雨雪用の革靴について考える。 | ミウラな日々

雨雪用の革靴について考える。

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雨の日にどんな革靴を履けば良いのか。

本格靴にハマった紳士の誰もが通る道の一つではないでしょうか。革靴に雨は厳禁というのが基本ルールだとするならばせっかくそれなりの金額を出して購入した靴は必然的に雨の日に履けない。ということになってしまいます。

一方でストームウェルトに代表されるウェルトで若干ながらも靴内部への水の侵入を防ぐといった技術もあるものの、それ一つではアッパー側の浸水には耐えることができません。

アッパー側の対処としてはいわゆる水に強いと呼ばれる革を選ぶことができます。もっとも有名なのはオイルドレザー。革の中に浸透させたオイルのおかげで浸水しづらく、多少濡れたとしてもダメージはほとんどありません。

次に有名なのはガラスレザーでしょう。鞣しん段階で物理的にガラスに貼り付けたレザーの銀面を削り、そこに樹脂塗料などを塗布し磨き上げたものです。この素材の強力さについては過去記事でもご紹介しています。

さらにスエードなどの起毛素材。元々雨に強いバックスキンと呼ばれる鹿革を使っていた歴史があり、現在では牛革に置き換えられているものの防水スプレーを施した時の雨水のはじき具合は素晴らしいものがあります。

最後の一つとしてはシボ革でしょう。通常のカーフにシボ模様の型押しを施したり、そもそも収縮させたていたりするもので、雨を弾く訳ではありませんが濡れた後のダメージが少ないと言ったところでしょう。

自分の雨靴ラインナップを再確認。

今手持ちの雨靴(雨冬用靴)は3足あります。

チャーチ ヒューストン ポリッシュドバインダー黒

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イギリス旅行中にファクトリーで購入した可愛いやつがこのチャーチのヒューストン

136ラストは本来私の足に合わない細身で長めのラストですが80Gを選択することによって解決。

プレーントゥのチェルシーブーツということもあって場所を選ばず脱ぎ履きもすぐにできる頼れる相棒の一人です。

 

チャーチ ストラットン ポリッシュドバインダー黒 ストームウェルト

チャーチでMTOした靴の一足でもあるストラットン

妻のシャノンがあまりにもカッコよかったので黒のプレーントゥが欲しくなったものの、シャノンだとカジュアル過ぎると判断し、173ラストにてプレーントゥを依頼したこちらが出来上がってきた。

ポリッシュドバインダーにストームウェルト、さらには袋ベロと短靴としては最強クラスの防御レベルを誇っています。

 

チャーチ グラフトン ハイランドグレイン焦茶 ストームウェルト

最後の一足はシボ革を使用したチャーチのグラフトン

重厚かつ気品あるブローグが特徴のグラフトンですが、どうにもポリッシュドバインダーにてイメージがわかなかったところにシボ革仕様のこいつがいきなり現れてそのまま購入。

ガラスレザーではないため、サフィールノワールの油性クリームクレム1925で磨き上げ耐水性を確保しています。

今のところ雪でもビクともしません。

 

もう一足くらい欲しい雨雪用ドレスシューズ

私は豪雪地帯に住んでいるものですから、レザーソールの靴などの革靴をそのまま冬季に使用することができません。となると今ある3足だと少し物足りなさを感じています。そこでもう1足購入したいと思っているのですがなかなか候補が固まりません。しかし自分の中である程度の条件を絞るまでには至りました。

  • 購入したことがないブランドであること
  • アッパーはオイルドレザーかシボ革
  • 上記のことからストームウェルトが使用されていること
  • 黒以外の色であること

ということで現在候補に上がっているのが下記の2ブランドです。

エドワードグリーン

イギリス旅行ですっかり買い逃してしまったエドワードグリーン。

実はここのユタカーフというのが非常に良さそう!

シュリンクレザーに見えますが型押しレザーなんでしょうか?

詳細は不明ですが今もっているシボ革とはちょっと異なる表情がたまりません。

しかも名作202は完全に内ぶりのエジプト足にぴったりな木型。

モノのよってはさらにストームウェルトが装備されており、かなりの安心感が想像できます。

 

しかしながらとにかく高い!つい最近(2017年3月)から値上がりしてしまい、ドーバーだと一足20万円に迫る勢いです。

本国でも1000ポンド近くするので税関などいろいろ考えると国内外での差額は3万円程度?

そしてその非常に高価な靴を寿命が短くなるのが明らかな雨雪用にしてしまうのかという葛藤。

本来なら晴れの日用として大切に長く履きたいところですからね。悩ましい。

パラブーツ

密かに目をつけているのがこのフランスが世界に誇るパラブーツ。

靴に関係する部品は全て自社製造で賄っており、特筆すべきは2点。

ノルウェージャンという雪国で開発された最強のウェルトを使用している点、そして自社製造の極めて耐久性に優れるラバーソールを使用している点が挙げられます。

問題点としてはこれまでフランス靴を一切フィッティングしたことがないこと。

これまで散々サイジングで苦労してきたので実際にフィッティングするまではサイズ感を測るのはなかなか難しいことが想定できます。

またノルウェージャンウェルト部分が必ず白い縫糸が使用されておりカジュアル感を強く感じることでしょうか。

近々東京旅行に行く予定があるので、そこでどれだけ情報収集できるかが鍵になりそうです。

(終わり)

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