オールデンの純正シューツリーをレビュー。|ラスト別のフィット感やサイズの選び方は? | ミウラな日々

オールデンの純正シューツリーをレビュー。|ラスト別のフィット感やサイズの選び方は?

4.5

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オールデン 純正シューツリー プレート

オールデンを買ったら、純正シューツリーも買うべし。

もはやALDENラバー界隈では常識となっているこのルール。

カラー8、ブラックコードバン、レアカラー、カーフ、スエードなどなど、アッパー素材やラスト、デザインが無数にあるオールデンですが、どんなスタイルのALDENにもハマっているのがゴールドプレート付の純正シューキーパーです。

むしろ純正シューツリーと革靴がセットになってこそ、オールデンが完成する気もします。

そんなオールデンアーミーにとっての必需品「ALDENの純正SHOETREE」そのものに加え、オールデンの各ラストへのフィット感等について、このブログ記事では迫っていきたいと思います。

オールデンの純正シューツリーとは?

本格靴アメリカ合衆国代表ブランド「オールデン」が販売するシューツリ―。

知らない方向けに一言で表すと、いわゆる「靴のハンガー」です。

その使用目的は革靴の形崩れおよび防虫防臭……と、履いてないとき(保管時)のカッコ良さ。笑

ヒール部分に貼られたALDENロゴ入り金属プレートはそれだけでも超カッコ良いですが、オールデンに使用することでそのカッコ良さは二倍三倍になること請け合いというまさにオールデンファンのマストアイテムなんです!

Alden shoe tree review

 

これをオールデンに装着すると……。

あっ、オールデンだ!(となる)

オールデンとシューツリー

消臭防虫効果ありの軽量アロマティックシダー製

このシューツリーの材料となるのは北アメリカ東部で伐採される針葉樹となるアロマティックシダー。

適度な軽さに加え、腐敗や昆虫への耐性にも優れているのが特徴です。

名前からわかるとおり、非常にはっきりとした芳香を持っていることから消臭効果および防虫対策としてクローゼットやチェストで使われることが多い木材となります。

オールデン 純正シューツリー スプリットタイプ

スプリットタイプ

本格靴用のシューツリーにはいくつか種類があります。

ネジ式やらバネ式やら、ツインチューブだとかシングル…、勿論先に紹介した使用木材も幅広いもの。

そんな中で、オールデンの純正シューツリーはスプリットタイプでシングルチューブ。

ですでの、かなり幅広いオールデンの革靴にほどよく合う仕様になっています。

シューメーカーによってはラスト専用のシューツリーを用意するところもありますが、オールデンはそもそも十数種類のラスト(木型)がありますから、汎用的な仕様を採用しているのでしょう。

アロマティックシダー

サイズ展開

サイズ展開は日本だと下記の3つがメインとなります。

  • Sサイズ:24~26cm US6~8
  • Mサイズ:26~28cm US8~10
  • Lサイズ:28~30cm US10~12

オールデン自体が一般的なUSサイズより気持ち大きめのつくりのため、US8やUS10など閾値サイズの人は上のサイズをチョイスするのがオススメです。

オールデン純正シューツリー Mサイズ

私はUS8.5~9.0なのでMサイズとなります。

実はロチェスター製

ちなみにこの純正シューツリーですが、OEM元が明らかになっています。

ロチェスターという北米のメーカーで、シューツリーを見くらべてみて見るとオールデンロゴ入り金属プレートの有無程度しか違いがありません。笑

(といっても我々Aldenarmyはその金ロゴが大事な訳なんですけども!)

ちなみにシューツリー以外にもアロマティックシダーを使ったハンガーやシューケアボックスなども作成されているので、気になる方は下記URLをチェックしてみてください。

ロチェスター ウェブサイト

https://rstco.com/

ALDEN純正シューキーパーと各ラストの相性は?

それではオールデンの代表的なラスト3つを使って、ALDEN純正シューツリーのフィット感を確認していきたいと思います。

用意したのは下記3つのラスト(木型)です。

  • バンラスト(Van Last)
  • モディファイドラスト(Modified Last)
  • バリーラスト(Barrie Last)

各ラストの特徴とフィット感を詳しくご紹介していきます。

オールデンのシューツリーは使いやすい

VAN LAST(バンラスト):〇

まずはLHSなどのローファー向けラストとしてもっとも使われているVAN LASTから。

ラストの特徴としては、甲が低めつま先周りのトゥーボックスは見ての通り広めに取られています。

バンプの長さは2種類あり、ラコタハウスやアナトミカで販売される99162や99362はスリッポンスニーカーくらいの長さ、反対に一般的に流通している987や986は少し短めとなります。

ヴァンラストとオールデン純正シューツリー

 

まず全体のフィット感としては非常に良好です。

バンプ部分には適度に伸び、ボールジョイント部へのテンションもしっかりとかかっています。

バンラストとオールデン純正シューツリー

 

土踏まず、いわゆるアーチについても、ちょうど良い箇所にテンションが掛かっています。

バンラストとオールデン純正シューツリーのフィット感

 

ヒールカップへのフィット感もピッタリ。

履き口まわりに若干の空間がありますが、このタイプのシューツリーではしょうがないところでしょう。

バンラストについては全く文句なしです。このまま入れておきましょう。

バンラストの踵のフィット 純正シューツリー

MODIFIED LAST(モディファイドラスト):△

次にフィット感をレビューするのはモディファイドラスト。

徹底的な内振り(親指が長い)、くびれまくったアーチ、梨型のヒールカップとユニークな点しかない、唯一無二な木型です。

まさにTHEオールデンといえる型のひとつ……!!

モディファイドラストとオールデン純正シューツリー

 

……なんですが、正直に言って「モディファイドラストとオールデン純正シューツリーの相性はそこまで良くありません。」

まずカカトからシューツリーがはみ出ます。笑

さらに絞られたアーチ部分とオールデン純正シューツリーの形状がいまひとつフィットしないのでアーチ側のテンションのかかり方もいまひとつ。

modified lastとalden純正シューツリー

 

甲、バンプ部分については、なかなか良いテンションがかかるのですが、モディファイドラストの特徴的な部分についてはほとんどカバーできないのが実情です。

とはいえ、オールデン自体がそこまで履き皺などを伸ばすことに重点を置いていないので、これくらいでいいんだよ!という考えたもアリです。

モディファイドラストとALDEN純正シューツリーのフィット感

 

ちなみにモディファイドラストには、英国のシューツリー専用メーカー「スプリングライン社」が本気出して作ったモディファイドラスト専用シューツリーがビタビタにフィットします。

気になる方は下記の記事をご覧ください。

ALDENモディファイドラスト専用のシューツリーを買ってみた【純正シューキーパーとの比較も】|ミウラな日々

BARRIE LAST(バリーラスト):◎

最後のレビューするのはオールデンのもっとも有名なラスト「バリーラスト」とのフィット感です。

おおらかなアメリカらしさをもっとも体現しているといわれるバリーラスト。

一般的なUSサイズに比べて少々大きめのつくりで、足裏全体でフィットするような履き心地です。

アーチもトゥボックスの大きさも気持ちゆったり気味に調整されており、まさに「コンフォータブル」な履き心地を味わえます。

オールデン バリーラストのブーツ

 

結論から伝えると「バリーラストとオールデン純正シューツリーの相性は抜群に良い」です。

ヒールカップも専用ツリーのようにピッタリとフィットします。

 

アーチ部分のフィットも同様です。先ほどご紹介したモディファイドラストとは異なり「この箇所にこの大きさのテンションが必要だった!」がすべて満たされているイメージです。笑

 

バンプ部分、甲部分へのフィット感およびテンションもパーフェクトです。

ボールジョイント側面もピッタリと気持ち良い程度に伸びており、何も言うことがありません。

個人的にはバリーラストをベースにシューツリーが設計されたのでは?と思う今日この頃です。

 

ちなみに990やロングウイングのような短靴でもそのフィット感は変わりません。

何なら短靴のバリーラストがもっともフィットするといっても過言ではないと思います。

ALDEN 990 プレーントゥ ブルッチャー

はじめてのオールデン990を買って後悔したりサイズ選びを失敗した話。

(いま見ても美し過ぎる組み合わせ…)

オールデンの純正シューキーパーはピッタリフィットしないのが普通。

ALDENはコンフォータブルな履き心地を目指してつくられたアメリカ製の本格靴です。

そのため、シューツリーに期待される役割も一般的なものとはちょっと異なります。

一般的なシューツリーは「新品時の形を如何に保たせることができるか」を基準につくられていますが、一方でオールデンのシューツリーは「型崩れは最低限防ぎつつ、トゥスプリングを許容する」方向で設定されているという話なんです。

トゥスプリングに対応したシューツリー

 

純正シューツリーの機構を見てみると、甲からの反り返りを抑える箇所が一切ありません。

むしろ画像のように「あえてトゥスプリングを押さえない作り」になっているため、履き皺などはそれなりに伸ばしてくれますが、つま先が反りあがってもそのままなんです。

これこそがオールデンがコンフォータブルな履き心地を提供する秘密のひとつであり、姿勢の表れなんだと私は思っています。

(まさかシューツリーからその確固たるその精神を感じることができるとは!)

ALDENのシューキーパーはゆったりフィット

オールデンの純正シューツリーレビューまとめ

オールデンのシューキーパーはオススメ

ということで本ブログ記事では、「オールデンの純正シューツリー」や各ラストとの相性などについてご紹介しました。

イギリスやフランス産の純正シューツリーのようにピッタリとフィットしすぎない、けれども爆発的にマイオールデンをカッコよく、そして機能的に保管してくれる純正シューツリー。

アロマティックシダーの芳香はいつ香っても良いものですし、軽量ですから出張時などにも荷物に追加しやすい点も評価したいところ。

もちろんそのカバー範囲は非常に広く、バンラストやバリーラストにはピッタリフィットしますし、モディファイドラストにもそれなりに合います。

とにかく、良い靴を長く履くにはシューツリーは必須です。

まだオールデンの精神を味わっていない方はぜひ導入を検討してみてはいかがでしょうか?

ゴールドプレートが光る純正シューツリーがあなたのことを待っている…かもしれません。

  • アロマティックシダー製なので消臭・防虫効果あり
  • 軽量なので出張や旅行にも持っていきやすい!
  • ALDENロゴのゴールドプレートは有無を言わさぬカッコ良さ。

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