サフィール ミラーグロスを使ってチーニーをハイシャインしたら凄かった。 | ミウラな日々

サフィール ミラーグロスを使ってチーニーをハイシャインしたら凄かった。

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SaphirnoirのMirror Glossと言えば、つい先日靴好き業界を賑わせた新作シューケアアイテムとして耳にした方も多いのではないでしょうか。

本格靴にハマってしまったら人なら誰でも一度は挑戦する”鏡面磨き”、もしくは”ハイシャイン”。実際に試してみると雑誌の手順通りにやってもなかなか上手くいかないもの。

 

私のように靴磨き教室に行ってその技術を習得したり、あるいは独学で地道にその技術を靴と共に磨き上げる人もいるでしょうが、とにかく技術を覚えること、そして実際に磨いて完成するまで、この2つの時間が非常にかかりがちなのが”鏡面磨き”、もしくは”ハイシャイン”だと思います。

 

http://www.avel.com/

しかし、サフィールから新発売されたサフィールノワール ミラーグロスはそんな人たちの救世主と名高いアイテム。

誰でも、簡単に、煌くつま先を手に入れることができるそうです。

 

と、そんなとっても素晴らしそうなサフィールノワール ミラーグロス。

先日ともに靴磨き教室で共に切磋琢磨した靴好きの友人Zから初使用レポートがありましたのでご紹介したいと思います。

ミラーグロスでハイシャインする靴は?

チーニーが創立130年を記念した送り出した素晴らしいセミブローグ。

それがJOSEPH CHEANEY 130th Anniversary Collection RUSHTONです。

今回はこのチーニーにフルメンテナンスに加え、ハイシャインを施していきます。

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1.アッパーの汚れを落とす

モゥブレィ ステインリムーバーを使って優しく汚れを落とす

フルメンテナンスも兼ねているので、まずはアッパーから。

水性で優しいモゥブレィのステインリムーバーで前回塗布したクリームと汚れを落とします。

 

モゥブレィステインリムーバーを多めに柔らかい布に付けたら優しくアッパーをふき取ります。

※決して擦ってはいけません。元々の色まで抜けてしまいます。

 

ステインリムーバーを使って汚れを落としたいわゆる”すっぴん”状態となったRUSHTON。

 

2.ニュートラルクリームでシワ部分を集中ケア

THE CREAMを塗り込む

次は靴磨き世界チャンピオンが立ち上げた靴磨き店、”Brift H”のオリジナル靴クリーム”THE CREAM”のニュートラルを使います。

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このクリームは化粧品会社と共同開発しただけあって滅茶苦茶に革に優しく浸透力も素晴らしいと評判です。今回は靴の部位の中でもっとも負担がかかるバンプ部分に塗り込み、集中ケアをしました。

 

3.油性クリームで全体をケア

バンプ部分を集中ケアした後は、僕たちが全幅の信頼を置くサフィールノワールのクレム1925でアッパー全体をケア&補色します。

この油性クリームは伸び、浸透力、耐水性、補色力ともに他の追随を許しません。

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サフィールノワール クレム1925を塗り込む

JOSEPH CHEANEY 130th Anniversary Collection RUSHTONに使用されているバーニッシュモカブラウンにはダークブラウンがピッタリと合います。

 

靴クリームは原則、指で塗りこみます。これもBrift Hの靴磨きレッスンで教えてもらったワンポイント。

指で塗りこむことでクリームが体温まで温まり、より浸透しやすくなりますし、クリームが革に入り切った状況も指でわかるようになるため塗り過ぎといった面も防ぐことができます。

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サフィールノワール クレム1925を塗りこみ終わりました。全体的に曇った雰囲気になったのがわかるかと思います。この曇りが浸透し切った事を意味します。

 

豚毛ブラシでブラッシング

豚毛ブラシを使ってブラッシングを行っていきます。

 

コツは力を適度に入れてクリームを押し込みながら伸ばし切ること。腕の筋肉が疲れるくらいがちょうど良い塩梅になりますよ!

 

クレム1925を塗布→ブラッシング後の状態です。普段使いするならこれでも十分な仕上がりとなりました。私自身はここまで靴棚に戻してしまうことが多いです。(笑)

しかし、今回はサフィールノワール ミラーグロスが待っています!

 

4.下地用ワックスを塗りこむ

サフィールノワール ビーズワックスポリッシュを3か所に。

とはいうものの、いきなりミラーグロス!とはなりません。何事も下地が必要です。

まずは下地として同じサフィールノワールブランドのビーズワックスポリッシュを塗り込みます。

 

色はあえてのミディアムブラウン。バーニッシュモカブラウンが持つムラ染め感を損なわないように少しだけ異なる色味をチョイス。

 

ドライワックス化させているのでガッチリヒビ割れしています。それでもまだ柔らかめなのでもう少し乾かそうか悩んでいるそうです。(笑)

 

まずはキャップトゥ部分にビーズワックスポリッシュを塗り込んでいきます。パーフォレーションがワックスで埋まらないように、ウェルト側から伸ばしこむのコツです!

 

キャップトゥ部分だけ光らせるとバランスが悪くなってしまうので、ボールジョイント部を通ってカカトまでワックスを塗り伸ばします。

 

カカト部分までいったら芯材に合わせて立ち上がるように塗りこみます。

 

下地処理が終わりました!

この処理は柔らかいワックスで革の凹凸を埋めることと、ワックスでの栄養補給の2つが目的となります。(油性クリームを使っているのであれば、人によってはこの工程を飛ばして良いと思います)

 

5.サフィールノワール ミラーグロスで磨いていく

いよいよ真打登場!

サフィールノワールの新作”ミラーグロス”です!

シルバーの蓋の高級感と高品質感が良い!(笑)

 

色はニュートラルなのでどんな色のアッパーにも使えるタイプ。

見た目がとっても柔らかそうですが触ると一般的なワックスに比べてかなり固めな印象です。

ミラーグロスとビーズワックスポリッシュの違い

一言で説明すると”革の栄養分”が含まれているか含まれていないかという違いになるそうです。

ユーザーがわざわざビーズワックスポリッシュを乾燥させて使うドライワックスを使った靴磨き(欧米ではグラセージュスタイルというとか)を好んでいる情報を掴んだサフィールが、ドライワックスをしなくてもすぐにグラセージュ(光らせることが)できるワックスを開発した!という経緯だそう。

もともとビーズワックスポリッシュは革に栄養(油分や水分)を含めつつ、中からジンワリと光らせること、そして保護することを目的としたアイテムだったことから、新しい役割のアイテムに位置づけられるみたいですね。

そういった経緯もあるため、下地にビーズワックスポリッシュを使用するのは、サフィール自体も推奨するほど、とても理に適っている使い方なんです!

 

とても固いので指で擦ってもあまり取れません。

写真を取り忘れてしまいましたが、ミラーグロスもビーズワックスポリッシュ同様に指で塗りこんでいきます。ただし、ひび割れのリスクもあるのでキャップ部分に限りました。

 

最後はポリッシングとなります。

柔らかいネル生地を指に巻きます。ネル生地は手芸屋さんで買うと安く手に入りますよ。

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少しだけ水を付けて、ワックスを取ってから磨いていきます。

ミラーグロスを使った磨き方のコツ

丁寧に丁寧に磨きこんでいきます。

始めはちょっと力を込めて磨くのがコツです。

力を入れて磨き続けているとワックス分がアッパーに定着する瞬間と力加減が分かってくるはずです。定着したらこちらのもの。あとはフェザータッチに切り替えてスルスルと磨き続けるとあっという間に鏡面のワックス層が出来上がっていきます。

 

右足側を磨くとすぐに光ってきました。おいおい、とっても光るのが早いぞミラーグロス!

しかし、サフィールノワール ミラーグロスの実力はこんなものではありませんでした。

 

さらに磨き込んだ結果

両足ともにサフィールノワール ミラーグロスで磨きこんだRUSHTON。

明らかに滑らかな表面が確認できる完全なワックス層が出来上がっていますね!

 

 

ここまでワックス層が完成されていると美しいだけはなく、傷にも非常に強くなること間違いない無しです。

この友人、ポリッシュをさぼった靴に限って傷が付くそうで、今後はよりポリッシングすることを胸に誓っていました。(笑)

 

まとめ

サフィールノワール ミラーグロスの良い点

  • ミラーグロスはとにかく光り始めるまでのが時間が早い!
  • 時間がない社会人に特にオススメ!
  • 栄養分は入っていないので気になる人はビーズワックスポリッシュを併用!

 

サフィールノワール ミラーグロスの弱点

敢えて言うならば、ビーズワックスポリッシュよりも光る訳ではありません。

光るまでの時間がとにかく短くなるのが特徴のアイテムです。

 

どんな人にオススメ?

ハイシャイン(鏡面磨き)はカッコいいけど、時間がかかり過ぎるのが・・・という点で距離を置いていた人にはまさに朗報のアイテム、それがミラーグロスだと言えます。

もしくは、通常のワックスでハイシャイン(鏡面磨き)のコツが掴めていない人にもオススメ。滅茶苦茶簡単に光ります。(笑)

と言うことで、今回はサフィールノワールの新作ミラーグロスレポートでした!

  • とにかくすぐに光らせたいユーザー向けに作ったアイテム
  • カルバナワックスを大量配合で硬い仕上がり
  • 皮革にはあまり浸透しない!

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