サフィールノワール レザーバームローションといえば、オールデンの聖地ラコタハウスで汚れ落としとして販売されているのが有名ではないでしょうか。
はじめて買う革の宝石コードバン、右も左もわからずとりあえず店員さんに勧められるままに購入してしまったものの、ステインリムーバーの存在を知ってそのまま放置している方は私だけではないと思います。(笑)
ちょっとキツめな匂いもなかなか曲者だったりします。
しかし、ステインリムーバーを使っていくと必ず失敗する時がきます。
加減がわからず、ゴシゴシとステインリムーバーで濡らした布で革靴を擦ってしまった結果、見事に色落ちしてしまうそのときです。(涙)
お気に入りの靴をピカピカにさせよう!という気持ちで靴を磨き始めたのに色が抜けてしまうなんて悲し過ぎます。
しかし、皆そこで気が付きます。
「ステインリムーバーは革に強すぎる。」という事実を。
そうなると一体何を使ってクリームやワックスを落とせばいいのか?と考えますが、今回私が行きついたのがレザーバームローションでした。
汚れ落としにも使えるレザーバームローション
このレザーバームローション、よくよく見るとキャップ部分の金ラベルにこう書いてあります。
汚れ落とし、栄養、光沢
汚れ落としに特化しているステインリムーバーとは異なり、”栄養”と”光沢”という文字が光ります。
そして裏面にある商品説明欄には下記の記載が。
スムース比較全般に使用できるビーズワックスベースのマイルドローション、汚れを落とし、皮革に栄養と柔軟性を与え劣化やひび割れから皮革を守ります。ミンクオイルを配合し保革性能を高めております。
説明文章を確認する限りサフィールノワール レザーバームローションは栄養はミンクオイルで光沢はビーズワックスが担っているようですね。
実際にレザーバームローションで汚れ落としにトライ!
レザーバームローションを手のひらに取ってみました。
ローションと名を打つだけあってまさにその質感はスキンケア用のローションとほとんど一緒です。
ただ前述の通り、匂いがかなり特徴的なのでサフィールノワールクレム1909に比べて非常に好みが分かれると思いますね。
早速ですが、使ってみましょう!
チャーチのウォルナッツネバダカーフを使用したディプロマットのケアに使ってみることにしました。アンティーク仕上げをされたミディアムブラウンのカーフが非常に美しい靴です。
・・・!?
写真の通り、凄まじいくらいに前に塗り込んでいたクリームを落とすことができました。
うすーくうすく塗ってからしっかりブラッシングしていた気になっていたのですが、こんなに塗ってあったとは・・・。ちょっとびっくりしました。
アンティーク加工がされたビルケンシュトックでも汚れが落ちました!
レザーバームローションの光沢性能を試す!
気を取り直して、いつも通りにお気に入りのチャーチの豚毛ブラシを使ってブラッシングを行っていきます。
前回ブリフトアッシュThe Loungeで習った通りにガンガン力を入れて磨き上げていきます。
そして最後はお馴染みのペダックのレザーグローブで乾拭き。
靴を包み込むようにさらさらと磨き上げていきます。
レザーバームローションで仕上げ後
さあ、どちらがレザーバームローションで仕上げたものかわかりますか?
片方が通常のチャーチ純正クリームで仕上げてあります。
・・・
正解は右側(左足)がサフィールノワール レザーバームローションで仕上げたものです!
全然わかりませんよね。むしろ透明感が増しているように見えるくらいです(笑)
右足:チャーチ純正クリームで仕上げ
左足:サフィールノワール レザーバームローションで仕上げ
サフィールノワール レザーバームローションで仕上げた左足。
あまりの透明感を感じて撮影したのですが、この感動が伝わると幸いです。(笑)
右足もサフィールノワール レザーバームローションで仕上げました!
ミンクオイルで栄養が与えられて革はふっくらとしましたし、何より(おそらく無色の)ビーズワックスによる透明感のある光沢がたまりません。
レザーバームローションのまとめ
ミウラ的なレザーバームローションの特徴は以下となりました!
良い点
- 汚れ落とし効果は素晴らしい!しかも革にダメージがほとんどない!
- ミンクオイル配合なので汚れ落としと同時に革に栄養補給ができる!
- ビーズワックスによるみずみずしい透明感のある光沢感!
悪い点
- 匂いがとにかく特徴的!(笑)
こんな人にオススメ!
- ケア用品をできるだけ少なくしたい人。
- 靴磨きが好きだけどステインリムーバーを使いすぎて色が剥げるのが怖い人。
レザーバームローションの使い方
- 靴全体に塗る!
- 柔らかい布で優しく汚れともにローションをふき取る!
- ブラッシングして余計なローションを落とす!
- ここで磨いてフィニッシュ!でもOK!
- 補色したい人は色付きの靴クリームを塗り込んで、あとはいつも通りの手順にて!
かなり使い勝手の良いローションなのでなんで今まで使ってこなかったんだろうか、、、というのが正直な感想です。(笑)
デリケートクリームを使った汚れ落としの記事はこちら
デリケートクリームを使っても靴の汚れを落とすことができます。
ローションよりは効果は落ちますが、革へのダメージはさらに少なそうですよ!
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