先日、ついに愛用していたニューバランスのスニーカーM991.9が履き潰れました。
他にもいくつかスニーカーを所有しているのですが、やはり「ニューバランスの代わりはニューバランスにしか務まらない」と確信し、街に繰り出したのでした。
そしてNBストアにて、運命的な出会いを果たします。
革靴にハマったせいで(おかげで)原則として、MADE IN USA/UKにしか目が行かなくなった私。(終わってる)
これまで愛用したスニーカーはMADE INシリーズばかり。
やっぱりこの年になると、身につけるアイテムはデザインや性能だけでなく、浪漫も含まれていないと買いたい!という気持ちが沸き上がらないんです。笑
そんな訳でニューバランスでももっとも高額なスニーカーが並ぶ専用コーナーにすぐに向かうと…。
なんと、あの伝説のスニーカーと名高いM1400が鎮座していたのでした。
M1400とは?
M1400とはニューバランスが発売する「最強のトラディショナルスタイルのスニーカー」です。
1994年に登場したM1400はその製造方法の難しさからフラッグシップシリーズにもかかわらず、M1300の次ではなく、M1500の次に発売されたというエピソードはスニーカーマニアのなかでは常識です。
1985年にM1300、1989年にM1500、そして1994年にM1400がようやく発売ですから、相当製品化に苦慮したことが伺えます。
パッと見は普通のスニーカーですが、随所にこだわりの素材や機能が仕込まれています。
アッパーにはウルヴァリン社のプレミアムなピッグスキンスエードレザーが使用されており、メッシュ生地も相まって非常に軽やかな履き心地。
ソールはニューバランス独自テクノロジーのEN-CAP(ソール全体)とC-CAP(ソール内部)が分厚く仕込まれており、軽量にもかかわらず素晴らしいクッション性能なんだとか。
- 生産したくでもできないくらい作るのが難しかったスニーカー
- 浪漫を感じるMADE IN USAモデル!
- 見た目もトラディショナル感強くて、履き心地もとても評判が良い!
もうね、これはずっと「いつかはM1400!」と思っていた訳です。
技術が足りなくて製造したくても製造できず、ようやく10年弱越しに発売したところ、いまも人気が続く超ロングセラーモデル。
履物好きとして、これほどまでに興味をそそられるアイテムはなかなかありません。
M1400の試着レビュー。
さっそく試着させてもらいました。ニューバランスのM1400GJ
GJは…GOOD GREYかな?(すみません)
M1400GJは、990の誕生40周年を記念した日本限定モデルなんだそうです。
チャコールグレーのピッグスキンスエード、グレーのメッシュ、Nロゴはホワイト、ミッドソールはホワイト、アウトソールはブラックという非常に落ち着いた組み合わせのモデル。
ちょっと大きめのホワイトNロゴは目立つので好みが分かれるかな?
そういった意味では前回発売されたNロゴが薄いブルーのタイプはよく考えられていました。
どんなファッションにも合うグレースウェード
やっぱりニューバランスのグレースエードのスニーカーって守備範囲が広い。
一般的に足元って黒、白、茶のいずれかが無難なカラーとして選択される訳ですが、実はグレーもカジュアルというスタイルの中では相当無難に決まります。
どんなパンツでも合うんじゃないかなと思います。
デニムは当たり前としてブラックパンツもチノパンも決まりますし、なんならグレーデニムでも海外風なスタイルになると思います。
女性も使いやすいグレーカラーのスニーカー
ちなみに、うちの妻にいわせると「グレーってなんでも合うカラーなんだよ」とのこと。
SNSを見てみるとたしかに女性のカジュアルスタイルにもニューバランスのグレースニーカーは数多く登場しており、グレーカラーの実力を思い知りました。
グレースニーカーを履きこなす女性って総じてオシャレな気もします。
M1400のサイズ感はやや大きめ!ラストはSL-2
さて、気になるニューバランスM1400のサイズ感ですが、やや大きめです。
というのもMシリーズで唯一、幅広のSL-2ラストを採用しているから。(ラストというのは靴をつくるときの木型をいいます)
ちなみにそもそもMADE IN USA全般が大きめらしいです。
たしかに欧米人のほうが足のボリュームがありそうですし、アメリカ人はタイトなフィッティングを好まないといいますから、そういった作りになるのはある意味納得。
実際に足を入れた感触としても、「全長が長いというよりも、足を入れる空間が大きめの印象」でした。
足が細く、普段からハーフサイズ落とす選び方をしている人はちょっと注意が必要かもしれません。
実寸と他のスニーカーとのサイズ比較
私は実寸が26.7前後(US9.0)でかなりの幅広足です。
M577は27.5cm、M990、M991は28.0cm、スタンスミスは27.5cm、コンバースも同様です。
そんな私がピッタリと感じたのは27.5cmでした。
ハーフサイズ上げた28.0cmだと確実に大きいと感じましたね。
27.0cmだとフィット感は強まりますが、歩いているときにつま先が靴の先に触れるでしょう。
これからメードインUSAを検討している人はぜひ参考にしてください!
クッション性は最新スニーカーと比べると物足りない。
C-CAPとEN-CAPを一体成型したミッドソール。
肝心のクッション性ですが、最新のエアー入りとかゲルとか入ってるモデルに比べると固めです。
最新スニーカーを愛用している方は期待し過ぎると、思ったよりも「あれ?」ってなります。
例えば同じニューバランスが発売している最新モデルM2002などに比べるとクッション性は明らかに劣ります。(むしろM2002が凄すぎるというのもありますが)
ただしM576、M574などと比べると話は別になります。トラディショナルなスニーカーの中では明らかに抜群のクッション性だと思います。(抜群というと語弊があるかもしれませんが。)
こういう形のスニーカーが好みの人にとっては明らかに最終形態と言えますね。
C-CAPとEN-CAPのコラボレーション
ミッドソール全体がC-CAPと呼ばれるニューバランス独自の素材を使っています。
C-CAPは衝撃吸収性能に富んだEVA素材を圧縮成型したもので、一般的なEVA素材より優れたクッション性の持続力が売りです。
EN-CAPはEVA素材のなかにPU素材を封入した構造のことを指しており、外側からは見えません。
ナイキのAIRと書いてあるのにエアー素材が見えないスニーカーみたいなもんですね。
そして上記二つを一体成型し、ヒールの樹脂パーツで支えてカカトを安定させている訳です。
これらの素材は非常に軽量ですが、スタビライザーとなり、クッション性能も提供してくれるって寸法です。
M1400の履き心地まとめ
ということで本ブログ記事では、米国ニューバランスのフラグシップシリーズM1400をご紹介しました。
ちょっと残念に思った方もいるかもしれませんが、あくまで個人の感想です。
繰り返しとなりますが、トラディショナルなタイプのスニーカーとしてはまさに最終兵器とも言えるモデルです。
20年以上続くレジェンドロングセラーモデル、ぜひぜひ足を通してみてください!
オシャレは我慢ともいいますしね!(注:我慢するほど履き心地は悪くありません)
- プレミアムなスエードとメッシュ生地による軽やかな履き心地
- 1990年にようやく生産できた一体成型ミッドソールのロマンとクッション性
- 最新スニーカーに比べると履き心地は物足りないが、やっぱり見た目はカッコいい!
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