靴磨き人の憧れのアイテム「ヤギ毛ブラシ」
靴磨きにハマった人なら誰でも一度は購入を夢見るのが”ヤギ毛ブラシ”ではないでしょうか。
決しては安価ではない本格靴を手に入れたのであればしっかりと寿命通りに10年は使いたいもの。シューケア方法、靴磨き方法を調べていくうちにどんどんと靴磨きによる輝きに傾注し・・・靴磨き職人の方や上級者の方の写真を見るたびにため息をつく。
そんなある日、”靴磨きの仕上げにはヤギ毛ブラシが必須!”のような記事を見かけ、目指すレベルに到達するにはこのアイテムが必要であることを知るものの、ブラシにしてはとても高価なためちょっと購入に悩んでしまう。そんなアイテムではないでしょうか。
私自身は最後の購入に悩んでいる際に、ちょうどお手頃な山羊毛ブラシをパリで発見したのでそちらで購入しました。
馬毛ブラシと山羊毛ブラシを比較
J.M Westonの馬毛ブラシと比較してみました。
馬毛ブラシは柔らかめの弾力が特徴のブラシで、その毛には馬のタテガミや尾が使われています。本格靴での用途はホコリ取りが多いですが、一部の高級靴メーカーのオフィシャルブラシは馬毛が採用されることが多いです。(Church’sやJ.M Westonなど)
さて実際に横に並べてみると長さは流石に異なるものの毛の細さのレベルが違う!
例えていうならば赤ちゃんと成人男性の固い毛くらいでしょうか。(笑)
さすがは山羊毛。女性の化粧ブラシにも使われるだけありますね。
靴磨きでの山羊毛ブラシの使い方
さて、まずは山羊毛ブラシの最もポピュラーな使用方法をご紹介します。
それは”靴磨きの仕上げ”の工程です。
ワックスをかけて水とネル生地でハイシャイン(鏡面磨き)を行います。
そこで山羊毛ブラシを使ってもう一歩アッパーとワックスを馴染ませることでみずみずしい透明感のある仕上がりに近づくという寸法です。
水が弾かれる程度が使い時の合図です。
ヤギ毛ブラシにハンドラップを使って少量の水を付けたら・・・。
鏡面の中心に軽やかなに流すように水を絡めながらブラッシングを行います。
さらにツルツル感が増しました!
私自身はそこまで鏡面磨きが上手いほうでありませんが、カメラを構えた姿が映るくらいまではできました♪
ちょっと慣れると使わなくても良い場合も
とはいうものの、この僅かばかりの差が大きな違いとなって現れるレベルにはなかなか到達することはできません。まさに靴磨き職人の方や上級者の方向けと言ったところでしょうか。
事実、私自身は普段はポリッシュとネル生地だけで終わらせてしまっています。
もう1つの山羊毛ブラシの使い方
実は依然から登場している友人Zも同じ状況になっていました。
悲しいかな我々素人の靴磨きでは普段使いレベルだとネル生地だけで十分なのです。(泣)
友人Zに至ってはシューケアブラシ界のハイエンド商品、江戸屋×Brift Hのヤギ毛ブラシを所有しています。とはいうもののこの高額なブラシはホコリを被せて置くわけにはいきません・・・。
そんなときに、我々の師匠でもあるThe LoungeのHさんからとあるヒントをもらったのでした!
それが山羊毛ブラシをホコリ取り用ブラシとして使うというまさに目から鱗のアイディアでした。
馬毛ブラシを使って鏡面のホコリ取り
革靴を履いて帰ってきた際にホコリや汚れを落とすために馬毛ブラシでブラッシングするのは靴好きの皆様なら誰しもがやっていることと思います。
しかしちょっと悩ましいときありませんか?
鏡面磨き(ハイシャイン)した靴の場合、鏡面にブラッシングした後が残ってしまうケースがあることです。
ガッチリと馬毛ブラシの跡が付いてしまったトゥキャップ。
こうなるともう一度ポリッシングするしか直す方法はありません。
また、水を用意してワックスを塗りこんで、ネル生地を手に巻いて・・・ちょっと手間ですよね。
ヤギ毛ブラシを使って鏡面のホコリ取り
しかし、山羊毛ブラシを使うとその問題はあっという間に解決されるのです!
このようにちょっと強めにブラッシングしたとしても・・・。
この通りブラッシング跡は一切残っていません!
そりゃー靴磨き以外のヤギ毛ブラシが洗顔用ブラシなどとして売られているわけですね。
余談ですがプロと素人の違いは”仕上がりの早さ”がまず第一にあると思いますが”鏡面の品質”も非常に差が出るなあと思っています。
The Loungeのシューケアレッスンではまさにそれを目の当たりにしました。
「素早く高品質な鏡面を形成できる。」これがプロの凄さなんだなあとただただ感服した記憶があります。
ということでは私の鏡面はご覧の通りガタガタです。(笑)
ヤギ毛ブラシのまとめ
ということで今回は靴磨きラバーズ憧れのアイテム”ヤギ毛ブラシ”についてご紹介でした。
2種類の使い方が出来て非常に役立つこのブラシ。
お悩みの方はぜひぜひ手に入れてみてはいかがでしょうか!?
毛の密度によって価格が変わりますが、初めての人は安い山羊毛ブラシで試すのがオススメです。
気に入ったら本気の山羊毛ブラシを導入しましょう!
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