オールデンのシガーコードバンローファーで上がることにしました。|ALDEN 6717LHS

5.0

これまで古今東西様々な革靴を集めてきました。

私の場合、「とりあえずほしいから。」という理由で靴を購入することはほとんどありません。

春夏秋用、雨雪用、ブーツとカテゴライズし、その中で被らないように、そして自分の中の感性と現物が合うものをパズルのピースを埋めるように収集していました。

 

同じく靴好きの友人Zからは「ミウラの買い方は事前に調べ過ぎる。本来ファッションってのは直感で購入しても良い、自由なものなんだけどなー」と言われることもありましたが、これも自分。やはり直感で買ったものは後で後悔することも多かった気がします。

 

そんな訳で、最後のピースとして残ったのがダークブラウンのローファーでした。

さらにいうならば、それはただのダークブラウンではなく、シガーコードバンであり。

そしてオールデンである必要がありました。

なぜならALDENは間違いなく革靴にハマった私の一要素であり、やはり特別な存在です。

そしてまだ所有していないVANラスト。これこそがいわゆるアガリの一足としてふさわしい。

そう考えていたのです。

レアカラーは突然に。

オールデン シガー LWB

もちろん、ALDENのシガーコードバンの靴をサイズとモデルを狙って手に入れるのは並大抵のことではありません。

そもそもの玉数が少ないですから新品未使用を見かけること自体が珍しいですし、正規店から購入するにも数年待ちのウェイティングリストに入り込み、運よくマイサイズの空きが出ることを待つしかできません。

革靴好きではなく、オールデン好きであればひとつのお店の購買履歴を積み重ねることで短期間で手に入れる可能性もあるかもしれませんが、私は残念ながら前者のタイプ。オールデンだけに限られたお金を投入することはできません。

始まりはインスタグラム

ほとんど諦めに近い気持ちで過ごしていたとある日。

インスタグラムから通知が入りました。

お?なにかな~?と思って見てみると…。

 

「初めてコメントいたします。…(省略)…オールデンのシガーローファーはまだお探しでしょうか?お探しであれば新品未使用をお譲りしますがいかがでしょうか。」

 

…え、いいんですか?

 

…えぇ??

 

逸る気持ちを抑えつつ、メッセージをやりとりする私。

ある日突然諦めていた一足が手に入るチャンスが現れる。

さすがに混乱していました。笑

どんなタイプのシガーローファー?状態?なぜマイサイズを手放してしまうのか?

っていうか、本当にいいんですか?(何度目)

様々な考えが頭を巡ります。

一方でオールデン好きにとっては常識ですが、オールデンという靴は本当に品質が不安定ですし、作りが雑で基本的に完璧なものはありません。(タンの位置がズレてたり、塗料が飛んでたり、縫い目がズレてたり、すべてを上げるとキリがないほど)

そして革靴好きはマニアになればなるほど、細部にこだわりが出てくる人が多いもの。とくにALDENともなれば許容範囲は人により大きく異なるでしょう。

私ももちろん例外ではなく、ご提案いただくこと自体が奇跡だと理解しつつも、「アガリの一足」として愛せる存在なのかは、しっかり確認させていただき……(すみません)

 

 

無事、購入となりました。

 

そう、アガリの一足「オールデンのシガーコードバンのローファー」手に入っちゃったんです。

オールデン 開封の儀

(ちなみに梱包は靴への愛しか感じられない過去最高のものでした。)

ALDEN 6717の仕様 Alden Leisure Handsewn Penny Loafers

alden 6717 cigar cordovan lhs loafer

ALDEN #6717は、オールデンの数々の名作スタイルのなかでも、とくに人気が高いローファーモデルのバリエーションのひとつです。

色違いとしては、バーガンディコードバンの986ブラックコードバンの987は世界中で販売されていますし、国内では日本特別仕様の甲が長い9916299362がラコタハウスで独占販売されています。

海外圏ではLHS(Leisure Handsewn)Loaferと呼ばれ、アイビリーグスタイルに合わせる足元として非常に有名です。日本ではレジャーハンドソーンモカシンとも呼ばれています。

現代ではスーツスタイルに加え、カジュアルなスタイル、例えばデニム、軍パン、ショートパンツなどにもバランス良く収まる、そういった懐の広さが人気の理由でしょう。

シガーコードバン(CIGAR CORDOVAN)

シガーコードバン オールデン

コードバンタンナーとして非常に有名な存在のホーウィン(HORWEEN社)がオールデンだけに提供するとされるコードバンカラーが2つあります。

それがシガーコードバンラベロコードバン

ラベロコードバンはミディアムブラウンといったところで、もっと普及してても良い使いやすい色合いです。

一方でシガーコードバンはグリーンを気持ち帯びたダークブラウンという非常に珍しい発色が特徴。

エイジングの仕方によって発色も変わっていく、非常に育てがいのあるカラーなんです。

アンティークエッジ

オールデン アンティークエッジ

そんなどっしりとしたシガーコードバンの下部に収まるのが、ここ最近のオールデンが得意とするアンティークエッジ使用のウェルトです。

暖色をベースとして、まさにアンティーク家具のような色合いが大変美しく、近年ではカラー8と呼ばれる定番色とアンティークエッジの組み合わせは別注オールデンの定番となっています。

レザーソール

オールデン ペニーローファー レザーソール

CIGAR CORDOVANとANTIQUE EDGEを支えるのがシングルのオークバークソールです。

ローファーの履き味はやはり柔らかくあってほしいですから、つま先だけラバーチップにし、ハーフラバーは無しでいこうと思います。

VANラスト

オールデン バンラスト ローファー

これまで何度も試着を重ねたVANラスト。

サイズ感も個体差があるのがオールデンですが、この個体は気持ち大きめ。

試着した際は「あれ?デカいか!?」と焦りましたが、時間を置いて履くと、まさにこれぞALDEN!といったコンフォータブルなサイズ感でした。笑

ちなみに素足実寸26.5cm程度の幅広足、USブランノックデバイスではレングスがUS9.0E、アーチは9.5Eで、このALDENペニーローファーではUS9.0Dを選んでいます。

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グッドイヤーウェルト製法

グッドイヤーウェルト製法 オールデン

オールデンはいわゆるグッドイヤーウェルト製法という耐久性に優れた製法でつくられています。

アッパーとレザーソールをウェルトという革のハチマキのようなもので繋いでおり、レザーソールがすり減ったらこのウェルトから切り離し、新しいソールに取り換えることができるため、非常に長い時間履き続けることができます。

また、ウェルトで囲まれた内側には練りコルクがたっぷり詰まっており、履けば履くほどオーナーの足型に沈み、その人だけの一足に育っていく。まさに「靴の相棒」となるポテンシャルを秘めています。

この靴のストーリー

オールデン サンフランシスコ

今回この素晴らしいシガーLHSローファーを譲ってくれた方なのですが、本当に初めて連絡を取り合う方でした。

元々はヨーロッパで生活されており、本場の既成靴、ビスポーク、洋服を長らく楽しまれていたそうで、コロナ禍によりスーツを着る機会が激減。

その後は学生以来のアメリカントラッドに興味が移られた結果、もちろんオールデン沼に落ちてしまい(何)いくつかのアイコンモデルを経て、ついにレアカラーデビュー!というところで、縁があったのがこのシガーLHSローファー。

普通の方ならこのまま自分で履くのが普通かと思うのですが、なんとここで

「ミウラさんがまだ探されていたかもしれないから、連絡してみよう。」と思われたんだとか……。

なんというか、ここまで色々な方に助けていただいて成り立っているこのブログですが、まさかアガリの一足まで…。

インターネットの凄さ、その方の懐の深さ、人生の意外さ、色々なことに驚いた1日でした。

とにかく感謝の気持ちしかありません。

いつか、なにかの形でお返ししたいなと思っています。

草彅剛さんもコレクションするシガーローファー

草なぎ剛 オールデン 革靴 コードバン

【私物紹介】なんで使わないの?革靴紹介!

ちなみにこのオールデン 6717 シガーコードバンローファーは、あの元SMAP草なぎ剛さんがYoutubeで紹介したオールデンコレクションにも登場しています。(履いてないけど)

モディファイドラストを中心として何足かコレクションしているそうで。

靴ベラなしでスリッポンを試着する様子があったので、サイズは気持ち大きめを選んでそうです。

 

僕にとって、この靴たちは何なんだろうと思って。

僕の生活において、どういう時に履くんだろうと思って、ちょっと困ってるんだよね。

上記は動画のなかで草なぎ剛さんのセリフ。

オールデンってこう思ってしまう人でも集めてしまう不思議な魅力があるんですよね。笑

 

レアカラーは速攻履き下ろす。

オールデン レアカラー 履き下ろし

オールデンにはいわゆるコレクターアイテムとしての側面があるので、(草なぎ剛さんのように)履き下ろさないで写真を撮って楽しむ方々もいる一方、私は前述のとおり、普段履く靴のラインナップとしてカウントしているため、原則速攻で履き下ろすタイプです。(笑)

さてアガリの一足、どんな履き皺になるのか…。

 

もちろん、履く前にコロニル1909シュプリームクリームデラックスリッチデリケートクリームで揉み解してから挑みます。

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完全に私の足の特徴をとらえた履き皺が入りました。

右足のほうがボリュームがあるのでその分、サドル付近の甲が密着。

反対にボリュームが控え目な左足のサドル部分は段差ができる余裕があったみたいですね。

サドル手前部分はもう少しガイドできたかもしれませんが、コードバンの厚みが違ったので(右のサドル付近外側が厚い)ちょっと難しかったかな。

いずれにせよ、後悔のない履き皺が入りました。

たぶん靴にハマった初期のころだったら気になっていた部分もあったのでしょうが、

結局のところ、「履き下ろした人の足から大きく外れる履き皺になり得ない」という経験則があるので、逆に納得感が強まっている自分に成長を感じたりしています。笑

 

次回は以前から気になっていた「アメリカのオールデンファンが開発した純正ワックスポリッシュ」をご紹介していきたいと思います。

それでは。

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