけですね。
Before(ハーフラバーを貼る前。)
After(ハーフラバーを貼った後。)
第3回にわたるチャーチコンサルのプレメンテシリーズもこれにて終了となります。お付き合いいただき(?)ありがとうございました。
あとはこの靴とどれだけの時を過ごせるかですね。ストレートチップは何時でもどこでも使える非常に汎用性が高いスタイルですから、大切に大切に履いて長い付き合いをしたいものです。
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