春も近づき、冬の期間履けなかった靴達の準備を進めています。
新しい年度が始まるならば、やはり新しいシューケア用品も試してみたくなるのが人の性というものです。(私だけか?)
ということで前々から気になっていたM.モゥブレィの最上級ライン”プレステージ”のシューケアクリームとなる”クリームナチュラーレ”を購入してみました。
先日、同じくプレステージの消臭スプレーの効果と香りに驚いたこともあり期待大です!
クリームナチュラーレとは?
デリケートクリームで有名なM.モゥブレィブランドが発売しているシューケアクリームの最上級品です。
イタリアのシューケアクリーム職人に「有機溶剤不使用で天然成分の主軸とし、そしてギラギラしない自然な輝きと最高の保革機能を持ったクリーム」を依頼したところ、なんと商品化に5年も要したという至極のシューケアアイテムなのです。
クリームナチュラーレの成分
主な成分は下記の3つ。
- シダーオイル(針葉樹のオイル)
- パームオイル(アブラ椰子のオイル)
- ビーズワックス(蜜ろう)
- カルナバロウ(カルナバ椰子のワックス)
成分を確認するとシダーオイルで皮革に柔らかさを与え、パームオイルで皮革奥への浸透、ビーズワックスとカルナバロウが艶と保革効果を担っているようです。
シューケアグッズとしてはパームオイルが珍しい成分ですね。
クリームナチュラーレの使い方
モゥブレイプレステージ クリームナチュラーレの使い方はいたって簡単です。
- クリームを塗る
- ブラッシングする
- 柔らかい布などで磨き上げる
浸透力が高いためか、サフィールノワールのようにクリームの浸透をゆっくりと待つ必要はないみたいですね。
実際に使ってみる
こちらがM.モゥブレィプレステージ クリームナチュラーレです。
色はニュートラル(無色)
他社製品に比べてクリーム色に近い色味です。
香りは史上最高!?
指に取ってみました。通常の靴クリームが若干柔らかくなった仕上がりですね。
特筆すべきはその香りです。これまで数々のシューケアブランドの上級ラインを紹介してきましたが、そのなかでも最高に良い香りなんです!
イランイラン(Ylang Ylan)
あまりに良い香りなので妻に聞いてみたところアロマ系で大人気の「イランイラン」の香りにそっくりだとのこと。
やはりイタリア製は一味違いますねえ。
と思っていたのですが、とあるタイミングでアロマオイルを嗅ぐ機会がありまして・・・。
なんとなくゼラニウムの方が似ているかもしれません。(笑)
チャーチ コンサル(Church’s Consul)
冬の間おやすみしていたチャーチのコンサルです。
アッパー素材はブラックカーフのストレートチップ。
英国紳士靴と言えばコンサル!と言って良いほどの名作中の名作ですね。
冬の間、履いていなかったこともあり、アッパーはかなり硬さを感じる状況です。
1.クリームナチュラーレを塗り込む
早速M.モゥブレィプレステージのクリームナチュラーレを塗布していきます。
いつも通り指で塗りこんでいきます。我が家にペネトレイトブラシはありません。
靴磨き世界チャンピオンの靴磨きブランドBrift hの教えを信じて止まないミウラ家です。
パームオイルの浸透力がやばい!
とここでちょっとビックリポイントが!
あっという間にアッパーにしみ込んでいきます。これがパームオイルの威力か!?
ポイント的なシミになっても嫌なので急いで靴全体に広げていきます。
2.ブラッシングをする
クリームナチュラーレを全体に塗りこんだらそのままブラッシングをしてきます。
この靴クリームの浸透性は高すぎるほどなので待つ必要は一切ありません。
急ぎながらかつ丁寧にそしてワイルドにブラッシングしていきましょう!(なんのこっちゃ)
3.柔らかい布などで磨きあげる
クリームナチュラーレをブラッシングで伸ばし切ったら、最後は柔らかい布で乾拭きします。ポリッシンググローブでも、私のようにネル生地でも構いません。
ちなみに私は下記のカット済みネル生地を愛用しています。1枚1枚が使いやすい大きさな上質の良い生地なので使い勝手が良くオススメです!
汚れ落とし効果もアリ
若干ではありますが、前のクリームを落とす効果もあるみたいですね。
ただ画像の通り、そこまで強い訳ではありませんので安心です。
クリームナチュラ―レを使った結果
Before
アッパーを指で押し込むと硬さを感じる状態でしたが・・・
After
同じように指で軽く押せばこの通りウニュッと凹みます。
間違いなくアッパー全体が柔らかくなりました。
説明文章のなかで謳っている”皮革に深く浸透し乾燥、ひび割れから守り製品を長持ちさせます”がまさに実現されているといったところです。
さらに表面には薄いベールが明らかに形成されて、しっとりとした光沢感が出てきました。
うーん、またひとつ良いクリームを見つけてしまった!(笑)
クリームナチュラーレ黒ブラックの場合
先日、新しく購入したJ.M.WESTON376フルブローグ(ブラックボックスカーフ)にクリームナチュラーレのブラックを使用してみたので追記します。
ニュートラルのクリームナチュラーレとの唯一の違いは補色を目的としてクリームに色が付いていること。
香りや性能などは基本的に変わりません。塗り込むと銀面にクリームがどんどん浸透していきます。
磨き上げるとこの通り。
アッパー全体に薄いベールが張ったような光沢感が出てきて上品な仕上がりに。
油性クリームとなるサフィールノワール クレム1925のギラリとした光沢感とはこれまた違った仕上がりに、靴磨きの奥深さを感じざるを得ません。(笑)
革ベルトやレザーバッグにも使える
M.モゥブレィのクリームナチュラーレのニュートラル(無色)は革靴以外にも使用できるのがこれまたナイスなポイントの1つです。
無色のみの機能のため(公式で説明文章有)ブラックやブラウンなどのカラーバージョンを所有している方は間違わないように気を付ける必要がありますね。
時計などの革ベルト
時計の革ベルトは肌や指先に触れることも多いため乾燥しずらいと思いがちですが、ふとしたときにひび割れが入ってしまうものです。
腕時計のレザーベルトに使うとそういった残念な場面を防げますし、触り心地も柔らかくなります。
レザーバッグ
女性が良く使うレザーバッグの持ち手は思った以上にラフに扱われていることも多く、意外と状態が悪くなりがちです。
そんな持ち手もクリームナチュラーレを塗っておけばイランイランの香りと強力な保湿効果が守ってくれます。
クリームナチュラーレのまとめ
今回はM.モゥブレィの最上級ライン”プレステージ”のシューケアクリームとなる”クリームナチュラーレ”を使ってみました。
感想としては「あのデリケートクリームを世に送り出した会社が本気を出すとこんな素晴らしいクリームが出来上がってしまうのか!」といったところ。
ブランドを所有するR&D社は”靴磨き女子部”というコンテンツを立ち上げるほど、シューケア界での女性目線を重視しています。イランイランの香りなどはまさにその結果なのかもしれません。(イランイランじゃなかったらすみません笑)
クリームナチュラーレは靴クリームの香りと性能にこだわりたい!そんな人にお勧めしたいシューケアアイテムでした。
- ゼラニウムを思わせる靴クリームとは思えない素晴らしい香り
- イタリアの職人が手作りで製造しているハンドメイドクリーム
- 天然由来成分のみで革にとっても優しい仕上がりが嬉しい
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