ジェイエムウェストン705のサイズ感と履き心地レビュー【J.M. Weston チェルシーブーツ】

待ちに待った荷物がフランスからついに届きました。

詳しくは語れない(語る事のできない)紆余曲折があり、ようやく私の元に…。

そんな訳でまたしてもJMウェストンのスペシャルオーダーです。

 


今回のスペシャルオーダーは?

久しぶりに手にしたこの青く大きな箱。

フランスのシューメーカー「J.M. Weston」でMTOをした者だけが手にすることができるスペシャルでシックでハピネスなネイビーのシューボックスです。

 

中から出てきたのは…そう、ソックス…。

 

あ、これは別の話でした。

 

J.M. Weston 705 Chelsea Boots

靴下の話はさておき、こちらが今回新しく我が家に迎えたドレスブーツ。

J.M. Weston 705 チェルシーブーツ(Chelsea Boots)です。

いきなりネタバレですが仕様は下記となります。

シューメーカージェイエムウェストン(J.M. Weston)
靴名705チェルシーブーツ(705 Chelsea Boots)
ラスト(木型)Last 39
グレードスペシャルオーダー
アッパーブラックチェルケスレザー(631 Black Tcherkess)
ライニングライトブルー(Gris Obscur)
ソールタナリーバスタン製シングルレザーソール
サイズ8/ (UK8.5 US9.0)
ウィズD(UK:E US:E)

 


スペシャルオーダーのシューボックス

ウェストンのスペシャルオーダーといえば、前述したように特別なシューボックスが特徴にひとつですが、前回オーダーしたジョッパーブーツとはボックスの仕様が変わっていました。

こすけたネイビーのシューボックスから、ロイヤルブルーのシューボックスへ。

こういった小さなこだわりからミッシェル・ペリー氏からオリビエ・サイヤール氏への世代交代を感じますね。

 


705サイドゴアブーツの特徴

この名作ブーツの特徴や歴史については非常に有名なのでご存知の方も多いかもしれませんが、せっかくですから私なりの視点で再度ご紹介していきたいと思います。

ビートルズに愛されたブーツ

このスタイルのブーツが世に知られたのはやはりビートルズの影響が大きいのではないでしょうか。

モッズ旋風をロンドンから巻き起こした彼らの足元を支えていたのがこのウェストンのチェルシーブーツだそう。

このブーツをモダーンズをはじめとした若者がこぞって真似したことでいまのポピュラーな立ち位置になったそう。

他にもロイヤルファミリーが使っていたとか、実はアメリカで生まれたとか本当に諸説あるのがこのチェルシーブーツのおもしろいところです。

(写真を見る限り、ウェストンの705とはちょっと違う気がしますがあくまで噂ってことで)

出典:https://nostalgiacentral.com/pop-culture/fashion/beatle-boots/

どっしりとしたラスト39

J.M. Weston last39

705チェルシーブーツに採用されている39ラストは、見た目のイメージとは異なりややどっしりとした広めのラストです。

トゥ形状はアーモンド形でややショートノーズで、土踏まずの絞りはほとんどなく、カカトもやや大きめの仕上がり。

オールデンのバリーラストを思わせるしっかりと大地を踏みしめる履き心地が期待できそうですが、詳細のフィーリングは後ほど…。

 

鼻筋の通ったノーズ

705チェルシーブーツの鼻筋

ジェイエムウェストンのブーツの特徴としてこの鼻筋が通ったノーズがあります。

ズボンの折り目のようなクリースはシンプルな見た目にエレガントさを加えてくれます。

RTWのボックスカーフであれば線が見えるほどのクリースがつけられていますが、こちらのシボ革ではやや緩めの仕上がりになっているのがユニークなポイントですね。(厚めの革だと難しいのかも)

 

ギュギュっと絞り込まれたシャフト

一般的なブーツメーカーと一線を画すのがこちらのお尻のシルエット。

アキレス腱にピッタリとフィットするようにギュギュっと絞り込まれたシャフトは美しいの一言。

そして踵部分は球状に立体成型されており、足入れ時はもちろん、歩行時にも感じる不思議なホールド感には本当に驚きます。

 


スペシャルオーダーのこだわりポイントは?

さて、ここからはミウラ自身のこだわりポイントをご紹介させてもらいますね。

どういったところにこだわったMTOなのか?

正直言って長い時間をかけて構想を練っていたスタイルなので本当にお気に入りなところばかりなんです。笑

アッパー:エルメスでも使われるチェルケスカーフ

アッパーに採用したのはいわゆるシボ革です。

シボ革を使った705サイドゴアブーツは、トゥモローランドが別注していましたが、そのとき使用されていたのはグレインカーフと呼ばれるものでどちらかというとシボが凸のタイプ。(イギリス靴ではハイランドグレインと呼ばれるもの)

トゥモローランド札幌店の店頭で見かけたときは「これは無いわー」なんて思っていたのですが、ドレスブーツの追加を真剣に考えたとき、705チェルシーブーツのシルエット、そしてシボ革ならではの実用性を思い出せば出すほど気になってきてきました。

「こんなに雪国に適したナイスなブーツは他にないんじゃないだろうか?」

そう思ってトゥモローランドに確認したのですが時すでに遅し。完売済みとなっていました。(泣)

 

そんな経緯もあったものですから実際にスペシャルオーダーするとなったとき、黒のシボ革は確定事項。

私としては全く同じ仕様はちょっとおもしろくなかったので、何か雪に強くおもしろいグレインレザーがないかな?と思っていたところで見つけたのがこちらのチェルケスグレインレザーと呼ばれるタイプ。

チェルケスの特徴はシボが凹状になっており、ハイランドグレインより上品な表情を感じたのも決めての一つでした。

さらに調べてみるとどうやらエルメスのバッグなどでも使われる皮革素材ということで、雪にも強く、バッグの帝王でも使われている革となれば…もう何物にも私は止められません。(割とミーハー)

場所によって表情が異なるチェルケスグレイン

つま先に注目してみるとシボ革にもかかわらずスムースレザーに近い仕上がりとなっています。

革靴はラストと呼ばれる木型の上に革を乗せ、そこから引っ張りながら底につけて成型していくのですが、こういった先端部分などはかなり強く革が引っ張られる状態になります。

結果、型押しされていたシボは伸び切り、もともとの肌理が出てきます。

なのでパッと見はRTW製品と同じ「普通のチェルシーブーツ」ですが、よく見るとちょっと違うオリジナルなブーツが出来上がったという訳です。

つま先はワックスでコーティングも兼ねて忘れずに磨いていきたいところ。

ライニング:スカイブルー(GRIS OBSCUR)

一枚目の画像でウェストン通の方はこう思ったことでしょう。

「あんなライニングカラーあったかな?」と。

もともとチェルシーブーツは日本で国内オーダーしようと思っていたミウラ。

某店舗に訪れ、サイズを吟味し、アッパーも決めました。

そして、いざライニングを選ぼうと思ったら、自分の中のイメージとして一番のポイントだった水色がないじゃないですか!

JMWESTONライニング色見本 日本

日本では白、ピンク、赤、ダークナチュラル、ナチュラル、ネイビー、カーキ、ブラックのみ。

Mr.Porter別注641ゴルフ

出典:https://www.mrporter.com/en-jp/mens/product/jm_weston/leather-trimmed-suede-kiltie-derby-shoes/

そもそもどこで水色ライニングの存在を知ったかというと、グローバルお洒落ファッションアイテム通販サイトMr.Porterをダラダラと眺めているときに発見した上記画像の641ゴルフがきっかけでした。

Mr. Porterが別注をかけたこのゴルフはアッパーにネイビースエードを採用し、マルチカラーのキルトタンは標準装備。そして何よりエドワードグリーンの緑色のライニングに負けずとも劣らずの美しい水色のライニング。完全に心を奪われました。

でも641ゴルフはすでに所有しているので2足もいらない…。

ということで「いつかウェストンでスペシャルオーダーするなら水色のライニング!」という決意を胸にしまっていたのでした。

本国のスペシャルオーダーはライニングの選択肢が多かった

出典:https://www.jmweston.com/

さて、基本的に諦めの悪い男としてもごく一部で有名なミウラです。

さっそく641ゴルフをサイズ違いでオーダーしまくった本国店舗に連絡を取ります。

そうすると…あるじゃあないですかスカイブルーが。(笑)

正確にはGRIS OBSCURという名前でした。

日本に無いライニングカラーだからといってとくに特別料金がかかる訳でもなく。

結果的にスムーズに自分の理想のライニングカラーを選ぶことができたのでした。

ちなみに本国限定ライニングカラーは下記5色。

  • バーガンディ
  • ダークブラウン
  • スカイブルー(グリスオブスカー)
  • オレンジ(ブリック)
  • ゴールド

※もしかしたらアッパーも本国限定のものがあるかもしれませんね。

ソール:ブラックシングルレザー(改造予定)

ソールはブーツとしてはちょっと控えめなシングルレザーのブラック仕上げとしました。

実はこれには理由があって・・・。

ちょっとしたことを考えていまして、詳細は次回の記事でご紹介したいと思います。

 

スペシャルオーダーならではの特製ネイビーシューツリー

J.M.Westonのスペシャルオーダーの嬉しいポイントのひとつとしてこの特製シューツリーにあるのは間違いありません。

美しいネイビーカラーに仕上げられた特製シューツリ―を手に持つと、スペシャルオーダーした人だけが所有できる喜びを心の底から感じ…。

完全なる靴〇〇〇〇ですね。

 

ちなみにサイズは9でした。(ブーツは8/D)

元々はサイズ8が入る予定でしたが、無理を言ってワンサイズ上げてもらいました。

靴の履きシワがピタピタに伸びる方が好きなんですよね。笑

また、おそらくですがこの特製シューツリーについてはウィズ展開が無いように思っています。

なのでシューツリーのフィット感にこだわる人はオリジナルと入れ替えてもよいかもしれません。

※ちなみにフランスの店員さんに聞いた話によるとこの青いシューツリ―は在庫限りとなってしまうそうですよ。

705チェルシーブーツのサイズ感は?

今回選んだサイズは8.5D(8/D)です。

といっても39ラストは広めのつくりとなっており、UK・US換算だとEウィズになります。

705のサイズ感ですが、実寸26.5cm幅広足の私は一般的には8Eが適正サイズとされますが、最終的に選んだのが8ハーフDです。(UK換算で8.5E)

というのも39ラストはアーモンドトゥかつややショートノーズのため、親指が一番長いエジプト足だとどうしてもつま先がピタリと合わなかったんですね。

そのためサイズをハーフ上げてウィズを下げることで指先の不快感を解消させることにしたのでした。

39ラストのサイズの選び方

この705チェルシーブーツのサイズ感については、かなり惑わされることが多いのではないでしょうか。

というのもSNSなどの感想を眺めるととくに多いのが「試着後にブーツを脱ぐ際に店員さんに手伝ってもらっても大変な有様だった」というもの。

要するにチェルシーブーツの構造上、ある程度足に馴染み易い(伸び易い)のでピタピタなサイズを選んでいるようです。

個人的にはそういった全体的なキツさよりも「甲と踵で足が押さえられているか」「歩いたときに踵が球状のヒールカップに沿って動いているか」を重視したほうが、長い間付き合える履き心地にたどり着ける気がします。

またもう1点注意するべきポイントとして、筒口(シャフト)が合ってる合ってないはあまり気にしないほうが良いと思いました。

私のチェルシーブーツは足の部分についてはしっかりと押さえるべきところが押さえられてますが、正直なところ脹脛はそこまでフィットしていません。

同じUK8.5のチャーチのチェルシーブーツと比べてもシャフトが大きめにつくられています。

ということで705のサイズ選びの結論としては300、310、376からウィズダウン、もしくは722からウィズダウンが同じ履き心地になる可能性が高いと私は思います。

(180と641はシェイプが違いすぎるのであまり参考にならないですね)

参考 私が所有しているウェストンのサイズと履き心地まとめ

製品サイズコメント
1807.5D夏用の薄い靴下でジャストサイズ
6418.0E気持ち緩めだがボールジョイントはジャスト、踵のホールド感弱め
5988.0E羽根がほぼ閉じる。やや指が当たる
3768.5Eビスポークに近いジャストサイズ
7228.5Eややリラックスフィット、浮腫むとジャストサイズ
7058.5D722と同様。ただしシャフトが大きめ

 

722ジョドファーブーツと705チェルシーブーツを比較した場合

722と705を比較する

次にウェストンの2大ブーツ、「722ジョドファーブーツ」と「705チェルシーブーツ」のサイズ感の違いについて比べていきたいと思います。

ネットでJMウェストンのサイズ感を探している方で、この情報を追い求めていた人は結構いるんじゃないでしょうか?

 

こうして並べて見るとトゥの形状を想像以上に明確に異なることがわかります。

  • 722ジョドファーはセミスクエアの41ラスト(8/E)
  • 705チェルシーブーツはエッグトゥの39ラスト(8/D)

41ラストはかなり小さめ、39ラストは割と広めと言われていますが、実際には41ラストはつま先がセミスクエアなのでやや広めですがボールジョイント部までの広がりはそこまで強くありません。

反対に39ラストはアーモンドトゥのつま先が細目ですが、ボールジョイント部までの広がりは強めです。

 

サイズ選びとしては、前述した通り705と722は同サイズでウィズ調整がオススメです。

私は722が8.5Eでかなりジャストサイズです。

一方で705は最初8Eを試したものの横幅にフィット感があまりないにも関わらず、指先がつま先にあたるという状態となってしまいました。

705の8.5Dに変えたところ、722の8.5Eとほぼ同じ履き心地になって快適です。(ただしシャフトはやや大きめ)

ウェストンのドレスブーツのサイズで悩んでいる方は参考にしてみてくださいね。

 

サイズ調整用のレザーシート

ちなみにスペシャルオーダーの場合、フィッティングに疑義があるときはこういったインソールをつけてもらうことができます。「レザーのみタイプ」と「レザー+コルクシート」のタイプがあります。

私はコルクが沈み込んだときのために両方とも付けてもらっちゃいました。笑

※余談ですがシャンゼリゼ通り店ではカカトだけの底上げパーツを使った調整もしてもらえます。

J.M.Weston750チェルシーブーツのまとめ

ということで構想から実現まで非常に長い時を経てミウラの元にきたこのブーツ。

イメージ通りの素晴らしいブーツが手に入って非常に満足しています。

北の大地を10年20年とともに歩んでくれることを願うばかりです。

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