ブーツ用のシューツリーのススメ
ブーツ用のシューツリーをどうするか。
実はここ最近の私の課題でした。現在2つのチェルシーブーツを所有しており、2つとも一般的なシューツリーを使用していましたが、とっても気になることが同じく2つありました。
問題点1.シューツリーを入れるときに引っかかる。
問題点2.シューツリーを取り出すときにも引っかかる。

シューツリーで困ったことになっている2足
問題点1.シューツリーを入れるときに引っかかる。

チャーチ純正のWessexを入れる際、注意していてもこうなることが多々あります。
チェルシーブーツのゴム部分に引っかかるのです。

ノブが付いているシューツリーだとこのパターンが良く起きます。
やはりノブがゴム部分や足入れ部分に引っかかります。
問題点2.シューツリーを取り出すときに引っかかる。

一度入ってしまえばシューツリーは惜しみなくその性能を発揮してくれますが、これを取るとなると一苦労が発生します。

このようにシューツリーをチェルシーブーツから引っ張り出すのですが、、、。

大抵、この場面で一旦引っかかります。

ノブ付きだとどうでしょう。

やっぱりこの部分で引っかかります。
足入れ部分が長いため、中でシューツリーのバネ部分に角度が付くととっても出しづらくなってしまうのです。
ブーツ専用のシューツリーの実力は?

ということで前から気になっていたブーツ専用のシューツリーを購入しました。
Durataという中国製のブーツ用シューツリーです。
サイズはMとLのみ。
価格はまさかの2,760円でした。
※無印良品の短靴用シューツリーで2,490円です。
気になるサイズは?
私はUK80もしくはUK85を愛用していますのでLサイズを選択しました。
Lサイズで全長が約28センチ。
私が所有しているUK80サイズ向けシューツリーと全長はほぼ同じ長さです。
※おそらくMサイズはUK60~75前後向けに思います。
ブーツ用シューツリーのディテールチェック

ブーツ用に作られているため、足首部分までシューツリーの高さがあります。

ボールジョイント部はサイドスプリングが入っており様々なラストに対応できそうです。

ネジの締め具合で幅を調整できるのも良い点ですね。

前側と後ろ側を繋ぐ断面は特徴的なカットとなっています。
これがブーツ専用シューキーパーの秘密!

後ほどこのカットが活躍します。

入れやすさ、取り出しやすさを追求した結果、リングと2つの穴が施されたアンクル部分。
穴部分のみやすり加工されていないので、紙やすりを持っている方はひと手間加えるとよ良くなりそうです。

かかと部分は価格に反して思った以上に良い出来栄えだと思います。
ブーツ用シューツリーを使ってみる。

早速私が持っている中で一番足首の高さがあるChruch’s Ketsby(チャーチ ケッツビー)サイドゴアブーツに挿入したいと思います。



ブーツ用シューキーパーを差し込みます。

そしてそのまま押し込みます。
今までなら中で引っかかっていましたが・・・。
ブーツ用シューツリーのカットの秘密

先ほどチラリと説明した特徴的なカットがここで効果を発揮します。
ブーツに挿入した際には上側の面で当たります。

そしてそのまま押し込むと前側のパーツがつま先部分に入っていくと同時に下部側の面で当たるようになり、通常のシューツリーと同じ形に落ち着くという仕組みでした。

これを考えた人はすごい!

グイっと押し込むとブーツ用のシューツリーが中に入り切ります。
ビフォーアフター

左側がシューツリーを入れる前、右側がシューツリーを入れた後です。
甲の部分から足首にかけて形が整っているのがわかるかと思います。
シューツリーなし(Church’s Ketsby)

シューツリーなしを横から撮影しました。
甲から足首にかけて皺が目立ちます。
シューツリーあり(Church’s Ketsby)

シューツリーを挿入したものがこちら。
明らかに甲から足首にかけてピッタリとシルエットが整いました!
シューツリーあり(Crockett&Jones Chiltern)

クロケットジョーンズの名作チャッカブーツ”チルターン”に使用しても良い塩梅です。


シューツリーあり(Church’s Consul)

最後はチャーチのコンサルに。
足首の高さがあるだけなので、シューツリーとしては短靴にももちろん使用できます。

ブーツ用シューツリーのまとめ

今まで短靴用のシューツリーを使用していましたが、やはりブーツにはブーツ用のシューツリーがピッタリです。
足首周りがクシュッと経年劣化するのはあまりカッコいいものではありませんから、せっかく購入したブーツは出来るだけ綺麗に保ちたいものですよね。
しかも驚くべきは今回購入したブーツ用シューツリーの価格。通常は6000円から13000円ぐらいが相場なのですが、まさかの3000円台。
ところどころ荒さも見られますが圧倒的なコストパフォーマンスだなあと。
シューメーカーの純正ツリーもブーツ用はなかなか用意されていませんし、一度試してみる価値はあると思いますよ!




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