Aldenを愛するものなら一度は行ってみたいお店がいくつかあると思います。
アメリカならAFシリーズで有名なAlden of Camelやレアカラーのウェイティングリストで有名なオールデンサンフランシスコ、まさかのレアカラーウェブショップ掲載のThe Shoe Mart、そしてニューヨークのオールデン直営店Alden Madison。
香港なら別注で有名なTassels。
そしてヨーロッパなら?
やっぱりフランスのアナトミカパリ(Anatomica Paris)でしょう!
アナトミカパリ(Anatomica Paris)とは?
ANATOMICA PARISについて
1994年、パリ4区のBourg-Tibourgに「ANATOMICA PARIS」はピエールの手により開店した。店名の源は古くはギリシャ語のANATOME、ラテン語のANATOMIAからピエール自身により創造された言葉である。ピエールは現代のセレクトショップの源となったショップ「GLOBE」と1979年にその延長上として「HEMISPHERE」を作った後に、これまでの既成概念を打ち破り、新たなANATOMICAの概念を成立した。
“ANATOMIC TRUTH”
“BEAUTY AND TRUTH”
“TIME HAS COME TO LOOK FOR GOOD FITTING”人体を覆う履物と衣類は構造上、元来着用するその人物を尊敬して形成される。即ち販売する商品は特別な形をしていて当然であり、多種多様な形とサイズに至る。ピエール曰く「ANATOMICAではマーケティング戦略を練ることは無い。ANATOMICAで唯一対象とされるのはスタッフを含めANATOMICAが推し進めるフィッティングを理解できる顧客だけであり、店舗スタッフが全ての商品に対して個々に採寸しそれを納得できる顧客だけである」。ANATOMICAでは単に販売するだけでなくエスプリも同時に主張する。1994年に起こったANATOMICAISMは開店当時押し売りとも誤解をうけたが、時間を経てパリ、そして世界各国の人々に認知されて広がりを見せている。特に店舗スタッフがブラナックディバイスを使用して計測するシューフィッティングには誰もが納得し多くのリピーターを招いている。
この説明文を読むだけで非常にアツいこだわりを持っているハイセンスなセレクトショップなことがわかります。
そしてオールデンファンにはラコタハウス以上にモディファイドラストを激PUSHしているお店としても有名です。
アナトミカパリはパリ市内の東側、マレ地区に一角に店舗を構えています。
注目すべきはオールデンのサイジング
まずは下記の画像をご覧ください。(とくに足元)
オールデンにしてはめちゃくちゃ羽根が閉じているように見えます。レングス長すぎ?いえ、これがアナトミカパリオーナー、ピエールフルニエ氏が薦めるアーチフィッティングなんです。
アーチフィッティングとは?
通常、靴のサイズを選ぶときにはレングス(一般的なUK8などで表記される縦のサイズ)とウィズ(足の周長)から適正なサイズを導き出します。
しかし、実際には足にはもう一つの要素があり、踵からボールジョイントまでの長さ”アーチレングス”があるんです。(下の図の”内側アーチ”がアーチレングスです)
これはどういうことかというと、人それぞれ体格が異なるように、足の指の長さも異なります。そのため同じレングスでもボールジョイントの位置が異なることが多々あります。
そうすると実はレングスとウィズがあっていれば適正な靴で無く、レングス(縦の長さ)とウィズ(足の周長)とアーチレングスが合っているのが本当の意味での適正な靴となるわけです。
ただ実際にはビスポークでもしない限り完璧にフィットする靴を選ぶことは難しいでしょうし、だからこそ我々靴大好き人間達は自分に合う靴を探し続けているとも言えます。
話は戻りますが、アナトミカパリではこのアーチを最重要指標としてフィッティングを行っていることで有名です。
ブランノックデバイスの”Moveable Arch Length Pointer”を活用することでアーチの長さ、”アーチレングス”を測ることができます。
アーチレングスで靴を選ぶどうなるのか。大抵の場合、普段選んでいるサイズより大きなサイズとなります。これはオールデンが想定しているアーチレングスとのズレが原因です。
しかし、アーチレングスでフィッティングすることでオールデンが本来持っている歩きやすさだったりが最大限に発揮されるというわけだそう。
ということで、本来ならここで実際のアナトミカフィッティングを体験して一足持ち帰りたいところですが、すでにウェストンとエドワードグリーンで3足も購入してしまったので予算とスーツケースの空きがもうありません。(泣)
買う気がないのにフィッティングしてもらうわけにもいかないので、記念に店内をウィンドウショッピングしてきました~。
気になる店内の様子
店内にはピエールフルニエ氏が厳選したエスプリなアイテムが沢山!
木材を多用した店内の雰囲気は日本のAnatomicaにもかなり似ていますね。
オールデンコーナーがありました!
モディファイドラストのU-TIPで1040€(VAT還付含みで約12万円くらい)
価格的にはラ〇タハウスで購入するのとあまり変わりませんね。
ただ、アナトミカ別注モデルは通常のモデルとはいくつか異なるディテールがあるため一概に高い安いでは語れませんね!(タン裏にフェルトが貼ってあったり、コバの張り出しが控えめだったり、もちろん全てモディファイドラスト!)
ちなみにレアカラーはありませんでした。(レアカラー推しのコンセプトじゃないと思うので当たり前か)
ありがとう、Anatomica Paris!
いつかアーチレングスフィッティングを体験しに行きます。
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帰りは超有名チーズケーキ店(She’s cake)で一休み!
さて、アナトミカパリがあるマレ地区は色々なカフェがあることで有名です。
アナトミカパリ訪問までも色々と歩き続けてちょっと疲れていた我々はカフェで休憩しました。(アナトミカから徒歩1分くらい)
このたまたま入ったカフェがとっても美味しいチーズケーキを出していたのでご紹介!
She’s cake(シーズケーキ)
女性パティシエが一人で経営するこじんまりとしたスイーツカフェです。
年間4000種類ものチーズが作られるチーズ大国フランスでは実はチーズケーキの文化が出来たの最近だそう。そしてパリ初のチーズケーキ専門店がこの”She’s cake”なんです!
私と妻で一つずつ食べましたが、海外にありがちな激アマスイーツではない上品な甘さなので、日本人の口にも非常に合うと思います。
女性経営ならではの清潔なトイレもあるのも高評価!(笑)
ぜひマレ地区に行かれた際は立ち寄ってみてください。
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