今回は、いわゆる革靴購入同行サービス的なことをしてきたので、その様子をご紹介していきたいと思います。
といっても商業的なサービスを提供した訳ではなく、ただ義兄のショッピングに同行しただけです。笑
こんな靴がほしい!
以前から家族の間で「どうやら靴好きらしい」という話が出回っていたミウラ(当たり前か)
義兄が結婚記念に良い革靴を手に入れたい!ということなので、同行することになりました。
事前にほしい靴について聞いてみると要件としてはこういった感じ。
ということで、なんと2足ものアドバイス権が私に委ねられた訳なんです。(やったぜ)
だいぶ端折っていますが、会話形式で自称靴マニアのミウラがどんなアドバイスをしたのかもお楽しみください。笑
(ちなみに店員さんとのやり取りは省いてます~)
1店舗目(ALDEN/Wild Life Tailer)
まず向かったのは私もリングヂャケットでお世話になったWILD LIFE TAILERさん。
アダムエロぺが提案する「ワイルドでありながらも伝統的なテーラードも備えた、皆若い頃に憧れた大人達が通う洋品店」スタイルのお店です。
店員の方は知識が豊富なのはもちろん、洋服が好き!感がすごい伝わってくるナイスなショップ。
そして肝心の靴ですが、ワイルドライフテイラーではオールデンを案内しました。
ALDENは、アメリカ生まれの超絶コンフォータブルで履きやすい革靴だよ。
ブランノックデバイスという計測器を使うからサイズミスの心配がほとんどないのが安心ポイントかな。
いやぁ~、カッコいいですね!
でもちょっと予算的にもう少し他の店舗もみたいかも…。
(2足で10~15万円に着地したい人にとって、いきなりオールデンは確かに価格が高すぎたか…。)
2店舗目(Cheaney/British Made)
2店舗目はイギリス靴ならここに任せろ!BRITISH MADEさんです。
私はまだ利用したことがないのですが、北海道札幌を代表するシューシャイナー林田さんが靴磨きイベントを開催されていることでも有名なお店です。
ブリティッシュメイドでは、今となっては「2大英国の良心」チャーチとチーニーが取り扱われています。
チャーチがTHE高級英国靴って感じで、チーニーは手に取りやすいTHE英国靴って感じかな。
ちなみに自分はチャーチを数足持っていて、履きやすい上に、丈夫でカッコいいのが気に入ってるよ。
なるほど…、あっ!
このチーニーの靴、カッコいいし値段も良い感じですね。
ホントだ、カッコいいね。
ちなみにこれはストレートチップっていうスタイルでどんなシーンでも安心して使える種類。
あと靴紐を通すとこのステッチがスワンネックと呼ばれているちょっと凝ったデザインになってるね。
これ試着してみたいです!
ブランノックデバイスUKで足のサイズを計測する
2店舗目にしてさっそく気になる靴が見つかりました。
そして幸運なことにブリティッシュメイドさんにはUKサイズのブランノックデバイスがあるんだとか!これならサイズもバッチリ把握することができます。
調べてもらうと、スポーツをやっていたせいか甲も幅広い、いわゆる太目の足らしい。
Lime/Cheaney(レザーソール)
その特徴を確認した店員さんが持ってきたのがチーニーのLIME(ライム)というモデル。
ややロングノーズ+ボールジョイントは広めという履きやすい木型だそう。
記念すべき試着1足目、履き心地はどう?
かなり良いですね。フィット感も良いし、もうこれで決めようかな?
ちょ!早いって!笑
もちろんファーストインプレッションも大事だけど、せっかく靴屋さんに来たのだから、何足か試してみよう。
より良いフィット感のが見つかるかもしれないよ!
Alfred R/Cheaney(ダイナイトソール)
次に試したのは一番初めに手に取って気に入ったスワンネックのストレートチップ、チーニーのアルフレッドです。
こちらはチーニーの125周年を記念してつくられた木型で、現代人に合わせたやや細目のシェイプ、かつヒールも小さめに設定してあるそう。
だいぶカッコいいね。それにフィット感も良さそう!
個人的にはこっちのほうがノーズが控えめでカッコ良く見えるけどどう?
実際に相当フィット感いいですね。
こんなに足にピッタリ吸いつくような履き心地は初めて!
それは良かった!
ダイナイトソールモデルだから、雨でも雪でも一応履けるし、これは第一候補でもいいかもね!
Diplomat/Church’s(レザーソール)
最後に試したのはチャーチのディプロマットです。(コンサルの在庫がなかった)
私も大好きな木型173はセミロングノーズかつ、セミスクエアが特徴。
使われているアッパーも上質でさらに耐久性に優れているといわれています。
やっぱディプロマットはカッコいいな~笑
靴好きとしてはシューメーカーもこのセミブローグもオススメしたいところなんだけど、履いてみてどう?
さっき履いたアルフレッドと甲乙つけがたい履き心地ですね。
見た目としては自分もこっちが好きですが…ちょっと高いかも笑
確かに、チャーチだとチーニーに比べて少し価格帯が上がってしまうよね。作りとかの差はもちろんあるけど、予算もあるからちょっと難しいよね。
アルフレッドで決まりか!?
そんな訳で3足の英国靴を堪能した義兄。
現時点の評価としては…
- Lime R/Cheaney 現時点では対象外
- Alfred R/Cheaney 履き心地、見た目、価格ともに良好
- Diplomat/Church’s 履き心地、見た目は良いが予算オーバー
しかし、雪国に住む革靴ラバーとしてもう1店、紹介しなければいけないお店がありました。
3店舗目(Paraboot Sapporo)
そんな訳で最後に訪れたのはParaboot札幌店。
雪国にもっとも合う革靴といえばパラブーツです。
オイルがたっぷりと含まれたリスレザーはもちろん、柔らかくて雪などの悪路でも滑りづらい自社製の天然ラテックス製ラバーソールの履き心地は他の追随を許しません。
そして私ミウラも幾度となくお世話になっているお店でもあります…。
まさかのシューツリ―キャンペーン開催中
そして何よりビックリしたのがパラブーツ札幌店ではシューツリーキャンペーンが開催中だったということ。
通常、純正品であれば1~2万円程度するシューツリーが靴一足に付き1ペアついてくるのはお財布にも非常にGOOD!!
パラブーツが足に合って、見た目も気に入るのであれば、ミウラ的にも相当ポイント高いです。
靴好きじゃない人にとって、普通のスニーカー1足くらいの価格のシューツリーって買う理由が本当に見当たらないものですから。
北の雪国でもガンガン履ける良い革靴といったら間違いなくPARABOOTだね。
見た目はちょっとコロンとしているのが多いから好みが分かれるけど、そこが気にならないなら最強だよ。
何より、シューツリーが付いてくるのがやばいね。
なるほど!全然気にならないので完璧ですね。笑
それにシューツリーは高いなぁと思っていたので本当に助かります。
何より、黒靴以外のラインナップが僕好みかも!
おー、それは良かった!
どちらかいえばカジュアルなシューズが得意なシューメーカーだよ。
気に入ったのなら、2足目も楽しく選べそうだね。
MONTAIGNE(モンターニュ)/PARABOOT
という訳で試着したのがパラブーツのMONTAIGNE(モンターニュ)というモデル。
一見すると少しコロンとした雰囲気のストレートチップなのですが、PARABOOTらしいノルヴェイジャンウェルテッド製法で悪路にもバッチリ。
さらにギャラクシーソールという自社製ラバーソールは返りが良く、グリップも強いことからオンで使うにはピッタリだそう。
ちょっとコロンとした木型なんだけど、それが太めというかゴツめの足にピッタリフィットしている感じだね。
かなり良く見えるけど、どう?
履き心地も良いし、冬でもガンガン使えるのが完璧ですね!
これは決めて、もう一足選びましょう!
(すでに2足目を選びたくてウズウズしてる!)
(これは…もしや…)
2足目は大苦戦。
さっくりと決まったオン用の一足目ですが、そこはカジュアルラインが強いパラブーツ。
やはりオフ用の2足目が全然決まりません。笑
義兄の好みとしても、私のオススメとして茶系だったのですが、不幸なことに気に入ったブラウンシューズがことごとくサイズ欠け。
うーん、まだシューツリ―キャンペーンは続くみたいだし、今日決めなくてもいいかもね?
確かにそうですね…。
でもちょっとこれも気になるんですよね。
まさかのブラックスエードウィリアム
なんと義兄が目をつけたのがブラックスエードのウィリアム。
茶系で攻めてきたので私も予想外の展開。
こんな急に路線変更となるものなんだと靴屋さんの難しさというかお気持ちがわかった次第。笑
あー、これ気に入りました!
これにします!黒いスエードってなかなか見ないのが良いですね!
ブラックスエードとは、これまたオシャレだね。
でも黒と黒になっちゃうけどいいのかい?
確かにそうなんですけど、今日決めちゃいたいですし、茶色はまたの機会に買えばいいかなって!
(またの機会?)
(もしや…)
義兄妻もMillaを購入!
義兄が一生モノの2足を選んだあと、衝撃の発言が。
せっかくだから〇〇〇も一足買おうよ。
これとかいいんじゃない?
(あぁ…、もう人に薦めてる。)
(また一人革靴オジサンを生み出してしまった…。)
という訳で夫婦仲良く本格靴もといパラブーツデビューした訳でした。(笑)
パラブーツ直営店の強みも。
人生初のシューサークル…。
ではなくてですね。笑
義兄と話していると、やはり直営店の強みというものがありました。
というのも靴好きにとっては色々なシューリペアショップを試したりするのもひとつの楽しみだとは思うのですが、一般の人々にとってそれは敷居がとっても高い。
そういった中で一生モノとして購入した革靴について、修理であったり、シューケアであったり、次の靴の相談だったりとできる直営店の存在ってのは非常に大きいんですね。
とくに同店には、Iさんというミウラもお世話になっている素晴らしい店員さんもいて、さらに安心感に繋がったみたいです。(良かった!)
まとめと今回の決め手は?
いやー、靴好きの友人にはガンガンプッシュしまくる日々ですが、「初めて本格靴を検討している人にアドバイスする」という経験はなかなか勉強になりました。(もう機会はないでしょうが)
今回の決め手をまとめるとこんな感じでしょうか。
- 雪国でもガンガン履ける製法とデザイン
- シューツリーがついてくる!
- 直営店があることの安心感
相手が重視するポイントをくみ取った上で、靴好きとしてアドバイスする。
ショッピング同行サービスの奥深さを知ったとある1日でした。
またひとり、革靴派を増やしてしまった…笑
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