9月も終わりが近づき、残暑を感じる日々も少なくなってきました。
秋を迎えるに当たってワードローブの入れ替えを考える時間が増えてきましたが、やはり一番気になってしまうのはここ最近ハマりにハマっている革靴のことばかりです。
私はポリシーとして「全ての靴に役割を。」というものを持っています。
仕事用であったり、カジュアル用であったり、晴れ、あるいは雨雪用であったりと所有している靴達には各々活躍すべき役割があり、適当なシーンで私の足元を支えてくれます。
そんな靴達は歴史ある工房で働く極めて技術の高い靴職人の方々が、素晴らしい素材とその優れた技術を使って長い期間をかけて作られたものです。
優れた素材、優れた技術。これら2つが融合して生まれる所謂本格靴は、10年、ときには20年以上も私たちの足元、歩行を支えてくれます。
ということで、自分への理由づくりはこのあたりで・・・(笑)
スエードシューズがほしい!
ここ最近とっても気になるのがスエードシューズです。
私はスエード素材の靴はChurch’sのKetsbyというブーツを一足持っているのですが、ドレスシューズでも1足必要な気がしてたまらない今日この頃。
昨年の秋にはミウラ妻も同じくChurch’sにてJodieyというスエードローファーをGET。春秋に軽やかな足元を創りたいときに活躍しているようです。
素敵なスエードスタイル。
ちょっと赤味の強いClove suedeや、金色に輝くTabacco suede、濃いブラウンのMink suedeなど、スエードのカラーバリエーションは魅力的なものばかり。
そしてビビッドなソックスなんかを挟むともう・・・オシャレ!
パープル系のソックスがこんなに活躍するとは想像もしていませんでした。とにかくスエードを使ったスタイルはカッコいいの一言。
今まではスエードシューズはカジュアルユースでしか使えないだろ・・・なんて思っていましたが、この魅力に気が付いてしまった今。仕事でもスエードシューズを履きこなしたい!そんな気持ちが溢れる今日この頃です。(笑)
スエード靴の機能性
忘れてはいけないのがスエードシューズの機能性です。
伸びやすいし、雨に弱そうで色味も抜けやすい、汚れもちょっと取れづらそう。
そんなイメージを持たれがちのスエード素材ですが、実際にはうち2つは正反対といっても過言ではありません。
伸びやすい。これはその通り、明らかにカーフなどに比べて伸びやすいです。ここは置いておきます。
次に雨に弱そうで色味が抜けやすい。これは全くの間違いです。
スエードシューズはもともと雨の日用に使われていたシューズなのです。起毛素材に防水スプレーをかけたときの強力な撥水効果は一度体験するとまず忘れることはできません。笑っちゃうくらい水を弾きます。(笑)
そして汚れについて、これは道具さえあれば全く問題ありません。
私は江戸屋さんの金属ブラシと汚れ取り用の生ゴムの2つをメインに使っており、今のところアッパーのスエードに関しては取れない汚れに出会ってはいません。
気になるスエードシューズリスト
と言うことでここ最近気になっているスエードシューズ達を備忘録も兼ねてご紹介します。
Church’s Fairfield
英国を代表するシューブランドChurch’s。
今はPRADAグループの一員としてちょっとモダンな新作の発表が続く同ブランドですが、昔からの名作も根強い人気があります。
その一つがこのFairfield(フェアフィールド)
高品質なスエードでチャーチが得意とする極めて完成されたフルブローグを作っています。私もグラフトン(外羽根フルブローグ)とチェットウインド(内羽根フルブローグ)を所有していますが両方とも見れば見るほど素晴らしいブローギングです。
ソールは少し珍しいクレープソール(生ゴム)その軽やかな歩行感は病みつきになるとか。
使われるラストは81。チャーチのカジュアルラインによく使用される名ラストの一つです。
Crockett&Jones Westfield
実はいまだに所有していないのがイギリスの老舗ブランド”クロケット&ジョーンズ”です。このブランドの社長がとある雑誌で語っていた言葉がずっと目に残っています。
「長持ちさせるメンテナンスに相応しい正統靴かどうか、それが大切です。」
私はこの言葉に2回驚きました。1つ目は長持ちする靴だと確信を持っていること。これは購入する側としては非常に安心できる要素となります。そして2つ目は正統靴だと主張していること。歴史あるグッドイヤーウェルト製法で作られた普遍的で変わらないスタイルの靴。これを作っているんだと自信を持って社長が語っている。これほど信頼できることはありません。
ということからずっと気になっているクロケット&ジョーンズ。ただ日本で展開されているものは基本的に細目のシェイプが多いため敬遠していました。
そしてこのウェストフィールドが滅茶苦茶カッコいい!!
始めの一歩に相応しい色合いなのも👍ポイントです。
ただやはり細身の341ラストというところが気になるところです。
Alden Snuff Suede Longwing
次に気になるのはまさかのオールデン。
オールデンと言えばコードバン。コードバン以外は本当にオールデン好きの方が進む道だと思っています。その中ではキップやレディカーフも有名ですが、実はスエードシューズもオールデンは有名です。
そんなオールデンでスエードシューズを手に入れるならばTHEアメリカンのロングウィングブラッチャーで決まりです。
包み込まれるようなバリーラストにさらに柔らかな足触りのスエード。履き心地が悪い訳がありません。色味も渋くて使いやすそうです。
Edward Green Cardiff Snuff Suede
リストの最後はエドワードグリーンです。
パリで購入したDover Utah Calfはここ最近大活躍の真っただ中。しかもエドワードグリーン自体の今秋の一押しシリーズともなっており、所有する喜びも2倍3倍といったところです。(笑)
そんなエドワードグリーンで気になるのがカーディフと呼ばれる外羽根のセミブローグシューズです。ちょっと明るめのオレンジがかったスエードがネイビーのスーツにとっても合いそうな予感。
しかもこのLeffot別注モデルは底はラバーソールなので、本来スエードシューズが主役を張る雨の日にも大活躍間違い無しなところが想像に難くないです。
ラストすでにフィッティング実績のある202。あの履き心地が週に最低2回は楽しめると思うと夢が膨らみます。
まとめ
自分の目に留まったスエードシューズを並べると今の琴線に引っかかるポイントがいくつか見えてきました。
- 色合いは明るめ茶色であること。
- フルブローグよりもセミブローグの方が良い。
- 内羽根ではなく外羽根が気になる。
色味という点では今すでに濃茶のスエードシューズを所有しているため、それ以外の色味が良いと思っていますが、一番気になるのは明茶×ネイビーの組み合わせ。明るすぎないようにさえすればとんでもなくカッコよくなりそうです。
次にブローギングの種類。実セミブローグは1足しか持っていないので、新しく追加するならセミブローグ一択の状況でした。
最後は羽根の種類。ブローギングシューズはまたも1足以外は内羽根のため、シューラックのバランスを考えると外羽根かなと。
と言うことで目下の目標はエドワードグリーンのカーディフになりそうです。
Edward Green Cardiff
フランスでハマりにハマったJ.M.WESTONもありますが、スエードでウェストンフィッティングは難易度が高すぎるので未来の自分に取っておきます。(笑)
せっかくなのでジョンロブやガジアーノ&ガーリングも見てみたいなあなんて思っている一方で、あまりラスト違いによるフィッティング地獄はもう避けたい気持ちも少なからずあったり・・・。
そうなるとチャーチか、あるいはグリーンか・・・そんなことをグルグルと考えながら秋の訪れを感じることになりそうです。悲しいかな、やっぱり靴って購入する前も楽しいですねえ。(苦笑)
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