M.MOWBRAYの靴クリームといえば、大定番のシュークリームジャーがあります。
このシュークリームジャーについては廃盤になるまで靴好き達から圧倒的な支持を得ていたあのメルトニアンのレシピを採用していることもあって、今でも多くの人に愛されるベストセラーとなっています。
M.MOWBRAYシュークリームジャーの使用レポートと使い方【あのメルトニアン?】
…実はM.MOWBRAYはもうひとつの靴クリームを販売していることをご存知でしょうか?
シュークリームジャーとクリームナチュラーレ
それがこの右側にあるクリームナチュラーレです!
今回は、このM.MOWBRAYで最上級として位置づけられているクリームナチュラーレと、メルトニアンの後継となるシュークリームジャーについて、一体どんな差があるのか比較していきます。
シュークリームジャー | クリームナチュラーレ | |
ブランド | M.MOWBRAY | M.MOWBRAYプレステージ |
タイプ | 乳化性 | 乳化性 |
カラバリ | 50色 | 7色 |
製造 | イタリア | イタリア |
成分 | ろう、油脂、有機溶剤 | ろう、油脂 |
容量 | 50ml | 80ml |
価格 | \900 | \2,000 |
単価/ml | \18/ml | \25/ml |
M.モゥブレィ シュークリームジャー
こちらがM.Mowbrayのスタンダードラインの靴クリームとなる「シュークリームジャー」です。
圧倒的に豊富なカラバリに伝統的な製法、そして手に取りやすい価格が魅力です。
M.MOWBRAYシュークリームジャーの使用レポートと使い方【あのメルトニアン?】
M.モゥブレィ プレステージ クリームナチュラーレ
そしてこちらが最上級ラインとなるプレステージに位置する靴クリーム「クリームナチュラーレ」です。
天然成分だけで作られた有機溶剤フリーだったり、靴クリーム史上もっとも爽やかな香りや、浸透力、自然なツヤ感など、価格に見合った性能を誇るナイスな靴クリームです。
クリームナチュラーレの使い方【M.モゥブレィ プレステージ】
シュークリームジャーとクリームナチュラーレを比較する
さて、それではこの2つの靴クリームを使って実際に革靴を磨き、その仕上がりを比較してみたいと思います。
まずはクリーム自体をチェックしてみましょう!
ちなみにカラーは両方ともブラックになります。
靴クリームの比較
シュークリームジャー
ビビッドなブラックといったところの色味。
手触りは一般的な靴クリームに比べて水分多めのババロアのような感触。
香りはブートブラックのようなやや人工的な匂いがします。
クリームナチュラーレ
ブラックというよりはネイビーとダークグレイの中間のような色合い。
シュークリームジャーに比べて気持ちゆるめの手触り。
香りはスポーツドリンクと柑橘系を混ぜたようなとっても良い香りがします。
革靴で磨き比べてみる
M.MOWBRAYの靴クリームを比較するのはこちらのフルブローグ。
「革も製造もフランス生まれのエスプリな内羽根シューズ」が「イタリア人が丹精込めて作った靴クリーム」をジャッジメントします。(笑)
左足にはシュークリームジャーを使います。
商品特徴をまとめたのが下記です。
- スムースレザー専用靴クリーム
- 銀面の傷などに馴染み、補色もしてくれる
- クリームの伸びがよく、仕上がりはサラサラなシルキータッチ
- 仕上がりは自然な光沢感
- 手に取りやすい価格設定
右足にはクリームナチュラーレを使用します。
先ほど同様に商品情報が下記となります。
- 一般的なスムースレザーに加えソフトレザーも対応可能
- 有機溶剤フリーの天然成分オンリーの靴クリーム
- 皮革への浸透力に優れ、ツヤも長持ち
- 厚塗りせずにツヤが出る
- 荒れた銀面なども引き締めながら柔軟性と潤いを与えることができる
- 皮革製品のコンディションを整えて寿命を延ばす
ブラッシングは忘れずに!
忘れちゃいけないブラッシング。
靴クリームを塗りこむときは必ずブラッシングをしてホコリや小石などを取り除きましょう。
万が一引っかかったらとっても残念な傷が付いてしまいますから。
SHOE CREAM JAR
M.MOWBRAYシュークリームジャーは、メーカー説明文通り「シルキータッチ仕上がり」が特徴です。
クリーム自体の伸びも良く、磨いていくとサラサラとした手触りに変化してきます。
(詳細については前回記事をご覧ください。)
M.MOWBRAYシュークリームジャーの使用レポートと使い方【あのメルトニアン?】
CREME NATURALE
一方でこちらのクリームナチュラーレは、有機溶剤フリーの天然成分だけでつくられた靴クリーム。
塗り込んですぐに気が付くの圧倒的な浸透力により明らかに状態が改善される銀面とともに、薄いベールのような被膜がすぐに形成される点です。
これは完全にシュークリームジャーとは方向性が異なる靴クリームだなと確信。
シュークリームジャーとナチュラーレの比較画像
最後にM.MOWBRAYのシュークリームジャーとクリームナチュラーレで仕上げた靴を比較していきます。
バンプ周り
バンプ周りは釣り込み位置から遠いこともあって、銀面の状態がわかりやすい箇所です。
シュークリームジャー(上画像)に比べて、クリームナチュラーレ(下画像)には膜が張ったような光沢感があります。
この画像では少しわかりづらいと思いますが、次の比較でその違いは明らかに。
革靴側面
一番光沢感が出やすい靴の側面を比較してみます。
シュークリームジャー(上画像)は銀面の表情を残した仕上がりとなっているのに対し、クリームナチュラーレ(下画像)は毛穴などが少し目立たなくなる仕上がりとなっていることがよく確認できます。
M.MOWBRAYの靴クリームの比較まとめ
ということで本記事ではM.モゥブレィが発売する2つの靴クリームを比較してみました。
結果をまとめたのが下記表です。
シュークリームジャー | クリームナチュラーレ | |
ブランド | M.MOWBRAY | M.MOWBRAYプレステージ |
グレード | 通常ライン | 上級ライン |
タイプ | 乳化性 | 乳化性 |
カラバリ | 50色 | 7色 |
製造 | イタリア | イタリア |
成分 | ろう、油脂、有機溶剤 | ろう、油脂 |
容量 | 50ml | 80ml |
価格 | \900 | \2,000 |
単価/ml | \18/ml | \25/ml |
香り | やや有機溶剤の香り | 爽やかな香り |
伸び | 非常に良い | 非常に良い |
仕上がり | サラサラとした控えめな光沢 | 薄い塗膜による上品な光沢 |
コメント | あのメルトニアンの再現レシピ | 有機溶剤フリーの天然成分のみを使用 |
どちらがオススメか?と言われると非常に困るなあというのが私の結論です。
カラーバリエーションや仕上がりのサラサラ感はシュークリームジャーにしかないものですし、一方で天然成分のみで作られた品質が高く、そこそこのカラバリがある乳化性クリームはクリームナチュラーレの他にありません。
ただひとつ言えるのはクリームナチュラーレの香りは靴クリームのなかでもダントツに良いということ。香り重視の人は一度トライしてみるのも良いかもしれません。(笑)
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